請求管理の使用例
契約の請求管理を作成するには、関連付けられた契約タイプの請求管理を有効にする必要があります。契約または契約明細の請求管理を作成し、請求で消費可能な金額、請求リソース、日付および資金を制限できます。
次のシナリオでは、請求および収益認識されたトランザクションを請求管理によって制御する方法を示します。
この例では、契約タイプの請求管理にハード制限が設定されています。契約には2つの契約明細があります。それぞれの契約明細について、明細金額をハード制限として使用して、自動的にデフォルトの請求管理が作成されています。また、2つの契約明細のハード制限の合計に等しいハード制限で、デフォルトの請求管理が契約ヘッダー・レベルで作成されています。これらのデフォルト請求管理に対し、ソフト制限が手動で入力されています。請求および収益認識をさらに制限するために、契約明細1について2つの請求管理が追加して手動で作成されています。次の表に、請求管理を示します。
請求管理の場所 |
デフォルトの請求管理 |
請求リソース |
開始日 |
終了日 |
ソフト制限 |
ハード制限 |
---|---|---|---|---|---|---|
契約 |
はい |
該当なし |
該当なし |
該当なし |
190,000 |
270,000 |
契約明細1 |
はい |
該当なし |
該当なし |
該当なし |
120,000 |
170,000 |
契約明細1 |
いいえ |
労務 |
6/1/2010 |
12/31/2010 |
30,000 |
45,000 |
契約明細1 |
いいえ |
経費 |
6/1/2010 |
12/31/2010 |
20,000 |
30,000 |
契約明細2 |
はい |
該当なし |
該当なし |
該当なし |
70,000 |
100,000 |
契約ヘッダー請求管理
Oracle Fusion Project Billingでは、契約の開始来累計(ITD)請求または収益金額が初めて190,000を超過すると、請求または収益生成時に警告を作成します。顧客に請求、または収益として認識される合計金額は、契約について270,000を超えることはできません。
契約明細請求管理
契約明細1の請求管理により、Oracle Fusion Project Billingでは、請求および収益生成時に次の機能を実行します。
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契約明細1について、初めて120,000超の合計が請求または収益認識されると警告が作成されます。
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2010年6月1日から2010年12月31日の間に契約明細1について、初めて30,000超の労務合計または20,000超の経費合計が請求または収益認識されると、警告が作成されます。
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2010年6月1日から2010年12月31日の間に契約明細1について、45,000超の労務合計および30,000超の経費合計が請求または収益認識されることを回避します。
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契約明細1について、170,000超の合計が請求または収益認識されることを回避します。
契約明細2の請求管理により、Oracle Fusion Project Billingでは、請求および収益生成時に次の機能を実行します。
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契約明細2で、合計70,000を超える金額が最初に請求または収益認識されたときに警告を生成する。
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契約明細2で、合計100,000を超える金額が請求または収益認識されるのを禁止する。