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オーダー組立(ATO)モデルの作業定義の作成方法

Oracle Fusion Cloud Manufacturingでは、受注生産構成製品の構成品目履行フローをサポートしています。 顧客オーダーは、オーダー品目としてオーダー組立(ATO)モデルを使用して作成されます。 ATOモデルをオーダーするとき、顧客は、モデルを構成して、オプションを選択できます。 選択されたオプションは構成に反映され、アプリケーションによって、それぞれの一意の構成に対して構成品目が作成されます。 その後、顧客オーダーを履行するための作業オーダーがその構成品目に対して作成されます。

ノート: オーダー組立作業定義は、現在はショップ型製造のみでサポートされています。

構成品目の作業オーダーを作成するために、ATOモデルのプライマリ作業定義を最初に定義する必要があります。 ATOモデルの作業定義には、標準の品目作業定義とは異なる特徴がいくつかあります。 詳細はここで説明します。

ATOモデルの作業定義工程

ATOモデルの作業定義では、「工程の作成」、工程の割当および「工程の編集」の各ダイアログ・ボックスに「オプション依存詳細」リージョンが表示されます。

下の表に、すべてのフィールドと、ATOモデル作業定義を作成するためにそこで値を入力または選択する際の参考となるよう、それらのフィールドの説明を示します。

フィールド

摘要

オプション依存

工程がオプション依存工程であることを示します。 オプション依存工程は、次のいずれかの場合に、構成品目作業オーダーに含まれます。

  • 工程に割り当てられたオプションのコンポーネントが、構成で選択されています。

  • 適用ルールで定義されている基準が満たされています。

オプション依存チェック・ボックスが選択されていない場合、工程は必須工程と見なされます。 必須工程は、構成品目作業オーダーに常に含まれます。

適用ルール

オプション依存工程を構成品目作業オーダーに含める基準を定義します。 オプション依存工程で使用できる適用ルールは1つのみです。

プランニング率

親モデル品目の需要予測を満たすリソース能力要件をプランニングするときに適用される、名目上のリソース使用のパーセント。

ATOモデルの作業定義工程品目

ATOモデルの作業定義は、構成名が「プライマリ」であるATOモデル品目構成に対してのみ作成できます。 品目構成の可視化機能を使用すると、マルチレベルATOモデルの品目構成を表示できます。 オプションを表示するには、オプション・クラスを展開表示します。 標準品目ファントムを展開表示して、ファントムの構成コンポーネントを表示することもできます。 ただし、子ATOモデルを展開することはできません。

ノート: オプション区分および標準品目ファントムの供給タイプは、品目構成コンポーネント・レベルで「ファントム」に設定する必要があります。 この設定は、作業定義の品目構成を表示する際に、オプション区分および標準品目ファントムを展開して、オプションおよび下位レベル・コンポーネントそれぞれ表示する場合に必要です。

品目構成コンポーネント・カードに対して表示される件数バッジは、単一の親ノードのコンポーネント数を示します。 リーフ・ノードに対してのみ表示される件数バッジは、コンポーネントの合計数に対する割当数量を示します。 コンポーネントが工程に割り当てられると、件数バッジがチェック・マークに変わります。 チェック・マーク・アイコンの上にカーソルを重ねると、コンポーネントが割り当てられている工程連番を確認できます。

工程には、任意のレベルの任意のコンポーネントを割り当てることができます。 この機能に関する規則を以下に示します。

  • 親が割り当てられている場合、子を割り当てることはできません。

  • 子が割り当てられている場合に親を割り当てると、子の割当は自動的に削除されます。

これは、オプション・クラスの場合、オプション・クラスとオプションのどちらを割り当てるかを選べることを意味します。 同様に標準品目ファントムの場合は、親ファントムとコンポーネントのどちらを割り当てるかを選ぶことができます。 オプション依存工程へのオプション区分の割当とは、特定のオプション区分のオプションが選択されている場合、工程が構成品目の作業オーダーに含まれていることを意味します。

ノート: 工程のタイプ(つまり、必須またはオプション依存)と割当可能なコンポーネントのタイプ(つまり、必須またはオプション)の間に強制はありません。 オプション・コンポーネントを必須工程に割り当てると、その工程は構成品目作業オーダーに常に含められます。 ただし、そのオプション・コンポーネントが構成で選択されていない場合は、含められません。

ATOモデルの作業定義に固有の工程品目の属性が2つあります。 これらの属性は、Oracle Product Hubから参照されるため、更新できません。 ATOモデルの作業定義に固有の工程品目の属性は次のとおりです。

  • プランニング率: 予測展開の「プランニング」で使用されるパーセント。 プランニング率は、計画時のコンポーネント数が過剰な場合は100を超えることがあります。

  • オプション: コンポーネントがオプション・コンポーネントであることのインジケータ。 「オプション」チェック・ボックスが選択されていない場合、そのコンポーネントは必須コンポーネントと見なされます。

ノート: ATOモデルの作業定義では、合計コンポーネント数量を1つの工程に割り当てる必要があります。 数量、逆数量、単位および歩留は更新できません。 アドホック品目(ATOモデル品目構成のコンポーネントではない既存の品目)を割り当てることもできません。
ヒント: 品目構成の可視化機能を使用すると、最大10,000個のコンポーネントを持つマルチレベルATOモデルの品目構成が表示されます。 コンポーネントが10,000を超える大規模なATOモデルの品目構成があり、工程品目割当がATOモデルの第1レベル・コンポーネントで行われる場合は、第1レベルのオプション区分を子ATOモデルとしてモデル化することをお薦めします。 または、子ATOモデルを作成し、その子ATOモデルを第1レベルのオプション区分の親にすることもできます。 子ATOモデルの供給タイプを「ファントム」に設定する必要があります。 子ATOモデルは、作業定義ユーザー・インタフェースで展開されません。

詳細は、この章の「作業定義に対する品目構成変更の処理方法」のトピックを参照してください。

適用ルール

適用ルールは、オプション依存工程に割り当てることができます。 ルールでは、工程を構成品目作業オーダーに含めるための基準を定義します。 工程は、基準が満たされた場合にのみ、作業オーダーに含まれます。 オプション・コンポーネント、オプション区分、トランザクション品目属性(TIA)、またはこれらの任意の組合せを使用して、適用ルールを定義できます。

タブレットの作成の一部として2つのタイプのパフォーマンス・テストがある例を考えてみます。 選択したCPUオプションに応じて、いずれかのパフォーマンス・テストが実行されます。 これをモデル化するには、次のことを実行します。

  • 2つのタイプのパフォーマンス・テストのために、2つのオプション依存工程を作成します。

  • 選択されたCPUオプションに基づいてパフォーマンス・テストを選択する基準を定義する、適用ルールを割り当てます。

オプション依存工程をいつ含めるかを決定する適用ルールでTIAを使用する場合は、TIAを定義するときに、TIAをアプリケーション・スコープ「構成照合」に割り当てる必要があります。 TIAは、構成照合プロセスで、構成がすでに存在するかどうかを判別するために使用されます。 また、TIAは、Manufacturingによって、構成品目を作成するために実行する工程を決定するためにも活用されます。

トランザクション品目属性は、製品ハブで定義されます。 TIAは品目区分に関連付けられるため、その品目区分に属するすべての品目はTIAを継承します。 品目区分設定に基づいて、最上位レベルATOモデル、オプション・コンポーネントまたは子ATOモデルのTIAを定義できます。 関連付けられた値セットの検証タイプが独立またはサブセットであるかぎり、データ型が数値または文字列のトランザクション品目属性を使用して適用ルールを定義できます。

ノート: オプション・コンポーネントまたは適用ルールのいずれかをオプション依存工程に割り当てます。 両方を割り当てると、その適用ルールは評価されません。

適用ルールの作成

適用ルールを作成するには、「オプション依存詳細」リージョンの「オプション依存」チェック・ボックスを選択する必要があります。 これにより、「追加」アイコンが有効になります。 「追加」アイコンをクリックして、「適用ルールの追加」ダイアログ・ボックスを開きます。 「作業定義詳細の編集」ページとは異なり、「適用ルールの追加」ダイアログ・ボックスの品目構成のビジュアライゼーションでは、ATOモデルの複数レベルの品目構成が表示されます。 ただし、オプション・コンポーネントのみが表示されます。 現在および将来有効なコンポーネントとTIAが、「作業定義詳細の編集」ページの「日付」リストで選択した日付に基づいて表示されます。 第1レベル・コンポーネントで、オプション区分を展開して、より低いレベルのオプション・コンポーネントを表示できます。 子ATOモデルは展開できません。 トランザクション品目属性を定義した場合は、コンポーネントの子ノードとして表示されます。 また、トランザクション品目属性ノードを展開すると、属性値が表示されます。

品目構成で、ルールの定義に必要な品目またはTIA値が見つかった場合は、次のいずれかを実行できます。

  • 品目またはTIAカードを「ルール・テキスト」リージョンにドラッグ・アンド・ドロップします。

  • 品目またはTIAカードを右クリックし、「処理」メニューから「ルール・テキストに挿入」を選択します。

ルール・テキストをドラッグ・アンド・ドロップまたは挿入すると、「ルール・テキスト」リージョンに、品目またはトランザクション品目属性のコンポーネント階層が表示されます。 コンポーネント階層は、最上位レベルATOモデル・ノードに対する品目ノードの相対パスです。

ATO MODEL 1の品目構成とコンポーネント階層の例を以下に示します。

  • OPTION CLASS 1: ATO MODEL 1.OPTION CLASS 1

    • OPTION 11: ATO MODEL 1.OPTION CLASS 1.OPTION 11

    • OPTION 12: ATO MODEL 1.OPTION CLASS 1.OPTION 12

  • OPTION CLASS 2: ATO MODEL 1.OPTION CLASS 2

    • OPTION 21: ATO MODEL 1.OPTION CLASS 2.OPTION 21

    • OPTION 22: ATO MODEL 1.OPTION CLASS 2.OPTION 22

「ルール・テキスト」リージョンには、適用ルールの定義に使用できる様々な演算子があります。 品目とTIAの組合せをルールに含めて、AND条件とOR条件を使用して複雑な式を作成できます。 「検証」ボタンをクリックして、定義しているルールを検証します。 ルールが有効な構文に従っていない場合は、適切なエラー・メッセージが表示されます。 ルールを保存する前に、エラーを訂正する必要があります。

数値属性の場合、有効な演算子は次のとおりです。

  • 次と等しい

  • 次と等しくない

  • 次より小さい

  • 以下

  • 次より大きい

  • 次以上

文字列属性の場合、有効な演算子は次のとおりです。

  • 次と等しい

  • 次と等しくない

  • STARTSWITH

  • ENDSWITH

  • CONTAINS

  • DOESNOTCONTAIN

有効なルール構文は次のとおりです。

  • キーワードITEMは品目の指定に使用します。つまり、次のようになります。ITEM is equal to 'ATO MODEL 1'.'OPTION CLASS 1'

  • キーワードTRANSACTIONALATTRIBUTEを使用して、トランザクション品目属性を指定します。つまり、次のようになります。'ATO MODEL 1'.'OPTION CLASS 1'.'OPTION 11'. TRANSACTIONALATTRIBUTE ["Finish"] is equal to "Matte"

  • 品目番号は、一重引用符で囲まれます。

  • トランザクション品目属性の名前および値は、二重引用符で囲まれます。

  • ドットは、コンポーネント階層のセパレータとして使用されます。

  • 演算子は大文字で、翻訳不可です

「適用ルールの追加」ダイアログ・ボックスに、トランザクション品目属性の表示名が表示されますが、これは翻訳可能です。 TIAで使用される値セットが翻訳可能な場合、品目構成のビジュアライゼーションでは、値の内部名、およびその横に翻訳された値がカッコ内に表示されます。 適用ルールは、翻訳済の値ではなく、内部名に対して評価されます。

ノート: ドラッグ・アンド・ドロップを使用するか、「処理」メニューから「ルール・テキストに挿入」を選択すると、有効なルール構文となります。 ただし、構文を手動で入力して、「ルール・テキスト」リージョンでルールを作成または編集することもできます。

工程品目割当のエクスポート

「工程品目割当のエクスポート」処理は、「作業定義の編集」ページの「処理」メニューで選択できます。 これにより、マルチレベルATOモデルの品目構成全体を、インデントされた形でExcelにエクスポートできます。 Excelは以下の情報を取得します。

  • コンポーネントが割り当てられた工程を表示します。

  • 待ち状態の作業があるかどうかを「割当ステータス」列に示します。

  • 「ユーザー品目タイプ」、「品目改訂」、「構成品目タイプ」など、その他の関連する品目属性と品目構造属性をリストします。

割当ステータスとして取り得る値は、「完了」、「未完了」、「明示的」、または「暗黙的」です。 「明示的」割当ステータスは、どの工程にコンポーネントが直接割り当てられているかを示します。 「暗黙的」割当ステータスは、親が工程に直接割り当てられているときに、子に適用されます。 「未完了」および「完了」割当ステータスは、アプリケーションによって取得されます。 親子シナリオにおいては、すべての子を割り当てるとその親の割当ステータスは「完了」になりますが、割り当てられていない子がある場合、その親のステータスは「未完了」になります。

トップレベルATOモデルの割当ステータスを見れば、待ち状態の作業があるかどうかを迅速に把握できます。 これが「未完了」の場合、工程品目割当に関しては、まだ待ち状態の作業があることを意味します。 「完了」の場合は、工程品目割当はすべて完了していることを意味します。