オートコンプリートでのルールの作成方法
オートコンプリートのルールを作成するには、次のステップを実行します。
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組込み関数(これらは、トランザクション設計スタジオの一部のパラメータに相当します)を使用して、変換ありまたは変換なしで使用する変数を宣言します。
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IF条件ブロックを使用して、考えられる結果の1つ(デフォルト、エラーの表示、警告の表示)を実現できます。
ルール・ロジックは、ルールを実行するためのステップを記述することで最適に導出されます。フィールド・レベル・ルールの場合、オブジェクトとルール・タイプを確定したら、このルールをトリガーするフィールド名も指定します。
ルール変数
現在のオブジェクトの様々な参照フィールドの属性と、関連するが完全に分離された(通常は親または子)オブジェクトとともに、現在のオブジェクト内のすべてのフィールドにアクセスできます。たとえば、就業者アサイメント・ビジネス・オブジェクトを使用する場合、次のすべてにアクセスできます。
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アサイメントのフィールド
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ジョブ、等級、ビジネス・ユニット、雇用主など、参照フィールドのすべての属性
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雇用関係などの関連する親ビジネス・オブジェクト
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勤務メジャーなどの関連する子ビジネス・オブジェクト
デフォルト設定または検証するフィールドは現在のオブジェクトの一部である必要がありますが、基準は、現在のビジネス・オブジェクト、参照または関連オブジェクトのいずれかになります。フィールドが現在のオブジェクトにある場合、サンプル値に対して何もする必要はありません。
次の理由で変数を使用する必要があります。
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関連オブジェクト: 他の関連オブジェクト、参照あるいは親または子タイプのフィールドの値をサンプリングするには、アクセスを取得するために特殊変数を宣言する必要があります。現在のオブジェクトまたは関連オブジェクトのフィールドのみの値をサンプリングする場合は、関連オブジェクトへのアクセスを宣言したら、それらのオブジェクト内のフィールドの値を含めるために、変数をさらに宣言する必要はありません。さらに、アクセスするオブジェクトによって、他の関連オブジェクトにさらにアクセスできます。
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変換: フィールド、現在のオブジェクト、関連オブジェクトの値に対して、サブ文字列、先頭、年などのなんらかの変換を適用するとします。変数を定義して、必要な変換を適用して、最終的な条件ロジックで使用できるようにする必要があります。変換は、様々なフィールドに適用し、その結果をこれらのオプション変数に格納できる一連の関数として使用可能になります。
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UI状態変数またはアプリケーション変数: 現在のフローや国別仕様コードなど、特別なUIコンテキストにアクセスする必要があります。ログイン・ユーザーのロールや特定のフィールドが変更されたなどのアプリケーション・コンテキストにアクセスする必要があります。これらは、変換関数として再度使用できます。
ルール基準
現在のオブジェクトのフィールドにアクセスするために特別な処理は必要ありません。ただし、関連オブジェクトにアクセスしようとする場合は、次のデータ・モデルのナビゲーション図を参照すると便利です。他のオブジェクトの様々な組合せとフィールド数を使用できます。

関連オブジェクトにアクセスするには、これらの処理を実行する必要があります
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ビジネス・オブジェクトから開始し、矢印の方向に従って何にアクセスできるかを理解します。
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特定の関連オブジェクトに到達するステップを決定します。たとえば、給与ビジネス・オブジェクトを使用して、ジョブFLSAステータスに基づいて給与ベースをデフォルト設定する場合は、給与からアサイメントにアクセスするための変数が必要です。次に、ジョブ(ワークフォース・ストラクチャ設定オブジェクト)にアクセスできる必要があります。その後、ジョブから、FLSAステータスを含む事前定義済ジョブ拡張可能フレックスフィールドにアクセスできます。
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場合によってはビジネス・オブジェクトをバイパスします。たとえば、アサイメント→ポジション→ジョブとアサイメント→ジョブです。
制限事項
ルールの実行時にこれらの制限が発生する場合があります
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従業員が休暇中の場合に退職を許可しないなど、ユーザーがセクションを開始するときに、検証を実行する必要があります。このルールは、使用可能なルール・タイプで実行できないため、リライトする必要があります。このルールは、セクション内の最初の必須フィールド(検証ルールをトリガーする最も早い機会)でフィールド検証ルールとしてリライトする必要があります。特定のフィールドがフィールド検証ルールをサポートしていない場合、最も早い機会はセクションの終了時のみです。
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タブアウト時にすぐにフィールドを検証する必要がありますが、タブアウトの基準は、ユーザーにこれまで表示されていないフィールドです。すべてのフィールドの値をチェックできるオブジェクト検証ルールとしてルールをリライトする必要があります
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ユーザーがセクションを離れるときに、そのユーザーに警告する必要があります。セクションを終了するときの警告メッセージの表示をサポートするルールはありません。最も早い機会は、特定のセクションの最後の必須フィールドで、ルールでサポートされている場合はフィールド変更ルールを作成します。
前述の基本的な制限に加えて、その他の制限が特定のオブジェクトにのみ適用されます。アプリケーションによってオブジェクトが作成、更新および保存される必要がありますが、これらのイベントのタイミングと性質は処理によって異なります。たとえば、退職時には、就業者雇用関係オブジェクトは作成されません。したがって、ビジネス・オブジェクトのデフォルト・ルールはここでは機能しません。さらに、特定のオブジェクトについて、これらの追加制限が、処理全体、特定の処理のみ、または特定のフィールドに適用される場合があります。
ビジネス・オブジェクトの例外の詳細は、「オートコンプリートのビジネス・オブジェクト」の章を参照してください。