グローバル給与インタフェースのトランザクションおよび操作上の推奨事項
HCM Cloudでトランザクションを実行中に、ソース給与の処理期間終了日にできるだけ近いときに従業員を転送します。場合によっては、従業員が転送される給与が別の国に属することがあります。その場合、ソース給与の「最終クローズ日」を処理期間終了日に更新してください。
トランザクションの推奨事項
データをパージしないでください。データを削除するには、ビジネス・オブジェクトの終了日を使用します。ただし、やむを得ない状況においてデータを削除する場合は、「削除済データ・レポート」を使用して削除済データを抽出してください。
退職の場合、退職が記録される日付として「退職届提出日」を指定します。退職インジケータは、この日付に基づいています。
組織において退職済の従業員への支払を処理する際は、次のいずれかのアプローチを使用できます。
-
引き続きHCM Cloudで支払を実行し、それを処理のために給与に送信します。この場合、その従業員の精算が完全に終わるまで、支払関連情報が更新されるたびに、従業員の退職詳細を抽出します。退職従業員の給与関係の「最終クローズ日」を将来の日付に設定します。この最終クローズ日までは、更新があれば従業員詳細が抽出されます。
-
退職後支払情報をアプリケーションに直接入力します。この場合、退職日より後に従業員詳細を抽出しないでください。最終クローズ日を実績退職日として設定し、退職日より後に従業員詳細が抽出されないようにします。
業務における推奨事項
グローバル給与インタフェースを送信する際の推奨事項を次にいくつか示します。
-
提供されている「グローバル給与インタフェースV2の実行」フローを使用して、グローバル給与インタフェースを処理します。
-
ベースライン・モードで初期抽出を実行するには、ベースライン・パラメータを「はい」に指定します。
-
後続の抽出を実行するには、ベースライン・パラメータを「いいえ」に指定します。
-
抽出期間の選択時に、次の点を考慮してください。
-
支払の頻度。
-
インタフェース・ファイルがサードパーティ給与アプリケーションに送信される頻度。
-
データ入力のビジネス・プラクティス。
-
-
抽出を日次で実行します。
-
グローバル給与インタフェース・プロセスのスケジュール中に、「プロセス終了日」を以前の実行の終了日より前には設定しないでください。
-
計画外の実行の際は、抽出開始日をすべての遡及データ変更に対応できるように前に戻してください。
-
終了日をあまり先の将来に設定しないことをお薦めします。あまり先まで計画すると、データを手動で修正することになる可能性があります。たとえば、1か月先に計画した採用をレポートすると、来なかった場合に手動でデータ修正することになる可能性があります。
抽出のロールバック
ロールバックを実行すると、失敗した、あるいはエラーのあるデータが含まれる抽出実行が無効化されます。
支払インタフェース・プロセス全体をロールバックするには、ロールバックする必要がある支払インタフェース・プロセスの名前をパラメータとして指定してロールバック・プロセスを送信します。
すでに完了した給与インタフェース抽出から選択した従業員セットをロールバックするには、次のステップを実行します。
-
「フローの表示」にナビゲートします。
-
ロールバックを実行する必要があるフローを検索します。
-
プロセス名をクリックし、プロセスの詳細ページに移動します。
-
ロールバックする従業員に対応する給与関係IDを選択し、「処理」メニューから「ロールバック」を選択します。
複数のプロセスをロールバックする際は、最後に送信されたプロセスからまずロールバックします。
ロールバックが成功したかどうかを確認するには、次のステップに従います:
-
ホーム・ページで、「自分のクライアント・グループ」タブの「フローの送信」クイック処理をクリックします。
-
給与インタフェース・プロセスを検索して選択します。
-
プロセス全体をロールバックした場合は、「詳細」ページに従業員レコードが表示されません。一部の従業員に対してプロセスをロールバックした場合、それらの従業員の情報のみがこのページに表示されません。