グローバル休暇欠勤ロールオーバー

グローバル休暇欠勤ロールオーバーFastFormulaは、単一ロールオーバー限度ルールが有給休暇プランに属する就業者全体に適用されない場合に使用できます。

組織には、通常、プラン年度末に最大30日を別のプランにロールオーバーできるロールオーバー・ルールがある場合があります。ただし、特定の部門の就業者は、さらに10日をロールオーバーできます。このような場合、このロジックをFastFormulaに組み込むことで、ロールオーバー限度が決定されると、アプリケーションは部門に応じて異なる就業者に異なる限度を動的に割り当てることができます。

HCM Cloudの構成ポイント

このFormulaを作成した場合は、このFormulaを休暇欠勤プラン定義に関連付けることができます。

ナビゲーション

  1. 「休暇欠勤管理」作業領域で、「休暇欠勤プラン」をクリックして「休暇欠勤プラン」ページを開きます。
  2. 「検索結果」セクションのツールバーで、「作成」をクリックして「休暇欠勤プランの作成」ダイアログ・ボックスを開きます。
  3. 「プラン・タイプ」フィールドで、「有給休暇」を選択します。
  4. 「続行」をクリックします。
  5. 「休暇欠勤プランの編集」ページの「有給休暇」タブの「年度末処理」セクションで、「ロールオーバー・ルール」フィールドの「Formulaによる制限」を選択します。
  6. 「限度Formula」フィールドから定義済のFormulaを選択します。

コンテキスト

このFormulaタイプでは、次のコンテキストを使用できます。
コンテキスト名 データ型
ABSENCE_ENTRY_ID 数値
ABSENCE_TYPE_ID 数値
ACCRUAL_PLAN_ID 数値
DATE_EARNED 日付
EFFECTIVE_DATE 日付
END_DATE 日付
ENTERPRISE_ID 数値
HR_ASSIGNMENT_ID 数値
HR_RELATIONSHIP_ID 数値
HR_TERM_ID 数値
JOB_ID 数値
LEGAL_EMPLOYER_ID 数値
LEGISLATIVE_DATA_GROUP_ID 数値
ORGANIZATION_ID 数値
PAYROLL_ASSIGNMENT_ID 数値
PAYROLL_ID 数値
PAYROLL_RELATIONSHIP_ID 数値
PAYROLL_TERM_ID 数値
PERSON_ID 数値
START_DATE 日付

入力値

変数名 データ型 摘要
IV_ACCRUAL 数値 有給休暇マトリックスから受け取った有給休暇値
IV_CARRYOVER 数値 有給休暇マトリックスから受け取った繰越限度
IV_CEILING 数値 有給休暇マトリックスから受け取った上限
IV_ACCRUAL_CEILING 数値 有給休暇マトリックスからの年間有給休暇限度
IV_ACCRUALPERIODSTARTDATE 日付 有給休暇期間の開始日
IV_ACCRUALPERIODENDDATE 日付 有給休暇期間の終了日
IV_CALEDARSTARTDATE 日付 有給休暇カレンダ年の開始日
IV_CALEDARENDDATE 日付 有給休暇カレンダ年の終了日
IV_PLANENROLLMENTSTARTDATE 日付 登録の開始日
IV_PLANENROLLMENTENDDATE 日付 登録の終了日

戻り変数

変数名 データ型 摘要
ROLLOVER 数値 年度末に就業者がロールオーバーできる最大数

サンプルFormula

要件: 組織にはロールオーバー限度ルールがあり、これによって、就業者は年度末に最大30日間別のプランにロールオーバーできます。ただし、ビジネス・ユニット'OBU1'に属する就業者は、年度末に最大40日までロールオーバーできます。

解決策: 次のようなグローバル休暇欠勤ロールオーバーFormulaを使用できます。

Formula名: ANC_ROLLOVER

Formulaタイプ: グローバル休暇欠勤ロールオーバー

説明: このFormulaは、休暇プランのロールオーバー限度を計算して返します

DEFAULT FOR PER_ASG_BUSINESS_UNIT_NAME IS ' '
ROLLOVER=30
IF (PER_ASG_BUSINESS_UNIT_NAME = 'OBU1')
THEN
(ROLLOVER = 40)

RETURN ROLLOVER