グローバル給与インタフェース抽出の概要

グローバル給与インタフェース・レポートを使用して、給与や控除項目の詳細など、給与および従業員の詳細を抽出できます。

ノート: グローバル給与インタフェースでは、従業員情報のみを抽出およびレポートします。

グローバル給与インタフェースでは、給与、エレメント・エントリ、および個人支払方法の銀行口座に関する履歴レコードがレポートされます。これらのレコードは、指定された抽出期間内で有効なすべての有効日付きレコードです。その他すべてのデータについては、グローバル給与インタフェースにより、指定された抽出期間内で有効なスタック・レコードの先頭がレポートされます。

Business Intelligence Publisherテンプレートを使用して抽出データを給与プロバイダに送信できます。この抽出定義をコピーして抽出と同じ名前のカスタム・フローを生成します。

抽出定義にカスタム・フィールドを追加できます。抽出されたデータにはグローバルおよび国固有のデータが含まれます。国固有のデータはLDGに基づいてコピーされます。たとえば、オーストラリアLDGのコンテキスト内でGPI抽出定義をコピーすると、グローバルおよびオーストラリア固有のデータが新しい抽出にコピーされます。

計算カードをサポートする国では、提供されているGPI V2を国のLDGにコピーすると、グローバルと、計算カードを含むデータの両方が取得されます。国が計算カードをサポートしていない場合、国固有の名前、住所および銀行口座フォーマットなどを使用してグローバル・データのみが抽出されます。

給与インタフェースではHCM抽出インフラストラクチャが使用されます。HCM抽出内で使用可能なすべての提供オプションはグローバル・ペイロール・インタフェースにおいて使用可能です。たとえば、出力ファイルはSFTPにより、またはHCM接続を使用して、事前に指定された宛先に送信できます。

開始する前に

グローバル給与インタフェースの構成中に、国および地域のライセンス・タイプを含む特定のエレメントを設定します。「国または地域別の機能」タスクを使用して、「選択された拡張」として給与インタフェースを設定します。

地理および国別仕様データ・グループ

「設定および保守」作業領域で、「エンタープライズ・プロファイル」機能領域の「USの地理のロード」タスクを使用して地理をロードし、各国の地理構造を作成します。GBG/Loqateまたは独自のプロバイダのデータ・ソースを選択していることを確認してください。

「設定および保守」作業領域で、「ワークフォース・ストラクチャ」機能領域の「国別仕様データ・グループの管理」タスクを使用して、国別仕様データ・グループを定義して国およびその通貨を識別します。就業者の正確な給与情報を提供するために、各国に対して少なくとも1つの国別仕様データ・グループを定義し、かつそれをPSUに関連付けます。

雇用主

雇用主は、就業者を雇用する法的エンティティです。組織体系に応じて、次のように法的エンティティ・タイプを定義します。

  • 給与法定ユニットおよび雇用主でもある1つの法的エンティティ。

  • 1つの給与法定ユニットの子である複数の法的エンティティ。

支払方法

「自分のクライアント・グループ」「組織支払方法」タスクを使用して、国別仕様データ・グループ、支払タイプおよび通貨の各組合せについて、支払方法を1つ以上作成します。支払の配分を検証または処理するルールを作成することもできます。

支払方法を作成する際は、「支払タイプ」「電子送金」(EFT)を選択します。