潜在的消込項目レポート
内部突合せでは、売掛管理から一般会計への突合せレポートを使用してトランザクション・データと会計データが一致することを確認します。ただし、データが一致しても、Receivablesの設定に問題があると、間違ったGL勘定科目に仕訳が転記される可能性があります。
潜在的突合せ項目レポートは、このような設定上の問題を特定して修正するために使用します。
潜在的突合せ項目レポートは、通常次のような場合に実行します。
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新規のソフトウェア・インストール環境で、確定会計を実行する前に会計が正しく導出されたことを確認する場合。
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確定会計を実行する前に会計設定を変更した場合(トランザクション・タイプ、入金方法、売掛/未収金活動を新たに作成した場合など)。
このレポートでは、仕訳品目が予期しない勘定科目タイプのGL勘定科目に転記されたために、一般会計で突合せの問題が生じる可能性があることが示されます。予期しない勘定科目タイプとは、通常は一般会計カテゴリの品目に関連付けられないGL勘定科目タイプのことです。Receivablesで使用されるGL勘定科目タイプには、資産、負債、収入、費用などがあります。
たとえば、ある売掛/未収金品目が資産勘定に転記されることが予期されているとします。この品目を非資産勘定に転記すると、その品目が潜在的突合せ項目レポートに表示されます。
潜在的突合せ項目レポートに表示される代表的な品目は次のとおりです。
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相殺勘定が収入または費用ではなく資産勘定になっている修正仕訳。
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収入以外の勘定科目タイプに転記される請求書およびクレジット・メモの収益仕訳。
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負債以外の勘定科目タイプに転記される前受収益仕訳。
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資産以外の勘定科目タイプに転記される、繰延請求用に作成された未請求仕訳。
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収入以外の勘定科目タイプに転記される延滞手数料仕訳。
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資産以外の勘定科目タイプに転記される現金仕訳、確認仕訳または送金仕訳。
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負債以外の勘定科目タイプに転記される、入金をファクタリングして作成された短期借入金仕訳。
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費用以外の勘定科目タイプに転記される控除対象外税。
差異が生じる原因には次のものが考えられます。
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会計設定が正しくない。
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GL勘定科目配分の手動更新が正しくない。
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活動用に作成した設定が売掛/未収金の使用目的に合致しない。
潜在的突合せ項目がエラーである場合は、同じエラーが今後起きないように、個別トランザクションと正しくない設定の両方を修正します。