「式」コンポーネントによる配賦ルールの作成

この例は、「式」コンポーネントを使用して配賦ルールを作成する方法を示しています。

InFusion America Inc.の一般会計担当として、「式」コンポーネントを使用して配賦ルールを作成する必要があります。

ルールは算式に基づきます。算式では、複数基準を使用します。たとえば、勘定科目残高や統計的金額を使用して、共有収益または原価を複数の組織ユニットにわたって配賦できます。様々な勘定体系の変数に基づいて複雑な計算を定義できます。仕訳算式をグループ化して順次実行し、勘定科目残高を段階的プロセスで更新できます。

「式」コンポーネントによる配賦ルールの作成

  1. 「ナビゲータ」をクリックします。

  2. 「一般会計」作業領域の「仕訳」リンクをクリックして、「仕訳」作業領域にアクセスします。

  3. 「配賦ルールの作成」リンクをクリックします。

  4. エンタープライズ・パフォーマンス・マネジメント・システム・ワークスペースで、「ナビゲート」メニューをクリックします。

  5. 「管理者」「Calculation Manager」の順に選択します。

  6. 「Calculation Manager」の「システム・ビュー」タブで、「Essbase」ツリーを展開します。

  7. 「VF_USA_Accounting_Flexfield」ツリー項目を展開します。

  8. 「db」ツリー・ノードを展開します。

  9. 「ルール」ツリー項目を右クリックして、「新規」を選択します。

  10. 「新規ルール」ダイアログ・ボックスの「名前」フィールドで、EMEA Overhead Distributionと入力し、「OK」をクリックします。

    ルール・パレットから「ルール・デザイナ」フロー・チャートにコンポーネントをドラッグして、ルールを設計します。コンポーネントはそれぞれ別個のタスクを実行します。ルールには、「視点」、「割当て」または「式」コンポーネントを追加できます。

    「プロパティ」タブに、追加ルールの詳細を入力します。

  11. 「プロパティ」タブで、次の表に示すようにフィールドに入力します。

    フィールド

    名前

    貸倒に対する引当。

    摘要

    この算式ルールでは、貸倒に必要な引当が計算されます。

  12. 「ルール・パレット」領域で、「視点」オブジェクトを「ルール・デザイナ」領域にドラッグします。

  13. 「視点」領域の「キャプション」フィールドにPOVと入力します。

  14. 「元帳」フィールドをクリックします。

  15. 「元帳」フィールドの「アクション」ボタンをクリックします。

  16. 「メンバー」を選択します。

  17. 「メンバー・セレクタ」ダイアログ・ボックスで、「レジャー」ツリーを展開します。

  18. すべてのレジャー・ツリー項目を展開します。

  19. 「EMEA_PC_PL」ツリー項目をクリックします。

  20. 「選択」ボタンをクリックして、元帳を選択済パネルに移動します。

  21. 「OK」をクリックします。

  22. 前述のステップを繰り返し、この表に示すようにフィールドを完了します。

    フィールド

    会社

    "[All Company Values].[3888]"

    Cost_Center

    "000"

    プログラム

    "[All Program Values].[0000]"

    事業所

    "[Location]@[0000]"

    ディビジョン

    "[All Division Values].[0000]"

    製品

    "[All Product Values].[0000]"

    会社間

    "[All Intercompany Values].[0000]"

    通貨

    "USD"

    通貨タイプ

    "Total"

  23. 「AccountingPeriod」フィールドの「アクション」ボタンをクリックします。

  24. 「変数」を選択します。

  25. 「変数の選択」ダイアログ・ボックスの「カテゴリ」フィールドで「データベース」を選択します。

  26. Accounting_Period変数を選択して、「OK」をクリックします。

  27. 算式を定義するには、「式」オブジェクトをルール・パレットからルール・デザイナのPOVループにドラッグします。

  28. 「式」タブの「キャプション」フィールドにBad Debts Calculationと入力します。

  29. 「式の入力」フィールドをクリックします。

  30. 「式の入力」フィールドの「アクション」ボタンをクリックします。

  31. 「メンバー」を選択します。

  32. 「メンバー・セレクタ」ダイアログ・ボックスの「ディメンション」フィールドで「シナリオ」を選択します。

  33. 「シナリオ」ツリーを展開して実績ツリー・ノードをクリックします。

  34. 「選択」ボタンをクリックして、実績を「選択」パネルに移動します。

  35. 前述のステップを繰り返し、この表に示すように、式の残りのディメンションとメンバーを選択してフィールドを完了します。

    フィールド

    残高金額

    期末残高

    金額タイプ

    YTD

    勘定科目

    1399

  36. 「OK」をクリックします。

  37. 貸倒に対する引当として売掛/未収金合計の5%を作成する算式を入力するために、「式の入力」フィールドで、直前に作成した算式の末尾に*.05*-1と入力します。

  38. ターゲット・メンバーを指定するには、「メンバー名の入力」フィールドをクリックします。

  39. 「アクション」ボタンをクリックします。

  40. 「メンバー」を選択します。

  41. 「メンバー・セレクタ」ダイアログ・ボックスで、勘定科目75555が表示されるまで「勘定科目」ツリーを展開します。

  42. 勘定科目75555をクリックします。

  43. 「選択」ボタンをクリックして、勘定科目を「選択」パネルに移動します。

  44. 「OK」をクリックします。

  45. オフセット・メンバーを指定するために、「式」タブで、「オフセット・メンバー」フィールドに13005と入力します。

  46. 「保存」をクリックします。

  47. 「OK」をクリックします。

  48. 「検証」ボタン、「OK」ボタンの順にクリックして、ルールの検証を確認します。

  49. ルールをデプロイするために、ツールバーの「クイック・デプロイ」ボタンをクリックします。

  50. 「デプロイメント・ステータス」ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックして成功したデプロイメントを承認します。