勘定残高の計算方法

勘定残高が正しく計算されると、トランザクションの報告に使用できる正確な財務諸表が作成されます。

勘定残高に影響を与える設定

プライマリ元帳の当初の元帳設定によって、勘定残高の計算方法を管理します。実装時に勘定残高に影響を与える設定は、セカンダリ元帳の会計表示、およびレポート通貨の通貨換算レベルです。

勘定残高の計算方法

仕訳が転記されると、勘定残高が計算されます。次のことが行われます。

  • 勘定体系と階層(ツリー)に基づいて、GL残高テーブルと残高キューブが更新されます。

  • 残高キューブでは、勘定体系セグメントごとに、勘定科目階層のすべてのレベルで残高が事前集計されます。

    • 残高キューブには、詳細残高と集計済残高の両方が格納されます。

    • 勘定体系セグメントごとに、勘定科目階層のすべてのレベルで残高が事前集計されます。

  • 外貨仕訳によって、入力された外貨、および仕訳時に計上された元帳通貨での金額について、勘定残高が更新されます。

  • レポート通貨またはセカンダリ元帳に対して仕訳または補助元帳レベルのオプションを使用可能にすると、仕訳がレポート通貨またはセカンダリ元帳に複製されます。

ノート: これらのオプションを構成するには、ソースとカテゴリの組合せを決定し、セカンダリ元帳の場合は複製された仕訳を自動的に転記するかどうかを決定します。
  • レポート通貨によって、ソース元帳(プライマリまたはセカンダリ)とは通貨ごとに異なる会計表示が提供されます。転記プロセスによって、仮勘定、端数処理貸借不一致、および会社内貸借一致明細が、仕訳および補助元帳レベルでレポート通貨ごとに独立して生成されます。

  • セカンダリ元帳は、勘定体系、会計カレンダ、通貨、会計処理基準または元帳オプションのいずれかがプライマリ元帳とは異なる追加会計表示です。たとえば、セカンダリ元帳は、地方自治体のコンプライアンスとレポートで必要な場合があります。転記プロセスによって、仮勘定、端数処理貸借不一致、および会社内貸借一致明細が、仕訳および補助元帳レベルでセカンダリ元帳ごとに独立して生成されます。