資産台帳の作成または変更のためのガイドライン

独立した資産台帳を数の制限なく設定できます。各台帳には独自の減価償却ルール、勘定科目およびカレンダのセットがあり、固定資産会計ポリシーをより効果的に編成して実装できます。

資産台帳に資産を追加する前に、資産台帳を設定する必要があります。

資産には、台帳ごとに異なる財務情報および減価償却ルールを設定できます。たとえば、税務台帳の資産取得価額を、関連する会計用資産台帳の取得価額と異なるものにできます。台帳は独立しているため、台帳ごとに異なるスケジュールで減価償却を実行できます。

Oracle Assetsでは、データへのユーザー・アクセスは資産台帳レベルで保護されます。各ユーザーは、アクセス権がある資産台帳内の資産のみを表示および更新できます。

資産台帳の定義中に、次の設定および参照オブジェクトの参照データ・セットを選択する必要があります。

  • ボーナス・ルール

  • 償却限度

  • 減価償却方法

  • 摘要

  • 按分方法

  • キュー名

  • 除・売却タイプ

  • 未計画タイプ

これらの設定および参照オブジェクトを定義する際には、これらが作成される台帳に割り当てたのと同じ参照データ・セット値を使用する必要があります。資産の追加時または台帳内の資産に対するトランザクションの実行時は、この台帳で参照データ・セットを共有する設定オブジェクト値のみが表示されます。

資産台帳を設定する前に、次の設定を完了しておく必要があります。

  • 元帳の定義

  • 資産勘定の定義

  • システム管理の定義

  • 会計年度の定義

  • カレンダの定義

  • 按分方法の定義

  • 参照データ・セットの定義

次のタイプの資産台帳を定義できます。

  • 会計用

  • 税金

会計用資産台帳

資産は任意の数の税務台帳に属することができますが、属する必要がある会計用資産台帳は1つのみです。新規または既存の資産を会計用資産台帳に追加してから、関連するすべての税務台帳に簡単にコピーできます。

異なる元帳または同じ元帳の仕訳を作成する複数の会計用資産台帳を設定できます。どちらの場合も、台帳ごとに減価償却を実行し、仕訳を作成する必要があります。会計用資産台帳ごとに、複数の税務台帳を設定し、それらすべてを会計用資産台帳に関連付けることができます。

税務台帳

資産とトランザクションを会計用資産台帳から簡単にコピーできるように、税務台帳を会計用資産台帳に関連付ける必要があります。これは、最小限の労力で資産に対して複数の会計表示および減価償却表示を維持するのに役立ちます。

税務台帳には、関連する会計用資産台帳とは異なるカレンダを設定できます。税務台帳のカレンダには、関連する会計用資産台帳のカレンダと同じ会計年度または別の会計年度を使用できます。税務処理基準を使用して、会計用資産台帳から税務台帳にコピーする必要があるトランザクションを制御できます。

税務台帳を会計用資産台帳の元帳または別の元帳に関連付けることができます。オプションで仕訳を作成し、一般会計に転送することもできます。異なる元帳は、会計用資産台帳に割り当てられた元帳のセカンダリ元帳である必要があり、次の条件を満たす必要があります。

  • セカンダリ元帳設定の会計オプションで、Oracle Subledger Accountingを有効にし、「元帳評価方法」オプションを「いいえ」に設定します。

  • セカンダリ元帳のSubledger Accountingの資産を使用可能にします。