実地棚卸比較データの処理方法

「資産実地棚卸比較」プロセスを使用して、実地棚卸データの各資産を資産台帳の同じ資産と照合します。

実地棚卸データをOracle Assetsに入力した後で、「資産実地棚卸比較」プロセスを実行します。「資産実地棚卸比較」プロセスでは、ステータスが「新規」の実地棚卸データのみが比較されます。

実地棚卸比較に影響を及ぼす条件

「資産実地棚卸比較」プロセスは、次のいずれかの照合一意識別子をリストされている順に検索することで開始します。

  • 資産番号

  • 現品票番号

  • シリアル番号

実地棚卸比較の処理方法

資産番号

「資産実地棚卸比較」プロセスでは、最初に、実地棚卸データに資産番号が含まれているかどうかを検証します。資産番号が存在する場合、「資産実地棚卸比較」プロセスは一致する資産番号を検索します。一致する資産番号が見つかった場合は、事業所とユニット数、従業員が一致するかどうかを確認して、比較を続行します。

その結果に基づき、「資産実地棚卸比較」プロセスは資産のステータスを次のいずれかに更新します。

ステータス

説明

完全に一致

比較のすべてのコンポーネントが一致します。

差異

比較の1つ以上のコンポーネントが一致しません。

一致する資産番号がアプリケーションに存在しない場合、「資産実地棚卸比較」プロセスは次のタスクを実行します。

  1. その資産の比較を終了します。

  2. ステータスを「台帳にない資産」に更新します。

  3. 次の資産で比較を続行します。

現品票番号

実地棚卸データに資産番号が含まれていない場合、「資産実地棚卸比較」プロセスは実地棚卸データに現品票番号が含まれているかどうかを確認します。現品票番号がある場合は、一致する現品票番号をアプリケーションで検索します。一致する現品票番号が見つかった場合は、事業所とユニット数、従業員が一致するかどうかを確認して、比較を続行します。

その結果に基づき、「資産実地棚卸比較」プロセスは資産のステータスを次のいずれかに更新します。

ステータス

説明

完全に一致

比較のすべてのコンポーネントが一致します。

差異

比較の1つ以上のコンポーネントが一致しません。

一致する現品票番号がアプリケーションに存在しない場合、「資産実地棚卸比較」プロセスは次のタスクを実行します。

  1. その資産の比較を終了します。

  2. ステータスを「台帳にない資産」に更新します。

  3. 次の資産で比較を続行します。

シリアル番号

実地棚卸データに資産番号や現品票番号が含まれていない場合、「資産実地棚卸比較」プロセスはその資産用にシリアル番号が記録されているかどうかを確認します。シリアル番号がある場合は、一致するシリアル番号をアプリケーションで検索します。一致するシリアル番号が見つかった場合は、事業所とユニット数、従業員が一致するかどうかを確認して、比較を続行します。

その結果に基づき、「資産実地棚卸比較」プロセスは資産のステータスを次のいずれかに更新します。

ステータス

説明

完全に一致

比較のすべてのコンポーネントが一致します。

差異

比較の1つ以上のコンポーネントが一致しません。

一致するシリアル番号がアプリケーションに存在しない場合、「資産実地棚卸比較」プロセスは次のタスクを実行します。

  1. その資産の比較を終了します。

  2. ステータスを「台帳にない資産」に更新します。

  3. 次の資産で比較を続行します。

その他の基準

資産番号や現品票番号、シリアル番号を指定して資産を正しく照合しながら、実地棚卸スプレッドシートを使用して実地棚卸データを資産にロードします。その資産について3つの一意識別子のいずれも存在しない場合、「資産実地棚卸比較」プロセスは、次の識別子を使用して資産の照合を試みます。

  • 資産摘要

  • カテゴリ

  • 資産キー

  • モデル番号

  • 製造業者

比較の結果は、実地棚卸突合せのスプレッドシートで確認できます。