Oracle Joint Venture Managementのユーザーおよびセキュリティについて

合弁企業管理機能およびデータへのアクセスをユーザーに提供するためのセキュリティを設定します。

合弁企業管理には、次の事前定義済ロールが含まれています。これらのロールは、合弁企業の会計を管理するために組織で必要になる可能性のあるユーザーを反映するように設計されています:

  • 合弁企業会計担当
  • 合弁企業会計マネージャ
  • 合弁企業アプリケーション管理者

事前定義済ロールをユーザーに割り当てるかわりに、独自のロールを作成することをお薦めします。組織内のユーザーの職責に応じて、ロールの職務、権限およびデータ・セキュリティを追加または削除できます。1人のユーザーに複数のロールを追加できるため、特定のユーザーに必要なすべての権限を含むロールを作成する必要はありません。ユーザーに割り当てる独自のロールを作成する際の推奨事項の詳細は、事前定義済ロールの割当てのガイダンスおよびサブスクリプションへの影響に関する注意事項を参照してください。

合弁企業ユーザーに割り当てるロールの設定に加えて、次のセキュリティ設定タスクも実行する必要があります:

  • 合弁企業管理ユーザーのデータ・セキュリティを設定します。

    データ・セキュリティにより、ユーザーはビジネス・ユニット別に合弁企業データにアクセスできます。

  • 合弁企業トランザクションとその後に続く配分および請求書からのソース仕訳へのアクセスを構成します。

    これにより、ユーザーは、合弁企業トランザクション、配分および請求書のソースである仕訳またはトランザクションにアクセスできます。

  • 合弁企業管理ユーザーの顧客データへのアクセスを構成します。

    これにより、合弁企業の請求パートナを設定するときに、ユーザーはOracle Fusion ERPの顧客情報にアクセスできます。

  • Oracle Transactional Business Intelligence (OTBI)の合弁企業運用レポートへのアクセスを構成します。
次のリストでは、様々なタイプの合弁企業管理ユーザーが規定のセキュリティを使用して設定するときに実行できるタスクを説明しています:
合弁企業ユーザー タスク
合弁企業会計担当
  • 「合弁企業」作業領域で合弁企業定義を作成および管理します。

  • 「合弁企業間接費方法」作業領域で間接費方法を作成および管理します。

  • 「合弁企業勘定科目セット」作業領域で勘定科目セットを作成および管理します。

  • 「所有者定義割当ルール」作業領域で、所有者定義割当ルールを作成および管理します。
  • エンタープライズ・スケジューラ・サービス・アプリケーションで合弁企業管理プロセスを実行します。

    プロセスのリストについては、「Oracle Joint Venture Managementプロセスのスケジュールおよび実行について」を参照してください。

  • 「合弁企業トランザクション」および「合弁企業配分」作業領域で、合弁企業トランザクションと配分をレビューおよび管理します。

  • 「合弁企業ソース・トランザクション」作業領域で合弁企業ソース・トランザクションをレビューおよび管理します。

  • パートナ拠出金を作成および管理します。

  • 合弁企業の運用メジャーと運用状態を追加および管理します。

  • 成功報酬契約を作成および管理します。
  • Oracle Visual Builder Add-in for Excelと統合されたMicrosoft Excelスプレッドシートを使用して、合弁企業トランザクションおよび配分データをダウンロード、編集およびアップロードします。

  • 請求パートナおよび合弁企業システム・オプションへのアクセスのみを表示します。

  • Oracle ReceivablesおよびOracle Payablesの合弁企業請求書の詳細へのアクセスのみを表示します。

合弁企業会計マネージャ
  • 合弁企業会計マネージャ・ダッシュボードで合弁企業データをモニターします。

  • 請求パートナ、合弁企業定義、勘定科目セット、所有者定義割当ルール、間接費方法、成功報酬契約および合弁企業に設定された合弁企業システム・オプションへのアクセスのみを表示します。

  • 売掛/未収金および買掛/未払金の合弁企業請求書の詳細へのアクセスのみを表示します。

合弁企業アプリケーション管理者
  • 請求パートナを作成および管理します。

  • 合弁企業定義を作成および管理します。

  • 成功報酬契約を作成および管理します。

  • 合弁企業管理設定の必須設定およびオプション設定を含む合弁企業システム・オプションを管理します。

  • メジャー・タイプを作成および管理します。

  • 高速実装スプレッドシート(RIS)を使用して、合弁企業およびその他の合弁企業ビジネス・オブジェクトを設定します。

  • 合弁企業補助元帳を設定します。

規定済のロールでは、合弁企業アプリケーション管理者と合弁企業会計担当の両方が合弁企業定義を作成および管理できることに注意してください。ただし、請求パートナは、合弁企業アプリケーション管理者のみが設定できます。この職務の分離により、合弁企業アプリケーション管理者に監督と制御のレベルが提供されます。これは、合弁企業に関連付けられたトランザクションに対して請求される請求パートナとして、合弁事業契約で識別されたパートナのみが設定されるようにするために役立ちます。