合弁企業定義の勘定科目セットの作成

合弁企業の次のタイプの勘定科目を識別するための勘定科目セットを作成できます:

  • 配分可能勘定科目

    配分可能勘定科目には、合弁企業パートナ間で分割および配分する必要があるトランザクションが含まれます。

  • 配分のみ勘定科目

    配分のみの勘定科目には、原価または収益に直接関係しないトランザクションが含まれます。これらのトランザクションは、合弁企業に対して計上する必要がありますが、利害関係者に対しては請求されません。

勘定科目セットを設定して配分可能勘定科目を指定する場合は、その勘定科目セットを特定の合弁企業に対して設定することも、複数の合弁企業で使用するように設定することもできます。

  • 特定の合弁企業用に設定するには、合弁企業の1つと、その合弁企業に関連付けられた元帳を選択します。

    このシナリオでは、合弁企業定義で指定されたプライマリ・セグメント値が自動的に、配分可能勘定科目を識別するためのフィルタ基準として組み込まれます。

  • 複数の合弁企業用に設定するには、合弁企業を指定せずに元帳を選択します。

    このシナリオでは、カテゴリが同じでそれぞれ異なるプライマリ・セグメントに存在する勘定科目を識別するためのフィルタを設定できます。合弁企業定義の中で指定されるプライマリ・セグメント値は、その合弁企業に固有であることに注意してください。配分可能勘定科目を識別するために、Oracle Joint Venture Managementでは、合弁企業定義内のプライマリ・セグメント値から組み立てられた勘定科目組合せと、勘定科目セット内で指定された勘定科目が使用されます。このことは、Joint Venture Managementによる処理の対象として識別されたトランザクションが特定の合弁企業に固有であることの保証に役立ちます。

合弁企業の勘定科目セットを設定した後に、その勘定科目セットをアクティブ化して合弁企業定義に割り当てる必要があります。

合弁企業定義の勘定科目セットを作成するには:

  1. 「設定および保守」にナビゲートし、「財務」オファリングの下の「合弁企業管理」機能領域を選択します。
  2. 「合弁企業勘定科目セットの管理」タスクを選択します。
  3. 「勘定科目セット」で、「追加」をクリックします。

    または、「Excelで管理」をクリックし、スプレッドシートを使用して複数の勘定科目セットを追加します。このスプレッドシートの中には列に入力する方法の説明が含まれており、これらの列にはユーザー・インタフェースのフィールドが反映されるとともに、フィールドの値のリストも含まれています(該当する場合)。

  4. 「新規勘定科目セット」で、勘定科目セットの名前と説明を入力します。
  5. 次のオプションのいずれかを使用して元帳を選択します:
    • 合弁企業を指定して「合弁企業元帳の使用」チェック・ボックスをクリックすると、その合弁企業の元帳が自動的に選択されます。

      「保存」をクリックした後に、元帳の名前が「デフォルト元帳」フィールドに表示されます。

    • 合弁企業を指定せずに元帳を指定します。

      このタイプの勘定科目セットを合弁企業に割り当てるときは、ここで指定した元帳のCOAが合弁企業のプライマリ元帳のCOAと一致する必要があります。

  6. 「保存」をクリックしてから、勘定科目セットへのフィルタ・セットおよびフィルタの追加に進みます。

    「プライマリ・セグメント値の検証」および「プライマリ・セグメント値を含む」のオプションは無視してください。これらのオプションは、間接費方法の勘定科目セットの設定にのみ適用されます。

  7. フィルタ・セットを追加するには:
    • 勘定科目セットの「フィルタ・セット」領域で、「追加」をクリックしてフィルタ・セットを追加します。
    • フィルタ・セットの名前と説明を入力します。
      ノート: 複数の勘定科目セットでフィルタ・セットに同じ名前を使用しないでください。フィルタ・セット名は各勘定科目セット内で一意になるようにしてください。
  8. フィルタ・セットにフィルタを追加するには:
    1. フィルタ・セットで、「フィルタの追加」をクリックし、フィルタに関する次の詳細を入力します:
      • セグメント。元帳内のセグメントのリストから選択します。
      • 演算子。「次と等しい」、「次と等しくない」または「次の間にある」を選択します。
      • 選択した演算子に従って、値または値の範囲を入力します。
        注意: プライマリ・セグメント値をフィルタに含めることができます。ただし、そのようにする場合は、勘定科目セットの設定に基づいて次のように処理されることを理解している必要があります:
        • 勘定科目セットが特定の合弁企業およびその合弁企業の元帳用に設定されている場合

          その勘定科目セットでは、合弁企業定義で指定されたプライマリ・セグメント値が自動的にフィルタ基準として使用されます。追加するフィルタにプライマリ・セグメント値の1つが含まれている場合は、合弁企業定義で使用されているその他のプライマリ・セグメント値は無視されます。たとえば、合弁企業定義に3つのプライマリ・セグメント値が含まれていて、これらのプライマリ・セグメント値のいずれかを使用してフィルタを設定した場合は、そのフィルタに対応するトランザクションの識別には単一のプライマリ・セグメント値のみが使用されます。

        • 勘定科目セットが特定の元帳用にのみ設定され、合弁企業は指定されていない場合

          プライマリ・セグメント値をフィルタで使用する場合は、勘定科目セットの割当て先である合弁企業に対してそのプライマリ・セグメントが有効な場合にのみ、そのフィルタが使用されます。

    2. 必要に応じてフィルタを追加します。
    3. 「保存」をクリックします。
  9. 必要に応じて、さらにフィルタ・セットおよびフィルタを追加します。
  10. 完了したら、「発行」をクリックしてページを保存し、終了します。または、「発行」および「次」をクリックして別の勘定科目セットを作成できます。