フィルタ・セットとフィルタ

勘定科目セットでは、フィルタを含むフィルタ・セットを追加します。フィルタでは、元帳の勘定科目を識別するために次の詳細を指定します:

  • 勘定科目が含まれる元帳のセグメント。
  • セグメントの勘定科目値または勘定科目値の範囲を識別するための演算子。演算子は、単一の値を識別するための「次と等しい」、値の範囲を識別するための「次の間にある」、または特定の勘定科目値を除外するための「次と等しくない」です。
  • セグメントについて選択した演算子に応じて、勘定科目値または勘定科目値の範囲。

Oracle Joint Venture Managementでは、勘定科目セットのすべてのフィルタ・セット内のフィルタを使用して、元帳のトランザクションが識別されます。フィルタ・セットには、異なるセグメント内の値を識別するためのフィルタを含めることができます。次の例は、2つの異なるセグメントのフィルタを含むフィルタ・セットを示しています。この例では、合弁企業管理はフィルタ・セットを使用して次のトランザクションを識別します:

  • 33000を含む値を持つセグメントHEPPCostcenterのトランザクション。

  • 24000から24999を含む値を持つセグメントHEPPAccountのトランザクション。

この図は、例で説明されている2つのフィルタを含むフィルタ・セットを示しています。

同じセグメントの複数のフィルタを1つのフィルタ・セットに追加できますが、次のシナリオでのみ可能です:

  • セグメントの1つのフィルタで「次の間にある」演算子を使用して、勘定科目値の範囲を識別する場合。

  • 同じセグメントのその他のフィルタで「次と等しくない」演算子を使用して、「次の間にある」フィルタで指定した値の範囲内の値を除外する場合。

セグメント内の2つ以上の個別の勘定科目を識別する必要があり、それらの勘定科目を範囲によって識別できない場合は、それぞれの勘定科目のフィルタを別個のフィルタ・セットに追加する必要があります。このことは、同じセグメント内の異なる勘定科目範囲のフィルタを追加する場合にも適用されます。それぞれのフィルタを別個のフィルタ・セットに追加する必要があります。この制約は、トランザクションを識別するためのフィルタの使用方法によるものです。次の例でこのことを説明します。この例では、セグメントHEPPAccountのトランザクションを識別するための2つのフィルタを含む、ACCOUNTINGSERVICESという名前のフィルタ・セットが適切に設定されています: この図は、例で説明されている2つのフィルタを含むフィルタ・セットを示しています。

合弁企業管理では、このフィルタ・セットを使用して、40000から49999の間にあるが44100と等しくない値を含む勘定科目を持つすべてのトランザクションが識別されます。勘定科目59999のトランザクションを識別するためにセグメントHEPPACCOUNTのフィルタを追加しようとしても、このアプリケーションでは、そうすることができません。これは、フィルタ値59999が、このセグメントの「次の間にある」フィルタにすでに入力されている値と競合するためです。つまり、40000から49999の間にある勘定科目値と勘定科目59999を含むような選択はできません。59999という値を持つトランザクションを識別するには、この条件のフィルタを含む別のフィルタ・セットをこの勘定科目セットに追加します。

勘定科目セットの設定および保守をより制御しやすくするには:

  • それぞれのフィルタ・セットについて、フィルタ・セットで識別するトランザクションのカテゴリまたはタイプを説明する名前と摘要を入力します。
  • 可能な場合は常に、「次の間にある」演算子と「次と等しくない」演算子を持つフィルタの組合せを使用します。将来追加された勘定科目が範囲内にあれば、自動的に配分可能として識別されます。