合弁企業処理の勘定科目の識別

合弁企業定義には、合弁企業のトランザクションが含まれるOracle Fusion Cloud Financialsの勘定科目を識別するための基準を含めます。Oracle Joint Venture Managementでは、これらの勘定科目に関連付けられたトランザクションを合弁企業パートナ間で配分できるため、これらの勘定科目は配分可能勘定科目と呼ばれます。

次のいずれかのオプションを使用して、合弁企業の配分可能勘定科目を識別できます:

  • 合弁企業定義に割り当てる勘定科目セットを作成します。(推奨)

    勘定科目セットは、配分可能勘定科目を識別するための効率的で柔軟な方法を提供します。単一の勘定科目、勘定科目の範囲および勘定科目の除外を識別するためのフィルタ基準を入力できます。Oracle Financialsで動的に作成された勘定科目が自動的に含まれるように、範囲に基づいて勘定科目セットを作成できるため、勘定科目の保守が削減されます。

    また、特定の合弁企業ではなく元帳によって勘定科目セットを設定するオプションもあります。これにより、複数の合弁企業に同じ勘定科目セットを使用できます。

    勘定科目セットが合弁企業に割り当てられると、配分可能勘定科目を識別するために、合弁企業定義で定義されたプライマリ・セグメント値と組み合せて勘定科目セット内の勘定科目が使用されます。勘定科目セットの勘定科目フィルタに、合弁企業のプライマリ・セグメント値と一致しないプライマリ・セグメント値が含まれている場合、その勘定科目は無視されます。

  • 合弁企業定義で配分可能勘定科目を識別します。

    「勘定科目情報」ページの「配分可能セグメント」タブおよび「プライマリ・セグメント値」タブを使用して、合弁企業定義でそれぞれの配分可能勘定科目を識別します。この方法は、合弁企業について少数の勘定科目のみを配分可能として識別する場合に使用してください。

ノート: 配分可能セグメント値を使用してすでに設定されている合弁企業定義に勘定科目セットを割り当てた場合、配分可能セグメント値は無視されます。必要に応じて、配分可能セグメント値を削除できますが、必須ではありません。

Oracle Financialsの勘定科目組合せについて

Oracle Financialsでは、勘定科目組合せと呼ばれるセグメント値の完全なセットによって勘定科目が識別されます。この勘定科目組合せによって、勘定体系(COA)内の勘定科目が一意に識別されます。勘定科目組合せの例を次に示します。

  • 01-100-1420-003
  • 02-100-1420-005
  • 01-100-1420-002
  • 02-100-1420-004

勘定科目組合せの値の1つがプライマリ・セグメント値です。プライマリ・セグメント値は、合弁企業の配分可能勘定科目を識別するためのキー値です。この値は、ある合弁企業と次の合弁企業の間でトランザクションを区別する値です。合弁企業の配分可能勘定科目は複数のプライマリ・セグメント値で表されることがありますが、プライマリ・セグメント値は合弁企業に対して一意です。同じプライマリ・セグメント値を使用して、複数の合弁企業の配分可能勘定科目を識別することはできません。

勘定科目組合せのその他の値は、特定のカテゴリの費用を管理するための買掛/未払金の勘定科目など、1つ以上のセグメントの勘定科目を表します。