19.2 JSON_TABLEとしてのJSON_EXISTS

SQL/JSON条件json_existsは、SQL/JSONファンクションjson_tableの特別な事例であるとみなすことができます。

例19-6に、この対応を示します。2つのSELECT文で得られる結果は同じになります。

この対応は、おそらくjson_existsについてより深く理解する手助けとなるのみでなく、どちらを使用しても同じ結果が得られることを意味しているため、実質的に重要な意味を持ちます。

特に、json_existsを複数回使用する場合、またはこれをjson_valueまたはjson_query (これらもjson_tableを使用して表すことができます)と組み合せて使用して同じデータにアクセスする場合、json_tableを1回呼び出す方が、データが解析されるのが1回のみであるという利点があります。

このため、オプティマイザがjson_existsjson_valueおよびjson_queryの複数の呼出し(任意の組合せ)を、より少ないjson_tableの呼出しに自動的にリライトすることがよく起こります。

ノート:

SQLヒントNO_JSON_TABLE_TRANSFORMを使用すると、json_existsjson_valueおよびjson_queryの複数の呼出し(任意の組合せ)が、より少ない数の、json_tableの呼出しにリライトされなくなります。

例19-6 JSON_TABLEを使用して表されたJSON_EXISTS

SELECT select_list
  FROM table WHERE json_exists(column, 
                               json_path error_handler ON ERROR);
       
SELECT select_list
  FROM table,
       json_table(column, '$' error_handler ON ERROR
         COLUMNS ("COLUMN_ALIAS" NUMBER EXISTS PATH json_path)) AS "JT"
  WHERE jt.column_alias = 1;