GPnP Service: GPnPサービスは、すべてのGPnPエージェントの集合として提供されます。これは、プロファイルをレプリケートするための分散方法です。サービスは、ドメイン内の各ノード上でGPnPエージェントとしてインスタンス化されます。このサービスはピア・ツー・ピアなので、マスター・プロセスはありません。クラッシュするGPnPエージェントがあっても、新しいノードがそれまでと同様にサービスを受けられるため、高可用性を実現できます。GPnPでは、(mDNSによって提供される)標準的なIPマルチキャスト・プロトコルを使用して、ピア・サービスを検出する必要があります。マルチキャスト検出を使用すると、GPnPは、構成なしでピアを検出できます。この方法で、新しいノード上のGPnPエージェントは、使用するプロファイルを持つ可能性がある別のエージェントを検出します。

名前解決: GPnPドメイン内で定義された名前は、次の場合に解決できます。

SCANおよびローカル・リスナー: クライアントが接続リクエストを送信すると、SCAN IPアドレスおよびSCANポートでリスニングしているSCANリスナーがクライアントのかわりに接続されます。クラスタ上のすべてのサービスがSCANリスナーに登録されているため、SCANリスナーは、現在サービスを提供している最も負荷が低いノードのローカル・リスナー・アドレスを使用して応答します。最終的にクライアントは、サービスが提供されているノード上のリスナーを介してサービスへの接続を確立します。これらすべての動作はクライアントに対して透過的に行われ、クライアント側での明示的な構成は必要ありません。インストール時に、リスナーがSCAN IPアドレスのノード上で作成されます。Oracle Net Servicesは、サービスを提供している最も負荷が低いインスタンスに、アプリケーションの要求をルーティングします。SCANアドレスはクラスタ内のノード・アドレスではなくクラスタに解決されるため、SCANアドレス構成に影響を与えることなく、クラスタでノードを追加または削除できます。