20.1 ロジカル・スタンバイ・データベースを使用したローリング・アップグレードの実行

ロジカル・スタンバイ・データベースを使用すると、ローリング・アップグレードを実行できます。プライマリ・データベースの停止時間を最短に抑えるには、プライマリ・データベースとロジカル・スタンバイ・データベースで異なるリリースのOracle Databaseを実行しながら、各リリースを一度に1つずつアップグレードします。Oracle Textは、Oracle Text索引のアップグレードをフルに活用します。

すべてのCTX PL/SQLプロシージャはスタンバイ・データベースに完全にレプリケートされ、アップグレードされますが、次のプロシージャでは特定の制限があります。

関連項目:

ロジカル・スタンバイ・データベースを作成してローリング・アップグレードを実行する方法は、『Oracle Data Guard概要および管理』を参照してください

20.1.1 CTX_DDL PL/SQLプロシージャ

Oracle Databaseでは、ROWIDを内部的に使用して索引が構築されます。次のCTX_DDLプロシージャは、スタンバイに完全にはレプリケートされません。

  • ADD_MDATA

  • REMOVE_MDATA

20.1.2 CTX_OUTPUT PL/SQLプロシージャ

CTX_OUTPUT.ENABLE_QUERY_STATSCTX_OUTPUT.DISABLE_QUERY_STATSのみがレプリケートされます。Oracle Textのロギングの原因になる操作を実行する前にプライマリ・データベースでロギングを有効にした場合、その操作はプライマリ・データベースではロギング付きで実行され、セカンダリ・データベースではロギングなしで実行されます。

20.1.3 CTX_DOC PL/SQLプロシージャ

Oracle Text結果表を使用して次のCTX_DOCプロシージャを使用すると、その表に格納されたデータはレプリケートされます。結果表を使用せずにプロシージャを使用すると、レプリケートされません。

  • CTX_DOC.SET_KEY_TYPE

  • CTX_DOC.FILTER

  • CTX_DOC.GIST

  • CTX_DOC.MARKUP

  • CTX_DOC.TOKENS

  • CTX_DOC.THEMES

  • CTX_DOC.HIGHLIGHT

  • CTX_DOC.FILTER_CLOB_QUERY

  • CTX_DOC.MARKUP_CLOB_QUERY

  • CTX_DOC.HIGHLIGHT_CLOB_QUERY

関連項目:

プライマリ・データベースで停止時間を最小限に抑えてローリング・アップグレードを実行する方法は、『Oracle Data Guard概要および管理』を参照してください