Oracle Grid Infrastructureをアップグレードする前に完了する必要のあるチェック Oracle Grid Infrastructureをアップグレードする前に、次の作業を行います。 各ノードで、構成検証ユーティリティを使用して、インストール前のステップが完了していることを確認します。これは、サーバーの準備をするための修正スクリプトを生成することができます。また、インストーラでは、必要な前提条件をすべて満たしていることが確認されます。次の情報を含めて、インストール時に必要な情報がすべて揃っていることを確認します。 Oracle ClusterwareのOracleベースの場所。 既存のOracle Clusterwareの場所とは異なる、Oracle Grid Infrastructureホームの場所。 SCAN名およびSCANアドレス、および他のネットワーク・アドレス。 権限を付与されたユーザー・オペレーティング・システム・グループ。 インストール中にrootとしてスクリプトを実行するためのrootユーザー・アクセス。 インストールを実行するインストール所有者に関しては、既存のインストールに対して環境変数が設定済の場合は、$ORACLE_HOMEおよび$ORACLE_SIDの設定を解除します。これらの環境設定がアップグレード中に使用されてしまうからです。たとえば、gridユーザーとしてローカル・ノードで次のコマンドを実行します。 bashシェルの場合: $ unset ORACLE_BASE $ unset ORACLE_HOME $ unset ORACLE_SID Cシェルの場合: $ unsetenv ORACLE_BASE $ unsetenv ORACLE_HOME $ unsetenv ORACLE_SID 環境変数にORA_CRS_HOMEを設定した場合は、Oracleサポートの指示に従ってから、インストールまたはアップグレードを開始する前にその設定を削除します。Oracleサポートから明示的に指示がないかぎり、ORA_CRS_HOMEを環境変数として使用しないでください。 インストール・ユーザーのユーザー・プロファイル(たとえば.profileや.cshrc)に、これらの環境変数が設定されていないことを確認します。 システムに既存のインストールがある場合で、同じユーザー・アカウントを使用してこのインストールを実行する場合は、ORA_CRS_HOME、ORACLE_HOME、ORA_NLS10、TNS_ADMIN、およびOracleソフトウェア・ホームに接続されているOracleインストール・ユーザーに設定されているその他の環境変数の設定を解除します。 $ORACLE_HOME/binパスがPATH環境変数から削除されていることを確認します。 関連トピック Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseのユーザー、グループおよび環境の構成 Oracle Grid InfrastructureおよびOracle RACのネットワークの構成 親トピック: 既存のOracle Clusterwareインストールをアップグレードするための準備