インストール後のOracle ASMフィルタ・ドライバの構成
Oracle Grid Infrastructureのインストール後に、システムのOracle ASMフィルタ・ドライバをインストールして構成できます。
grid
ユーザーとして、Oracle ASMFDによるデバイスの検出が今後可能となるようにOracle ASMディスク検出文字列を更新します。- Oracle ASMディスク検出文字列の現在の値を取得します。
$ $ORACLE_HOME/bin/asmcmd dsget
前述のコマンドのdisk_string
の値は、dsget
によって取得された現在のOracle ASMディスク検出文字列の値です。ディスクがオペレーティング・システム環境のデフォルトの場所にあり、ディスク検出文字列が設定されていない場合、ディスク検出文字列は空です。 - Oracle ASMディスク検出文字列を更新します。文字列が空の場合は、ディスク検出文字列の値を更新して、デフォルトのディスクの場所を含めます。
$ $ORACLE_HOME/bin/asmcmd dsset 'disk_string,AFD:*'
- Oracle ASMディスク検出文字列の現在の値を取得します。
grid
ユーザーとして、クラスタ内のノードおよびノード・ロールをリストします。$ $ORACLE_HOME/bin/olsnodes -a
- 各クラスタ・ノードで、ローリング・モードまたは非ローリング・モードのいずれかで次のステップを実行します。
root
ユーザーとして、Oracle Clusterwareスタックを停止します。# $ORACLE_HOME/bin/crsctl stop crs
- ノード・レベルでフィルタするようにOracle ASMFDを構成します。
# $ORACLE_HOME/bin/asmcmd afd_configure
grid
ユーザーとして、Oracle ASMFDのステータスを確認します。$ $ORACLE_HOME/bin/asmcmd afd_state ASMCMD-9526: The AFD state is 'LOADED' and filtering is 'ENABLED' on host 'myhost'
root
ユーザーとして、Oracle ASMFDのすべてのOracle ASMディスクにラベルを付けます。# $ORACLE_HOME/bin/asmcmd afd_label 'label_name' 'device_path' --migrate
afd_label
コマンドは、ユーザー定義のラベルを、指定したOracle ASMFDディスクに設定します。- すべてのOracle ASMディスクをスキャンします。
$ $ORACLE_HOME/bin/asmcmd afd_scan disk_string
afd_scan
コマンドは、指定した検出文字列を使用してOracle ASMFDディスクをスキャンします。ディスク検出文字列を指定せずにコマンドを実行した場合、afd_scan
は、afd.conf
ファイル内のOracle ASMFDディスク検出文字列値を使用します。 - ノードのOracle Clusterwareスタックを起動します。
# $ORACLE_HOME/bin/crsctl start crs
grid
ユーザーとして、Oracle ASMFD検出ディスク文字列を、ステップ1で更新されたOracle ASMディスク検出文字列値に設定します。$ $ORACLE_HOME/bin/asmcmd afd_dsset disk_string
Oracle ASMFD検出ディスク文字列を設定すると、Oracle ASMFDは、以前Oracle ASMLIBによって管理されていたものを含め、ディスクを識別してディスクの管理を開始します。関連項目:
Oracle ASMFD管理コマンドの詳細は、Oracle Automatic Storage Management管理者ガイドを参照してください。
親トピック: Oracle ASMフィルタ・ドライバの構成