インストール後のOracle ASMフィルタ・ドライバの構成

Oracle Grid Infrastructureのインストール後に、システムのOracle ASMフィルタ・ドライバをインストールして構成できます。

  1. gridユーザーとして、Oracle ASMFDによるデバイスの検出が今後可能となるようにOracle ASMディスク検出文字列を更新します。
    1. Oracle ASMディスク検出文字列の現在の値を取得します。
      $ $ORACLE_HOME/bin/asmcmd dsget
      前述のコマンドのdisk_stringの値は、dsgetによって取得された現在のOracle ASMディスク検出文字列の値です。ディスクがオペレーティング・システム環境のデフォルトの場所にあり、ディスク検出文字列が設定されていない場合、ディスク検出文字列は空です。
    2. Oracle ASMディスク検出文字列を更新します。文字列が空の場合は、ディスク検出文字列の値を更新して、デフォルトのディスクの場所を含めます。
      $ $ORACLE_HOME/bin/asmcmd dsset 'disk_string,AFD:*'
      
  2. gridユーザーとして、クラスタ内のノードおよびノード・ロールをリストします。
    $ $ORACLE_HOME/bin/olsnodes -a
  3. 各クラスタ・ノードで、ローリング・モードまたは非ローリング・モードのいずれかで次のステップを実行します。
    1. rootユーザーとして、Oracle Clusterwareスタックを停止します。
      # $ORACLE_HOME/bin/crsctl stop crs
    2. ノード・レベルでフィルタするようにOracle ASMFDを構成します。
      # $ORACLE_HOME/bin/asmcmd afd_configure
    3. gridユーザーとして、Oracle ASMFDのステータスを確認します。
      $ $ORACLE_HOME/bin/asmcmd afd_state
      ASMCMD-9526: The AFD state is 'LOADED' and filtering is 'ENABLED' on host 'myhost'
    4. rootユーザーとして、Oracle ASMFDのすべてのOracle ASMディスクにラベルを付けます。
      # $ORACLE_HOME/bin/asmcmd afd_label 'label_name' 'device_path' --migrate

      afd_labelコマンドは、ユーザー定義のラベルを、指定したOracle ASMFDディスクに設定します。

    5. すべてのOracle ASMディスクをスキャンします。
      $ $ORACLE_HOME/bin/asmcmd afd_scan disk_string

      afd_scanコマンドは、指定した検出文字列を使用してOracle ASMFDディスクをスキャンします。ディスク検出文字列を指定せずにコマンドを実行した場合、afd_scanは、afd.confファイル内のOracle ASMFDディスク検出文字列値を使用します。

    6. ノードのOracle Clusterwareスタックを起動します。
      # $ORACLE_HOME/bin/crsctl start crs
      
    7. gridユーザーとして、Oracle ASMFD検出ディスク文字列を、ステップ1で更新されたOracle ASMディスク検出文字列値に設定します。
      $ $ORACLE_HOME/bin/asmcmd afd_dsset disk_string
    Oracle ASMFD検出ディスク文字列を設定すると、Oracle ASMFDは、以前Oracle ASMLIBによって管理されていたものを含め、ディスクを識別してディスクの管理を開始します。

    関連項目:

    Oracle ASMFD管理コマンドの詳細は、Oracle Automatic Storage Management管理者ガイドを参照してください。