コマンドライン・インタフェースを使用したOracle Grid Infrastructureのインストール

Oracle Grid Infrastructure 23ai以降では、コマンドライン・インタフェースを使用してOracle Grid Infrastructureをインストールして構成できます。

ノート:

Oracle ASMフィルタ・ドライバ(ASMFD)は、Oracle Database 23ai以降、LinuxとOracle Solarisの両方でサポートが終了しました。

カーネル5.14以降を実行しているLinuxシステム(Oracle Linux、RedHat Enterprise LinuxおよびSUSE Linux Enterprise Serverを含む)では、ASMFDフィルタリングは無効化されており、サポートされていません。同等の機能を提供するため、これらの環境に対してASMlib v3に移行することをお薦めします。詳細は、My Oracle Supportドキュメント2806979.1を参照してください。移行ステップは、Oracle RestartおよびOracle Grid Infrastructureで使用できます。Oracle Solarisでは、ASMFDはサポートされなくなりました。

  1. gridユーザーとして、Oracle Grid Infrastructureのイメージ・ファイルをダウンロードし、そのファイルをGridホームに展開します。
    mkdir -p /u01/app/23.3.0/grid 
    chown grid:oinstall /u01/app/23.3.0/grid 
    cd /u01/app/23.3.0/grid 
    unzip -q download_location/grid.zip
    grid.zipはOracle Grid Infrastructureイメージのzipファイルの名前です。

    ノート:

    • このzipイメージ・ソフトウェアは、Gridホームを配置するディレクトリに展開する必要があります。

    • Oracle Grid Infrastructureのイメージ・ファイルをダウンロードし、ローカル・ノードにのみコピーします。インストール中に、ソフトウェアはクラスタの他のすべてのノードにコピーおよびインストールされます。

    • OracleホームまたはOracleベースをsymlinksにすることも、その親ディレクトリをrootディレクトリまで作成することもできません。

  2. gridユーザーとして、-silentオプションを指定してgridSetup.shコマンドを実行し、構成パラメータを指定します。
    /u01/app/23.3.0/grid/gridSetup.sh -silent -configureCluster -OSDBA sysdba -OSOPER osoper -OSASM osasm -ORACLE_BASE /u01/app/grid -clusterName myrac 
    -scanName cluster-scan -scanPort 1521 -clusterNodes myrac1,myrac2 -networkInterfaceList ens3:100.70.80.0:1,ens4:192.168.1.0:5,ens5:192.168.2.0:3 
    -clusterUsage RAC -storageOption FLEX_ASM_STORAGE -diskGroupName DATA -diskList /dev/sda,/dev/sdb,/dev/sdc -redundancy NORMAL-auSize 8 -diskString 'ORCL:*' 
    -executeRootScript -configMethod ROOT -enableAutoFixup -managementOption NONE -INVENTORY_LOCATION /u01/app/oraInventory
  3. 要求されたら、rootユーザー・パスワードを指定します。