Oracle Databaseでは、データベース・インスタンスは、データベース・ファイルを管理する一連のプロセスおよびメモリー構造です。メイン・メモリー構造は、システム・グローバル領域(SGA)とプログラム・グローバル領域(PGA)です。管理対象グローバル領域(MGA)は、一連の信頼できるOracleプロセス間でメモリーを共有および調整できるメモリー・フレームワークです。バックグラウンド・プロセスはデータベース・ファイルで動作し、メモリー構造を使用して作業を行います。データベース・インスタンスは、メモリー内にのみ存在します。
データベース・インスタンスには、クライアント・プログラムのかわりにデータベースへの接続を処理し、クライアント・プロセスの作業を実行するためのサーバー・プロセスもあります。たとえば、これらのサーバーはSQL文を解析して実行し、結果を取得してクライアント・プロセスに戻します。これらのタイプのサーバー・プロセスは、フォアグラウンド・プロセスとも呼ばれます。
マルチテナント・アーキテクチャでは、データベース・インスタンスは単一のマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)に関連付けられます。CDBに(直接またはアプリケーション・コンテナを介して)接続されているすべてのプラガブル・データベース(PDB)は、単一のバックグラウンド・プロセスおよびSGAを共有します。