5.5 マテリアライズド・ビューに対するOracle Data Redactionポリシー
Oracle Data Redactionポリシーは、マテリアライズド・ビューやその実表に作成できます。
ただし、マテリアライズド・ビューの作成者(または、マテリアライズド・ビューのリフレッシュを実行するユーザー)は、データ・リダクション・ポリシーによってブロックされないようにしてください。つまり、マテリアライズド・ビューの作成操作やリフレッシュ操作を実行するユーザーは、データ・リダクション・ポリシーから除外する必要があります。リダクションされる表に基づいてマテリアライズド・ビューが作成されるときは、実際のデータがコピーされますが、基にある表のリダクション・ポリシーはそのマテリアライズド・ビューに伝達されません。マテリアライズド・ビューを保護するには、別個のリダクション・ポリシーが必要です(基にある表のリダクション・ポリシーが適用されないため)。
ベスト・プラクティスは、新しいマテリアライズド・ビューを作成する場合に、それを実際の表のコピーとして扱い、個別のデータ・リダクション・ポリシーを作成してそれを保護することです。
Oracle Data Warehouseクエリー・リライト操作
問合せリライトは、ディテール関係にアクセスするのではなくマテリアライズド・ビューを使用するように問合せをリライトしますが、これは、リライトが行われなかったとしてもまったく同じ結果になることが保証できる場合にかぎられます。つまり、問合せリライトは、リクエスト問合せで指定されている関係に対するすべてのOracle Data Redactionポリシーをそのまま尊重する必要があります。ただし、マテリアライズド・ビュー自体に対するOracle Data Redactionポリシーは、問合せリライト時にそのマテリアライズド・ビューにアクセスする場合には影響しません。これは、リクエスト問合せの中で指定されている関係に対するOracle Data Redactionポリシーによって、データがすでに保護されているためです。