DISABLE_FS_FAILOVER
DISABLE_FS_FAILOVER関数を使用すると、ファスト・スタート・フェイルオーバーを無効にできます。この関数を使用すると、オブザーバでターゲット・スタンバイへのフェイルオーバーが開始されなくなります。
DISABLE_FS_FAILOVER関数
DBMS_DG.DISABLE_FS_FAILOVER (
force IN BOOLEAN DEFAULT FALSE,
severity OUT BINARY_INTEGER)
RETURN BINARY_INTEGER;パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
force |
|
severity |
この関数によって返されたステータスに関連付けられている重大度。重大度は、次のOracleエラー番号のいずれかになります。
|
使用上のノート
-
この関数では、2進整数が返されます。
- プライマリ・データベースとターゲット・スタンバイ・データベースにネットワーク接続がある場合に、ブローカ構成内のすべてのデータベースでファスト・スタート・フェイルオーバーを無効にするには、forceパラメータに
FALSEを指定します。無効化操作中にエラーが発生した場合、ブローカによりエラー・メッセージが戻され、無効化操作が停止されます。エラー状態を無視し接続先データベースでファスト・スタート・フェイルオーバーを無効にするには、forceパラメータにTRUE値を指定してこのコールを再発行する必要があります。 - プライマリ・データベースとターゲット・スタンバイ・データベースの間のネットワークが切断されているか、この関数のコール元のデータベースにプライマリ・データベースとの接続がない場合は、forceパラメータに
TRUE値を指定します。forceパラメータにTRUE値を指定した場合は、エラー発生時でも、接続先データベースでファスト・スタート・フェイルオーバーが無効になります。 - オブザーバおよびターゲット・スタンバイ・データベースから切断されているプライマリ・データベースで、forceパラメータに
TRUE値を指定してこの関数をコールした場合は、オブザーバでターゲット・スタンバイ・データベースへのファスト・スタート・フェイルオーバーは開始されません。 - ブローカ構成内のいずれかのデータベースに接続されている間は、そのデータベースとプライマリとが接続されていれば、forceパラメータに
FALSE値を指定してこの関数をコールできます。 - ターゲット・スタンバイ・データベースでforceパラメータに
TRUE値を指定してこの関数をコールし、その後、プライマリ・データベースとの接続が再開された場合、ファスト・スタート・フェイルオーバーは、構成内のすべてのデータベースで無効になります。 - プライマリに接続されている間にforceパラメータに
TRUE値を指定してこの関数をコールした場合は、両方のデータベースの間にネットワーク接続があれば、ターゲット・スタンバイ・データベースでファスト・スタート・フェイルオーバーが無効になります。
| エラー | 説明 |
|---|---|
ORA-00000: 正常に完了しました。 |
forceパラメータで指定された値に従って、ファスト・スタート・フェイルオーバーが無効になりました。 |
その他 |
Data Guard Brokerで、ファスト・スタート・フェイルオーバーを無効にできませんでした。 |