ENABLE_FS_FAILOVER
ENABLE_FS_FAILOVER
関数を使用すると、ファスト・スタート・フェイルオーバーを有効にできます。これにより、プライマリ・データベースが失われた場合に、手動で操作する必要なく、ブローカによって、具体的に選択されているスタンバイ・データベースにフェイルオーバーできるようになります。
ENABLE_FS_FAILOVER
関数
DBMS_DG.ENABLE_FS_FAILOVER (
observe_only IN BOOLEAN DEFAULT FALSE,
severity OUT BINARY_INTEGER)
RETURN BINARY_INTEGER;
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
observe_only |
ファスト・スタート・フェイルオーバーを監視専用モードで有効にするかどうかを示すブール値。値をTRUE にした場合、この関数では、ファスト・スタート・フェイルオーバーが監視専用モードで有効になります。値をFALSE にした場合、この関数では、ファスト・スタート・フェイルオーバーが監視専用モードでなく有効になります。監視専用モードでは、オブザーバによって、ターゲット・スタンバイ・データベースへのフェイルオーバーが実際に実行されることはなく、実行された場合の高速フェイルオーバーの開始時期について情報が出力されます。
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severity |
この関数によって返されたステータスに関連付けられている重大度。重大度は、次のOracleエラー番号のいずれかになります。
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使用上のノート
-
この関数では、2進整数が返されます。
- このコマンドを発行してファスト・スタート・フェイルオーバーを有効化する前に、「ファスト・スタート・フェイルオーバーを有効化するための前提条件」で説明する前提条件を満たす必要があります。
ENABLE FAST_START FAILOVER
コマンドの発行により、フェイルオーバーが起動されることはありません。構成を監視しているオブザーバが、フェイルオーバーの条件が満たされた場合に、ファスト・スタート・フェイルオーバーを開始できるようにするだけです。- ブローカ構成のデータベースに接続されている間は、ファスト・スタート・フェイルオーバーを有効化できます。
- ファスト・スタート・フェイルオーバーを有効化した後にオブザーバを開始しない場合、プライマリ・データベースとターゲットのスタンバイ・データベースに
ORA-16819
の警告が表示されます。 - 複数のスタンバイ・データベースを含むブローカ構成でファスト・スタート・フェイルオーバーを有効化する場合は、プライマリ・データベース上のFastStartFailoverTarget構成プロパティで1つ以上の実行可能なターゲット・スタンバイ・データベースを指定する必要があります。プライマリ・データベースおよびターゲット・スタンバイ・データベースの両方が次の条件を満たしている必要があります。
- スタンバイREDOログが構成されていること
- REDO転送が、両方のデータベース上で、構成された保護モードに正しく構成されていること
ノート:
また、プライマリ・データベースとスタンバイ・データベースの両方でフラッシュバック・データベースを有効化し、フェイルオーバー後に元のプライマリ・データベースの回復を許可することをお薦めします。
- ファスト・スタート・フェイルオーバーを有効化した後は、「ファスト・スタート・フェイルオーバーが有効化されている場合の制限事項」の説明にある制約に従う必要があります。
戻り値
エラー | 説明 |
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ORA-00000: 正常に完了しました。 |
forceパラメータで指定された値に従って、ファスト・スタート・フェイルオーバーが無効になりました。 |
その他 |
返された重大度が |