ENABLE_FS_FAILOVER_CONDITION

ENABLE_FS_FAILOVER_CONDITION関数を使用すると、ファスト・スタート・フェイルオーバーを実行する条件を追加で指定できます。

ENABLE_FS_FAILOVER_CONDITION関数

DBMS_DG.ENABLE_FS_FAILOVER_CONDITION (
     condition            IN VARCHAR2,
     severity             OUT BINARY_INTEGER)
RETURN BINARY_INTEGER;

パラメータ

パラメータ 説明
condition 有効にするファスト・スタート・フェイルオーバー条件。
severity この関数によって返されたステータスに関連付けられている重大度。重大度は、次のOracleエラー番号のいずれかになります。
  • ORA-0: 正常に完了しました。
  • ORA-16501: Oracle Data Guard Broker操作に失敗しました
  • ORA-16502: Oracle Data Guard Broker操作は警告付きで成功しました

使用上のノート

  • この関数では、2進整数が返されます。

  • この関数を使用して、ORA-240エラーがあるときのファスト・スタート・フェイルオーバーの開始を有効にすることもできます。
健全性条件 説明
"データファイル書込みエラー"

ファスト・スタート・フェイルオーバーが有効化され、データファイル書込みエラー条件が指定されている場合、任意のデータ・ファイル(一時ファイル、システム・データ・ファイル、UNDOファイルなど)で書込みエラーが発生すると、ファスト・スタート・フェイルオーバーが開始されます。

"破損した制御ファイル"

制御ファイルが破損しました。この条件はデフォルトで有効になっています。

"破損したディクショナリ" 重要なデータベース・オブジェクトのディクショナリが破損しました。この条件はデフォルトで有効になっています。
"アクセス不可能なログ・ファイル" I/Oエラーにより、LGWRがログ・グループのどのメンバーにも書き込むことができません。
"スタック・アーカイバ" デバイスに空き容量がないかデバイスを使用できないためにアーカイバがREDOログをアーカイブできません。

戻り値

エラー 説明
ORA-00000: 正常に完了しました。

ファスト・スタート・フェイルオーバー条件が有効になりました。

その他

Data Guard Brokerでこのファスト・スタート・フェイルオーバー条件を有効にできませんでした。戻り値で、この失敗の理由が示されます。