DG PDBを使用するための前提条件

DG PDB環境を使用するための、次のすべての前提条件が満たされていることを確認してください:
  • ソース・データベースとターゲット・データベースが存在し、サーバー・パラメータ・ファイル(SPFILE)を使用するように構成されている必要があります。
  • ソース・データベースまたはターゲット・データベースで初期化パラメータ・ファイル(PFILE)が使用されている場合は、このファイルをサーバー・パラメータ・ファイル(SPFILE)に変換します。インスタンスがサーバー・パラメータ・ファイルの使用によって起動されていない場合は、そのインスタンスを停止し、サーバー・パラメータ・ファイルを使用してそれを再起動します。
  • ソース・データベースとターゲット・データベースのDG_BROKER_START初期化パラメータをTRUEに設定する必要があります。その他の初期化パラメータ要件については、「使用例1: データベースの準備」を参照してください
  • ソース・データベースとターゲット・データベースを、ARCHIVELOGモードで動作するように構成する必要があります。
DG PDBの使用例では、次を前提としています。
  • TCP/IPは、ソース・データベースをターゲット・データベースに接続するために使用されます。
  • DG PDB構成は、次のもので構成されます。
    • ソース構成の名前はBostonです。単一インスタンスのソース・コンテナ・データベースのデータベース一意名(DB_UNIQUE_NAME)は、bostonです。ソース・データベースには、PDB bos_salesbos_acctおよびbos_financeが含まれています。これらの使用例でソースPDBとして使用されるPDBはbos_salesです。他のPDBは保護されていません。
    • ターゲット構成の名前はNewYorkです。単一インスタンスのターゲット・コンテナ・データベースのデータベース一意名(DB_UNIQUE_NAME)は、newyorkです。ターゲット・データベースは、最初は空のコンテナ・データベースとして構成されています。使用例6: ソースPDBに対するData Guard保護の構成で作成されるターゲットPDBの名前はnyc_salesです。
    • 保護モードは最大パフォーマンスです。
    • 転送モードはASYNCです。
    • ホスト・システムに対して構成されているオペレーティング・システムはOracle Linux 8です。
    • ソース・ホストはboshostであり、ターゲット・ホストはnychostです。
    • Oracle Databaseソフトウェアのインストールの所有者はmyownerであり、ソースとターゲットの両方のソフトウェア・インストールに、類似したディレクトリ構造が使用されます。