Oracle Grid Infrastructureのアップグレード

フリート・パッチ適用およびプロビジョニングを使用している場合、1つのコマンドでOracle Grid Infrastructureホームをアップグレードできます。

フリート・パッチ適用およびプロビジョニングでは、21cおよび19cからOracle Grid Infrastructure 23aiへのアップグレードがサポートされます。すでにプロビジョニングされているゴールド・イメージの作業用コピーをアップグレード先にすることも、この操作の一部として作業用コピーを作成することもできます。Grid InfrastructureおよびOracle Databaseのアップグレード・パスの詳細は、My Oracle Supportのノート551141.1を参照してください。

たとえば、クラスタが、フリート・パッチ適用およびプロビジョニングによってプロビジョニングされたOracle Grid InfrastructureホームでOracle Grid Infrastructureを実行しているとします。このOracle Grid Infrastructureホームは21cであり、作業コピーの名前はそれに応じてGIOH21Cのようになります。

Oracle Grid Infrastructure 23aiの作業コピー・バージョン(この例ではGIOH23ai)をプロビジョニングしたら、次の1つのコマンドでその作業コピーにアップグレードできます:

$ rhpctl upgrade gihome -sourcewc GIOH21C -destwc GIOH23ai
フリート・パッチ適用およびプロビジョニングでは、ソースの作業用コピーの名前に基づいて、アップグレードするクラスタを識別できます。管理対象外のOracle Grid Infrastructureホームでクラスタが実行されていた場合、ソースの作業コピーの名前ではなくソース・ホームのパスを指定して、クラスタ名も指定する必要があります。

ノート:

アップグレードの完了後は、いつでもソースの作業用コピーを削除できます。ただし、作業用コピーを削除した後は、ロールバックを実行できません。また、rhpctl delete workingcopyコマンド(rmなどではなく)を使用してソースの作業用コピーを削除し、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・インベントリを正常な状態に保ちます。