Oracle Database 23aiへのアップグレード

この手順では、管理対象と管理対象外の両方のOracleホームを対象に、フリート・パッチ適用およびプロビジョニングを使用してOracle Database 21cから23aiに単一コマンドでアップグレードする方法について説明します。

始める前に

  • Oracle Database 23aiにアップグレードするには、ソース・データベースがOracle Database 12cリリース2 (12.2.0.1)、Oracle Database 18c、Oracle Database 19cまたはOracle Database 21cである必要があります。

  • アップグレード前のデータベースが実行されているOracle Grid Infrastructureは、アップグレード先のデータベースのリリース以上である必要があります。

  • アップグレードされるソースOracleホームは、管理対象の作業用コピー(つまり、フリート・パッチ適用およびプロビジョニングを使用してプロビジョニングされたOracleホーム)であっても、管理対象外のホーム(つまり、フリート・パッチ適用およびプロビジョニングを使用してプロビジョニングされなかったOracleホーム)であってもかまいません。管理対象外のOracleホームをアップグレードする場合は、アップグレード用のデータベースの完全パスを指定してください。

フリート・パッチ適用およびプロビジョニングを使用してOracle Databaseをアップグレードする手順

  1. フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーから、データベース上のソースと宛先に応じて、次のいずれかのコマンドを実行します。
    1. フリート・パッチ適用およびプロビジョニングによって管理されるOracleホームをアップグレードする場合で、ソースおよび宛先データベースの作業用コピーが存在する場合は、次のコマンドを実行します。
      $ rhpctl upgrade database -dbname test_database -sourcewc db21c -destwc db23ai
        {authentication_option}

      test_databaseは、アップグレードされるデータベースの名前です。

      db21cは、アップグレード前のデータベースのソース作業用コピーです。

      db23aiは、アップグレード後のOracle Databaseソフトウェアの作業用コピーです。

    2. 管理対象外のOracleホームをアップグレードするには、次のコマンドを実行します(Oracleホームはフリート・パッチ適用およびプロビジョニングによって管理されないため、ソース作業用コピーは存在しません)。
      $ rhpctl move database -sourcehome /u01/app/orabase/product/21.0.0/dbhome_1
        -destwc db23ai -targetnode node1 {authentication_option}

      /u01/app/orabase/product/21.0.0/dbhome_1はアップグレードされるデータベースのパスです。

      db23aiは、アップグレード後のOracle Databaseソフトウェアの作業用コピーです。

      targetnodeでは、アップグレード対象のデータベースが実行されているノードを指定します(ソースOracle Databaseが21cクラスタ上にあるため)。

アップグレードされたデータベースは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニングによって管理されます。フリート・パッチ適用およびプロビジョニングを使用して、データベースが最新レベルにパッチ適用されていることを確認できます。

ノート:

アップグレード中にエラーが発生した場合は、プロシージャが停止し、エラーを修正できます。エラーを修正したら、最後に停止した場所からアップグレード操作を再開できます。

ビデオを見る