databaseコマンド

databaseキーワードを指定してコマンドを使用し、データベースを追加、削除、移動およびアップグレードします。

rhpctl add database

特定の作業用コピーを使用してデータベースを作成します。

構文

rhpctl add database -workingcopy workingcopy_name 
  {-dbname unique_db_name {-node node_list | 
         [-dbtype {RACONENODE | RAC | SINGLE}] 
         [-dbtemplate file_path | image_name:relative_file_path]
         [-cdb] [-pdbName pdb_prefix [-numberOfPDBs pdb_count]]
         [{-sudouser user_name -sudopath sudo_binary_path | 
          -root | -cred cred_name | 
          -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...]}] 
          [-targetnode node_name]
          [-ignoreprereq] 
          [-fixup]} 
  [-datafileDestination datafileDestination_path] 
  [-useractiondata user_action_data] 
  [-eval] [-schedule {timer_value | NOW | PAUSE}] [-jobtag tag_name]

パラメータ

表A-17 rhpctl add databaseコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-workingcopy workingcopy_name

追加するデータベース用として既存の作業用コピーの名前を指定します。

-dbname unique_db_name

追加するデータベースの一意の名前(DB_DOMAINのないDB_UNIQUE_NAME)を指定します。

-datafileDestination datafileDestination_path

データ・ファイルの宛先の場所またはOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ディスク・グループの名前を指定します。

ノート: Oracle DatabaseのバージョンがOracle Database 11gリリース2 (11.2)より前の場合、ディスク・グループは指定できません。

-node node_list

データベースを作成する1つのノードまたは複数のノードのカンマ区切りリストを指定します。

-dbtype {RACONENODE | RAC | SINGLE}

データベースがOracle RAC One Node、Oracle RACまたは非クラスタ化データベースのいずれであるかを指定します。

-dbtemplate file_path | image_name:relative_file_path

データベース・テンプレートの絶対ファイル・パス、またはフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバー上のイメージ・ホーム・ディレクトリの相対パスを指定します。

-cdb

必要に応じて、コンテナ・データベース(CDB)としてデータベースを作成する場合は、このパラメータを使用します。

-pdbName pdb_prefix

1つ以上のプラガブル・データベース(PDB)を作成する場合は、PDB名の接頭辞を指定します。

-numberOfPDBs pdb_count

作成するPDBの数を指定します。

-sudouser user_name -sudopath sudo_binary_path | -root | -cred cred_name | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...]

-targetnodeパラメータを使用するように選択した場合は、sudoまたはrootを選択してリモート・ノードにアクセスする必要があります。

sudoを選択した場合、スーパーユーザー操作を実行するユーザー名と、sudoバイナリの場所のパスを指定する必要があります。

必要に応じて、リモート・ノードにアクセスするためのユーザーおよびパスワード資格証明を関連付ける資格証明名を指定する選択ができます。

–sudouser–root、または–credのかわりに、–authを使用してリモート・ノードにアクセスする認証プラグインを指定することもできます。

-targetnode node_name

必要に応じて、Oracle Fleet Patching and Provisioningクライアントを持たないリモート・クラスタ内のノードの名前を指定できます。

–ignoreprereq

前提条件を無視します。

–fixup

修正スクリプトを実行します。このオプションは、Oracle Grid Infrastructureおよびデータベースのプロビジョニングに有効です。

-useractiondata user_action_data

必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトのuseractiondataパラメータに値を渡すことができます。

-schedule {timer_value | NOW | PAUSE}
必要に応じて、次の例に示すように、このパラメータを使用して、ISO-8601形式でこの操作を実行する時間をスケジュールできます。
2018-07-25T19:13:17+05

NOWを指定するか、オプションを省略すると、ジョブはただちにスケジュールされます。

PAUSEを指定すると、ジョブは一時停止状態で起動するため、rhpctl resume job -jobid job_idコマンドを使用してジョブを再開する必要があります。

-jobtag tag_name

オプションで、ユーザー定義タグをスケジュール済ジョブに関連付けることができます。

–eval

必要に応じて、このパラメータを使用すると、実際にコマンドを実行せずに、このコマンドがシステムに及ぼす影響を評価できます。

使用上のノート

-scheduleパラメータを使用する場合は、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーでこのコマンドを実行する必要があります。

認証プラグインを使用すると、コマンド行インタフェース(CLI)に変更を加えずに認証方法を追加できます。認証オプションの詳細は、Oracle Fleet Patching and Provisioning操作の認証オプションを参照してください。

prodhomeという名前の作業用コピー上にデータベースを作成するには、次のようにします。

$ rhpctl add database -workingcopy prodhome -dbname proddb -datafileDestination /acfs/proddata -dbtype RAC

ノート:

1つの作業用コピー上に複数のデータベースを作成できます。

rhpctl addnode database

管理者管理のOracle RACデータベースにインスタンスを追加します。

構文

rhpctl addnode database -workingcopy workingcopy_name 
  -dbname unique_db_name -node node_list
   [-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_user_name
    -sudopath sudo_binary_location | 
    -auth plugin_name [-arg1 name1:value1 [-arg2 name2:value2 ...]]]
   [-useractiondata user_action_data] [-eval] [-schedule {timer_value | NOW | PAUSE}] [-jobtag tag_name]
   [-revert]

パラメータ

表A-18 rhpctl addnode databaseコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-workingcopy workingcopy_name

作業用コピーの名前を指定します。

-dbname unique_db_name

追加するデータベースの一意の名前(DB_DOMAINのないDB_UNIQUE_NAME)を指定します。

-node node_list

データベースを作成する1つのノードまたは複数のノードのカンマ区切りリストを指定します。

-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_location | -auth plugin_name plugin_args

-targetnodeパラメータの使用を選択した場合に、リモート・ノードにアクセスするには、root、資格証明名、sudo、または認証プラグインを選択する必要があります。

スーパーユーザー操作をrootとして実行する場合は、-rootを選択します。また、リモート・ノードにアクセスするためのユーザー名とパスワード資格証明を関連付ける資格証明名の指定、sudoユーザー名とsudoバイナリへのパスの指定によるsudoユーザーとしてのスーパーユーザー操作の実行、またはリモート・ノードにアクセスするための認証プラグインの使用も選択できます。

-useractiondata user_action_data

必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトのuseractiondataパラメータに値を渡すことができます。

–eval

必要に応じて、このパラメータを使用すると、実際にコマンドを実行せずに、このコマンドがシステムに及ぼす影響を評価できます。

-schedule {timer_value | NOW | PAUSE}
必要に応じて、次の例に示すように、このパラメータを使用して、ISO-8601形式でこの操作を実行する時間をスケジュールできます。
2018-07-25T19:13:17+05

NOWを指定するか、オプションを省略すると、ジョブはただちにスケジュールされます。

PAUSEを指定すると、ジョブは一時停止状態で起動するため、rhpctl resume job -jobid job_idコマンドを使用してジョブを再開する必要があります。

-jobtag tag_name

オプションで、ユーザー定義タグをスケジュール済ジョブに関連付けることができます。

-revert

再実行時に、最初の実行で実行された失敗したアクションをロールバックします。

使用上のノート

  • 指定した作業用コピーがノード・リスト内のノードにインストールされていない場合は、まず、rhpctl addnode workingcopyを実行する必要があります。

  • 作業用コピーが、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント、またはフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーにある場合、資格証明は必要ありません。このことは、サーバーとクライアントのどちらでコマンドを実行する場合にも該当します。サーバーでコマンドを実行し、rhpclientのないターゲットに作業用コピーが存在する場合は、資格証明が必要です。

  • -scheduleパラメータを使用する場合は、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーでこのコマンドを実行する必要があります。

rhpctl addpdb database

作業用コピーで、既存のコンテナ・データベース(CDB)にプラガブル・データベース(PDB)を追加します。

ゴールド・イメージの作業用コピーを作成してノードにプロビジョニングし、マルチテナントCDBとしてデータベースを作成すると、その作業用コピー上のCDBにPDBを追加できます。

構文

rhpctl addpdb database -workingcopy workingcopy_name -cdbname cdb_name
  -pdbName new_pdb_name 
   [-pdbDatafileDestination pdb_datafile_destination_path] 
   [-pdbadminusername pdb_admin_user_name]
   [-dbcaresponsefile responsefilename]
   [-root | -cred cred_name | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...]
      | -sudouser user_name -sudopath sudo_binary_path]
   [-targetnode node_name]
   [-useractiondata user_action_data] 
   [-schedule {timer_value | NOW | PAUSE}] [-jobtag tag_name] 

パラメータ

表A-19 rhpctl addpdb databaseコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-workingcopy workingcopy_name

追加するPDB用として既存の作業用コピーの名前を指定します。

-cdbname cdb_name

PDBを追加するマルチテナントCDBの名前を指定します。

-pdbName new_pdb_name

追加するPDBの名前を指定します。

-pdbDatafileDestination pdb_datafile_destination

必要に応じて、PDBのデータ・ファイルの宛先へのパスを指定できます。

-pdbadminusername pdb_admin_user_name

必要に応じて、PDBのローカル管理者の名前を指定できます。

-dbcaresponsefile responsefilename

必要に応じて、レスポンス・ファイルの名前を指定できます。

-root | -cred cred_name | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...] | -sudouser user_name -sudopath sudo_binary_path

-targetnodeパラメータを使用するように選択した場合は、sudoまたはrootを選択してリモート・ノードにアクセスする必要があります。

sudoを選択した場合、スーパーユーザー操作を実行するユーザー名と、sudoバイナリの場所のパスを指定する必要があります。

必要に応じて、リモート・ノードにアクセスするためのユーザーおよびパスワード資格証明を関連付ける資格証明名を指定する選択ができます。

–sudouser–root、または–credのかわりに、–authを使用してリモート・ノードにアクセスする認証プラグインを指定することもできます。

-targetnode node_name

必要に応じて、この操作を実行する、クラスタ内のノードの名前を指定できます。

-useractiondata user_action_data

必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトのuseractiondataパラメータに値を渡すことができます。

-schedule {timer_value | NOW | PAUSE}
必要に応じて、次の例に示すように、このパラメータを使用して、ISO-8601形式でこの操作を実行する時間をスケジュールできます。
2018-07-25T19:13:17+05

NOWを指定するか、オプションを省略すると、ジョブはただちにスケジュールされます。

PAUSEを指定すると、ジョブは一時停止状態で起動するため、rhpctl resume job -jobid job_idコマンドを使用してジョブを再開する必要があります。

-jobtag tag_name

オプションで、ユーザー定義タグをスケジュール済ジョブに関連付けることができます。

使用上のノート

作業用コピーは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバー、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント、またはrhpclientのないターゲットに配置できます。

次の例では、wc_db183という作業コピー上のraccdb183というCDBにpdb183というPDBを作成します。

$ rhpctl addpdb database -workingcopy wc_db183 -cdbname raccdb183 -pdbName pdb183

rhpctl deletepdb database

作業用コピーで、既存のコンテナ・データベース(CDB)のプラガブル・データベース(PDB)を削除します。

構文

rhpctl deletepdb database -workingcopy workingcopy_name -cdbname cdb_name -pdbName pdb_name
  [-root | -cred cred_name | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...]
   | -sudouser user_name -sudopath sudo_binary_path] [-targetnode node_name]
  [-useractiondata user_action_data] [-schedule {timer_value | NOW | PAUSE}] [-jobtag tag_name]

パラメータ

表A-20 rhpctl deletepdb databaseコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-workingcopy workingcopy_name

削除するPDBの既存の作業用コピーの名前を指定します。

-cdbname cdb_name

PDBを削除するマルチテナントCDBの名前を指定します。

-pdbName pdb_name

削除するPDBの名前を指定します。

-root | -cred cred_name | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...] | -sudouser user_name -sudopath sudo_binary_path

-targetnodeパラメータを使用するように選択した場合は、sudoまたはrootを選択してリモート・ノードにアクセスする必要があります。

sudoを選択した場合、スーパーユーザー操作を実行するユーザー名と、sudoバイナリの場所のパスを指定する必要があります。

必要に応じて、リモート・ノードにアクセスするためのユーザーおよびパスワード資格証明を関連付ける資格証明名を指定する選択ができます。

–sudouser–root、または–credのかわりに、–authを使用してリモート・ノードにアクセスする認証プラグインを指定することもできます。

-targetnode node_name

必要に応じて、この操作を実行する、クラスタ内のノードの名前を指定できます。

-useractiondata user_action_data

必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトのuseractiondataパラメータに値を渡すことができます。

-schedule {timer_value | NOW | PAUSE}
必要に応じて、次の例に示すように、このパラメータを使用して、ISO-8601形式でこの操作を実行する時間をスケジュールできます。
2018-07-25T19:13:17+05

NOWを指定するか、オプションを省略すると、ジョブはただちにスケジュールされます。

PAUSEを指定すると、ジョブは一時停止状態で起動するため、rhpctl resume job -jobid job_idコマンドを使用してジョブを再開する必要があります。

-jobtag tag_name

オプションで、ユーザー定義タグをスケジュール済ジョブに関連付けることができます。

使用上のノート

作業用コピーは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバー、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント、またはrhpclientのないターゲットに配置できます。

次の例では、wc_db183という作業コピー上のraccdb183というCDBからpdb183というPDBを削除します。

$ rhpctl deletepdb database -workingcopy wc_db183 -cdbname raccdb183 -pdbName pdb183

rhpctl delete database

作業用コピー上に作成されたデータベースを削除します。

ノート:

データベースがOracle Fleet Patching and ProvisioningサーバーまたはOracle Fleet Patching and Provisioningクライアント上の作業用コピーでホストされている場合、資格証明は必要ありません。このことは、サーバーとクライアントのどちらでコマンドを実行する場合にも該当します。サーバーでコマンドを実行し、rhpclientのないターゲットに作業用コピーが存在する場合は、資格証明が必要です。

構文

rhpctl delete database –workingcopy workingcopy_name -dbname unique_db_name
  {-sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_path | 
  -root | -cred cred_name | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...]} 
  [-targetnode node_name] [-useractiondata user_action_data]
  [-schedule {timer_value | NOW | PAUSE}] [-jobtag tag_name]

パラメータ

表A-21 rhpctl delete databaseコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-workingcopy workingcopy_name

削除するデータベースの作業用コピーの名前を指定します。

-dbname unique_db_name

削除するデータベースの一意の名前(DB_DOMAINのないDB_UNIQUE_NAME)を指定します。

-sudouser user_name -sudopath sudo_binary_path | -root | -cred cred_name | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...]

-targetnodeパラメータを使用するように選択した場合は、sudoまたはrootを選択してリモート・ノードにアクセスする必要があります。

sudoを選択した場合、スーパーユーザー操作を実行するユーザー名と、sudoバイナリの場所のパスを指定する必要があります。

必要に応じて、リモート・ノードにアクセスするためのユーザーおよびパスワード資格証明を関連付ける資格証明名を指定する選択ができます。

–sudouser–root、または–credのかわりに、–authを使用してリモート・ノードにアクセスする認証プラグインを指定することもできます。

-targetnode node_name

オプションで、rhpclientのないターゲットの名前を指定できます。

-useractiondata user_action_data

必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトのuseractiondataパラメータに値を渡すことができます。

-schedule {timer_value | NOW | PAUSE}
必要に応じて、次の例に示すように、このパラメータを使用して、ISO-8601形式でこの操作を実行する時間をスケジュールできます。
2018-07-25T19:13:17+05

NOWを指定するか、オプションを省略すると、ジョブはただちにスケジュールされます。

PAUSEを指定すると、ジョブは一時停止状態で起動するため、rhpctl resume job -jobid job_idコマンドを使用してジョブを再開する必要があります。

-jobtag tag_name

オプションで、ユーザー定義タグをスケジュール済ジョブに関連付けることができます。

rhpctl deletenode database

管理者管理のOracle RACデータベースと接続するインスタンスを削除します。

構文

rhpctl deletenode database -workingcopy working_copy_name -dbname unique_db_name
 -node node_list {-root | -sudouser sudo_username -sudopath sudo_binary_path 
 | -cred cred_name | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...]} [-force]
 [-failover] [-drain_timeout timeout] [-stopoption stop_option] [-useractiondata user_action_data] 
 [-schedule {timer_value | NOW | PAUSE}] [-jobtag tag_name] [-eval]

パラメータ

表A-22 rhpctl deletenode databaseコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-workingcopy working_copy_name

作業用コピーの名前を指定します。

-dbname unique_db_name

削除するデータベースの一意の名前(DB_DOMAINのないDB_UNIQUE_NAME)を指定します。

-node node_list

データベースを削除する1つのノードまたは複数のノードのカンマ区切りリストを指定します。

-root | -sudouser sudo_username -sudopath sudo_binary_path | -cred cred_name | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...]

リモート・ノードにアクセスするためのsudoまたはrootを選択します。

sudoを選択した場合、スーパーユーザー操作を実行するユーザー名と、sudoバイナリの場所のパスを指定する必要があります。

必要に応じて、リモート・ノードにアクセスするためのユーザーおよびパスワード資格証明を関連付ける資格証明名を指定する選択ができます。

–sudouser–root、または–credのかわりに、–authを使用してリモート・ノードにアクセスする認証プラグインを指定することもできます。

-force インスタンスを強制停止した後で削除する場合は、-forceを使用します。
-failover

必要に応じて、このパラメータを使用して、削除するインスタンス上で実行されているサービスの別のインスタンスへのフェイルオーバーを試行できます。

-drain_timeout timeout

必要に応じて、-drain_timeoutを使用して、リソース・ドレインの完了までの許容時間を秒数で指定できます。有効な値は、空の文字列("")、0、または正の整数です。デフォルト値は空の文字列です(このパラメータが設定されていないことを表します)。0に設定されている場合は、即座に排出が発生します。

ドレイン期間は、計画的なメンテナンス操作のために意図されています。ドレイン期間中は、現在のすべてのクライアント要求は処理されますが、新しい要求は受け入れません。

-stopoption stop_option

必要に応じて、データベースの停止オプションを指定できます。オプションは、ABORTIMMEDIATENORMALTRANSACTIONALおよびTRANSACTIONAL_LOCALです。

-useractiondata user_action_data

必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトのuseractiondataパラメータに値を渡すことができます。

-schedule {timer_value | NOW | PAUSE}
必要に応じて、次の例に示すように、このパラメータを使用して、ISO-8601形式でこの操作を実行する時間をスケジュールできます。
2018-07-25T19:13:17+05

NOWを指定するか、オプションを省略すると、ジョブはただちにスケジュールされます。

PAUSEを指定すると、ジョブは一時停止状態で起動するため、rhpctl resume job -jobid job_idコマンドを使用してジョブを再開する必要があります。

-jobtag tag_name

オプションで、ユーザー定義タグをスケジュール済ジョブに関連付けることができます。

–eval

必要に応じて、このパラメータを使用すると、実際にコマンドを実行せずに、このコマンドがシステムに及ぼす影響を評価できます。

使用上のノート

  • 作業用コピーが、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント、またはフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーにある場合、資格証明は必要ありません。このことは、サーバーとクライアントのどちらでコマンドを実行する場合にも該当します。サーバーでコマンドを実行し、rhpclientのないターゲットに作業用コピーが存在する場合は、資格証明が必要です。

  • -scheduleパラメータを使用する場合は、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーでこのコマンドを実行する必要があります。

rhpctl move database

ソース作業用コピーまたはOracle Databaseホームからパッチ適用済作業用コピーに1つ以上のデータベースを移動します。

構文

rhpctl move database -patchedwc workingcopy_name 
   {{-sourcewc workingcopy_name | -sourcehome Oracle_home_path [-oraclebase Oracle_base_path]
   [-client cluster_name]} [-dbname db_name_list | -excludedblist db_name_list]
   [-nonrolling [-skipprereq] | -forcerolling | -batches list_of_batches | -smartmove [-saf availability] [-stopbetweenbatches]]] 
   [-eval] [-ignoremissingpatches patch_name1 [,patch_name2...]] [-ignorewcpatches] [-keepplacement]
   [-disconnect [-noreplay]] [-drain_timeout time] [-stopoption stop_option] [-nodatapatch] [-skipdatapatchcheck] 
   [-targetnode node_name] [-notify [-cc user_list]] | -continue [-skip] | -revert | -abort} 
   [-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_location | 
   -auth plugin_name [-arg1 name1:value1 [-arg2 name2:value2 ...]]]
   [-schedule {timer_value | NOW | PAUSE}] [-chainbatches] [-pausebetweenbatches] [-jobtag tag_name] 
   [-tags tags_criteria]    [-useractiondata user_action_data] [-dbsinparallel <number_of_instances>] [-raconetimeout <timeout>]
   

パラメータ

表A-23 rhpctl move databaseコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-patchedwc workingcopy_name

データベースの移動先の作業用コピーの名前を指定します。

-sourcewc workingcopy_name

データベースの移動元の作業用コピーの名前を指定します。

-sourcehome Oracle_home_path

または、ソースOracleホーム・パスを指定することもできます。

-oraclebase Oracle_base_path

Oracleデータベース・ホームをプロビジョニングするORACLE_BASEパスを指定します(ORACLEDBSOFTWAREイメージ・タイプのみで必要)。

-client cluster_name

クライアント・クラスタの名前を指定します。

-dbname db_name_list

パッチ適用済作業用コピーに移動するデータベースの一意の名前(DB_DOMAINのないDB_UNIQUE_NAME)を指定します。

-dbname ALL-DBSを指定すると、すべてのデータベースがソース・ホームから宛先ホームに移動されます。移動操作からデータベースを除外するには、-excludedblistを使用します。

ノート:

非クラスタ化(シングル・インスタンス)データベースを移動する場合は、-dbnameパラメータの値に、データベース名ではなくデータベースのSIDを指定する必要があります。
-excludedblist db_name_list

-dbnameパラメータを使用するかわりに、-excludedblistパラメータを使用すると、特定のデータベースを除くすべてのデータベースにパッチを適用できます。

-nonrolling [-skipprereq] | -forcerolling | -batches list_of_batches | -smartmove [-saf availability] [–stopbetweenbatches]

必要に応じて、次の3つのいずれかの方法を選択してデータを移動できます。

  • -nonrollingパラメータを使用して、非ローリング・モードでデータベースを移動します。デフォルトではデータベースはローリング・モードで移動されます。前提条件チェックをスキップし、パッチ適用のためにデータベースをアップグレード・モードで起動するには、–skipprereqオプションを使用します。

  • Oracleホームをローリング・モードで移動するには、–forcerollingパラメータを使用します。

  • -batchesパラメータを使用して、ノードのバッチのカンマ区切りリスト(各バッチがカッコで囲まれたノード名のカンマ区切りリストになる)を二重引用符("")で囲んで指定します("(nA,nB,...),(...,nY,nZ)"という形式になります)。

  • または、-smartmoveパラメータを使用します。-saf availabilityパラメータを使用して、サービス可用性ファクタを指定します。これは、移動中にサービスの実行を継続する必要があるインスタンスの最小パーセント値です。

バッチを個別に処理する場合は、-stopbetweenbatchesパラメータを使用します。スマート移動操作は、次のバッチを続行する前に、ユーザーの介入のために一時停止します。

–eval

移動操作を実際に実行することなく、ノードの自動生成バッチおよび移動の順序を出力する場合は、–evalパラメータを使用します。

-ignoremissingpatches patch_name1 [,patch_name2...]

ソース・パスまたは作業用コピーに存在する指定されたパッチが宛先パスまたは作業用コピーにない可能性がある場合でも、移動またはアップグレード(あるいはその両方)を実行します。

-ignorewcpatches

必要に応じて、このパラメータを使用して、ソースのパスまたは作業用コピーに存在するパッチの一部がパッチ適用済作業用コピー内にない場合に無視できます。

-keepplacement

管理者管理のOracle RACデータベースまたはOracle RAC One Nodeデータベースのサービスが移動操作の前と後で同じインスタンスで実行されるようにする場合は、このパラメータを使用します。

-disconnect [-noreplay]

必要に応じて、サービスを停止または再配置する前にすべてのセッションを切断する場合は、-disconnectパラメータを使用します。-disconnectを使用するように選択した場合、-noreplayパラメータを使用して切断中のセッション再生を無効にするように選択できます。

-drain_timeout timeout

リソースの排出が完了するまでの許容時間を秒数で指定します。有効な値は、空の文字列("")、0、または正の整数です。デフォルト値は空の文字列です(このパラメータが設定されていないことを表します)。0に設定されている場合は、即座に排出が発生します。

ドレイン期間は、計画的なメンテナンス操作のために意図されています。ドレイン期間中は、現在のすべてのクライアント要求は処理されますが、新しい要求は受け入れません。

-stopoption stop_option

必要に応じて、データベースの停止オプションを指定できます。オプションは、ABORTIMMEDIATENORMALTRANSACTIONALおよびTRANSACTIONAL_LOCALです。

–nodatapatch

移動しているデータベースに対してdatapatchを実行しないことを示すには、このパラメータを使用します。

-skipdatapatchchecks

datapatch妥当性チェックの実行をスキップするには、このパラメータを使用します。

-targetnode node_name

必要に応じて、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントを持たないリモート・クラスタ内のノードの名前を指定できます。

-notify [-cc user_list]

必要に応じて、作業用コピーの所有者以外に移動の電子メール通知を送信する宛先ユーザーのリストを指定できます。

-continue [-skip]

バッチ・モードrhpctl move databaseコマンドがある時点で失敗した場合は、エラーの原因を修正した後、-continueパラメータを指定してコマンドを再実行して、失敗したバッチへのパッチ適用を試行します。失敗したバッチをスキップして次のバッチに進む場合は、-continue-skipのパラメータを併用します。最後のバッチをスキップしようとすると、移動操作が終了します。

—revert

バッチ・モードまたはバッチ・モード以外でrhpctl move databaseコマンドが失敗した場合は、-revertパラメータを指定してコマンドを再実行することで、行われた変更を元に戻し、構成を初期状態に戻すことができます。

—abort

バッチ・モードまたはバッチ・モード以外でrhpctl move databaseコマンドが失敗した場合は、-abortパラメータを指定してコマンドを再実行することで、パッチ適用プロセスを終了し、クラスタを現在の状態のままにすることができます。

-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_location | -auth plugin_name plugin_args

-targetnodeパラメータの使用を選択した場合に、リモート・ノードにアクセスするには、root、資格証明名、sudo、または認証プラグインを選択する必要があります。

スーパーユーザー操作をrootとして実行する場合は、-rootを選択します。また、リモート・ノードにアクセスするためのユーザー名とパスワード資格証明を関連付ける資格証明名の指定、sudoユーザー名とsudoバイナリへのパスの指定によるsudoユーザーとしてのスーパーユーザー操作の実行、またはリモート・ノードにアクセスするための認証プラグインの使用も選択できます。

-useractiondata user_action_data

必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトのuseractiondataパラメータに値を渡すことができます。

-schedule {timer_value | NOW | PAUSE}
必要に応じて、次の例に示すように、このパラメータを使用して、ISO-8601形式でこの操作を実行する時間をスケジュールできます。
2018-07-25T19:13:17+05

NOWを指定するか、オプションを省略すると、ジョブはただちにスケジュールされます。

PAUSEを指定すると、ジョブは一時停止状態で起動するため、rhpctl resume job -jobid job_idコマンドを使用してジョブを再開する必要があります。

ノート:

-scheduleパラメータを-batchesパラメータとともに使用すると、コマンドは最初のバッチの後に停止し、次のバッチを実行するには-continueパラメータを使用する必要があります。バッチ処理ごとに新しいジョブIDが生成されます。
-jobtag tag_name

オプションで、ユーザー定義タグをスケジュール済ジョブに関連付けることができます。

-chainbatches

バッチごとに一時停止せずに、すべてのバッチでコマンドを実行するには、このパラメータを使用します。このパラメータを使用する場合は、各バッチで処理が完了した後に-continueパラメータを使用する必要はありません。

-pausebetweenbatches

2つのバッチ間で一時停止するには、このパラメータを使用します。バッチは、rhpctl resume -jobコマンドを使用して再実行できます。このパラメータを使用すると、すべてのバッチが同じジョブIDを使用して実行されます。

-tags tags_criteria

オプションで、タグ基準を指定して、PAUSED状態で内部的に子ジョブを作成します。すべての子ジョブの操作を続行するには、rhpctl resume jobコマンドを使用します。

-dbsinparallel number_of_instances

特定のノードで並行して起動できるデータベース・インスタンスの数。

-raconetimeout timeout

RAC One Nodeデータベース再配置タイムアウト(分)。

使用上のノート

  • rhpctl move databaseコマンドの特定のユースケースについて、次のようにコンテキスト依存ヘルプを取得できます。
    $ rhpctl move database -help [EXISTING_PATCHEDWC | NEW_PATCHEDWC | SRCHOME
      | SINGLEINSTANCEDB | ROLLING | NONROLLING | BATCHES | SMARTMOVE]
  • -scheduleパラメータを使用する場合は、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーでこのコマンドを実行する必要があります。

ある作業用コピーで実行しているすべてのデータベースを別の作業用コピーにローリング・モードで移動するには、次のコマンドを実行します。

$ rhpctl move database -sourcewc prodHomeV1 -patchedwc prodHomeV2 -client prodcluster

この例では、パッチ適用済作業用コピーprodHomeV2が存在している必要があります。

管理対象外のOracleホーム(/u01/app/product/12.1.0/dbhome)で実行されているすべてのデータベースをmyDB12Home1という名前の作業コピーに移動するには、次のようにします。

$ rhpctl move database -sourcehome /u01/app/product/12.1.0/dbhome -oraclebase /u01/app/product/12.1.0/obase -patchedwc myDB12Home1

SampleDBという名前のデータベースをmyDB12Home1という名前の作業用コピーからmyDB12Home1patchedという名前の作業用コピーに移動するには、次のようにします(myDB12Home1で実行されている他のデータベースは、この移動による影響を受けません)。

$ rhpctl move database –sourcewc myDB12Home1 –patchedwc myDB12Home1patched –dbname SampleDB

myDB12Home1という名前の作業用コピーで実行されているすべてのデータベースをmyDB12Home1patchedという名前の作業用コピーに移動するには、次のようにします。

$ rhpctl move database –sourcewc myDB12Home1 –patchedwc myDB12Home1patched

myDB12Home1patchedという名前のパッチ適用済作業用コピーで実行されている、SID101というSIDを使用して非クラスタ化(シングル・インスタンス)データベースを移動するには:

$ rhpctl move database -patchedwc myDB12Home1patched -sourcehome
/u01/app/oracle/product/12.2.0/db_1 -targetnode vm02 -dbname SIDl01
-sudouser oracle -sudopath /usr/bin/sudo

前述の各例は、このコマンドの基本的な形式です。データベースのグループをバッチで移動することもできます。バッチ操作では、セッション接続およびリカバリ・オプションの管理もサポートされています。

rhpctl movepdb database

指定したプラガブル・データベース(PDB)をソース・マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)から宛先マルチテナントCDBに移動します。

構文

rhpctl movepdb database -sourcecdb source_cdb_name -destcdb destination_cdb_name
    {-pdbName pdb_name_list | -excludepdblist pdb_name_list}
    [-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_user_name
     -sudopath sudo_binary_location | 
     -auth plugin_name [-arg1 name1:value1
     [-arg2 name2:value2 ...]]] [-client client_name | -targetnode node_name]
    [-useractiondata user_action_data] [-schedule {timer_value | NOW | PAUSE}] [-jobtag tag_name]

パラメータ

表A-24 rhpctl movepdb databaseコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-sourcecdb source_cdb_name PDBを移動するOracle Multitenant CDBの名前を指定します。
-destcdb destination_cdb_name PDBを移動するマルチテナントCDBの名前を指定します。
-pdbName pdb_name_list 移動するPDBの名前のカンマ区切りリストを指定します。
-excludepdblist pdb_name_list 移動操作から除外するPDBのリストを指定します。
-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_location | -auth plugin_name plugin_args

-targetnodeパラメータの使用を選択した場合に、リモート・ノードにアクセスするには、root、資格証明名、sudo、または認証プラグインを選択する必要があります。

スーパーユーザー操作をrootとして実行する場合は、-rootを選択します。また、リモート・ノードにアクセスするためのユーザー名とパスワード資格証明を関連付ける資格証明名の指定、sudoユーザー名とsudoバイナリへのパスの指定によるsudoユーザーとしてのスーパーユーザー操作の実行、またはリモート・ノードにアクセスするための認証プラグインの使用も選択できます。

-client client_name | -targetnode node_name

必要に応じて、クライアント・クラスタの名前、または操作を実行するノードのいずれかを指定できます。

-useractiondata user_action_data

必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトのuseractiondataパラメータに値を渡すことができます。

-schedule {timer_value | NOW | PAUSE}
必要に応じて、次の例に示すように、このパラメータを使用して、ISO-8601形式でこの操作を実行する時間をスケジュールできます。
2018-07-25T19:13:17+05

NOWを指定するか、オプションを省略すると、ジョブはただちにスケジュールされます。

PAUSEを指定すると、ジョブは一時停止状態で起動するため、rhpctl resume job -jobid job_idコマンドを使用してジョブを再開する必要があります。

-jobtag tag_name

オプションで、ユーザー定義タグをスケジュール済ジョブに関連付けることができます。

使用上のノート

  • ソースと宛先のCDBは、プロビジョニングされたデータベースの作業用コピーで実行できます。作業用コピーは、Oracle Fleet Patching and Provisioningサーバー、Oracle Fleet Patching and Provisioningクライアント、またはrhpclientのないターゲットに配置できます。宛先CDBは、より上位のパッチ・レベルにすることができ、これによりPDBをより上位のパッチ・レベルに簡単にパッチ適用できます。

  • このコマンドは、ソースと宛先の両方のCDBが同じノードにある場合にのみ使用できます。

  • このコマンドは、現在Oracle RACデータベースをサポートしていません。

ソースCDBから宛先CDBにPDBを移動するには:
rhpctl movepdb database -sourcecdb srccdb -pdbName pdb1,pdb2,pdb3 -destcdb dstcdb

rhpctl upgrade database

データベースを宛先作業用コピーのバージョンにアップグレードします。

構文

rhpctl upgrade database [-sourcewc source_workingcopy_name | -sourcehome oracle_home_path
   [-oraclebase Oracle_base_path] [{-client cluster_name | -targetnode node_name}]]
   [-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_username -sudopath path_to_sudo_binary
   | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1 [-arg2 name2:value2 ...]]]
   -destwc destination_workingcopy_name [-image image_name [-path where_path]]
   -dbname unique_db_name [-useractiondata user_action_data] [-eval [-preupg]
   [-schedule {timer_value | NOW | PAUSE}] [-jobtag tag_name]
   [-ignoremissingpatches patch_name1[,patch_name2...] 
   [-dbuaargs dbua_arguments] [-method {AUTOUPG | DBUA}] [-upgtimezone { YES | NO }] 
   [-runutlrp { YES | NO }] [-grp {YES | NO}] [-tgtcdbname cdb_unique_name [-tgtpdbname new_pdb_name]]
   [-fra db_recovery_file_dest] [-ignoregroupcheck]
   [-drain_timeout session_drain_time] [-abort] [-revert]

パラメータ

表A-25 rhpctl upgrade databaseコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-sourcewc source_workingcopy_name

データベースをアップグレードするソースの作業用コピーの名前を指定します。

-sourcehome oracle_home_path

ソース作業用コピーの名前ではなく、ソースOracleホームのパスを指定することもできます。

-oraclebase oraclebase_path

-sourcehomeパラメータを使用する場合は、必要に応じて、ソース・ホームとは異なるORACLE_BASEを指定できます。

-client cluster_name | -targetnode node_name

作業用コピーをプロビジョニングするOracle FPPクライアント・クラスタの名前またはrhpclientのないターゲットの名前を指定します。

-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_location | -auth plugin_name plugin_args

-targetnodeパラメータの使用を選択した場合に、リモート・ノードにアクセスするには、root、資格証明名、sudo、または認証プラグインを選択する必要があります。

スーパーユーザー操作をrootとして実行する場合は、-rootを選択します。また、リモート・ノードにアクセスするためのユーザー名とパスワード資格証明を関連付ける資格証明名の指定、sudoユーザー名とsudoバイナリへのパスの指定によるsudoユーザーとしてのスーパーユーザー操作の実行、またはリモート・ノードにアクセスするための認証プラグインの使用も選択できます。

-destwc destination_workingcopy_name [-image image_name [-path where_path]]

データベースをアップグレードする宛先の作業用コピーの名前を指定します。宛先の作業用コピーが存在しない場合は、作成元のゴールド・イメージを指定し、必要に応じて、作業用コピーのプロビジョニング先のパスを指定します。

-dbname unique_db_name

アップグレードするデータベースの名前を指定します。

-useractiondata user_action_data

必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトのuseractiondataパラメータに値を渡すことができます。

–eval

必要に応じて、このパラメータを使用すると、実際にコマンドを実行せずに、このコマンドがシステムに及ぼす影響を評価できます。

-schedule {timer_value | NOW | PAUSE}
必要に応じて、次の例に示すように、このパラメータを使用して、ISO-8601形式でこの操作を実行する時間をスケジュールできます。
2018-07-25T19:13:17+05

NOWを指定するか、オプションを省略すると、ジョブはただちにスケジュールされます。

PAUSEを指定すると、ジョブは一時停止状態で起動するため、rhpctl resume job -jobid job_idコマンドを使用してジョブを再開する必要があります。

-jobtag tag_name

オプションで、ユーザー定義タグをスケジュール済ジョブに関連付けることができます。

-ignoremissingpatches

ソース・パスまたは作業用コピーに存在する指定のパッチが、宛先パスまたは作業用コピーにない場合でも、移動/アップグレードを実行します。

-dbuaargs dbua_arguments

DBUAのオプション引数を含む二重引用符で囲まれた文字列を指定します。

-method {AUTOUPG | DBUA}

AutoUpgradeまたはOracle DBUAを使用して、データベースのアップグレード操作を実行します。デフォルトの方法はAUTOUPGです。

-upgtimezone {YES | NO}

AutoUpgradeプロセスの一部としてタイムゾーンのアップグレードを有効または無効にします。デフォルトはYESです。

-runutlrp {YES | NO}

AutoUpgradeプロセスの一部として無効なオブジェクトの再コンパイルを有効または無効にします。デフォルトはYESです。

-grp {YES | NO}

AutoUpgradeは、データベースをリストアするための保証付きリストア・ポイント(GRP)を生成します。デフォルトはYESです。

-tgtcdbname cdb_unique_name

非CDBのOracleデータベースをプラグインするターゲットCDBのDB_UNIQUE_NAMEを指定します。

-tgtpdbname new_pdb_name

ターゲットCDBのPDBとして接続されるときに、非CDBソース・データベースに割り当てる新しい名前を指定します。

-fra db_recovery_file_dest

フラッシュ・リカバリ領域の場所を指定します。

-ignoregroupcheck

データベース・アップグレード・プロセス中にOSDBAおよびOSASM以外のグループ・チェックをスキップします。

-drain_timeout session_drain_time

サービス・ドレイン・タイムアウトを秒数で指定します。

-abort

進行中のアップグレード操作を終了します。

-revert

このパラメータを使用して、失敗したOracle Databaseのアップグレードを元に戻します。

使用上のノート

-scheduleパラメータを使用する場合は、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーでこのコマンドを実行する必要があります。

次の例では、作業用コピーdb112mbc143上にあるOracle Database 11gのデータベースtestyを、作業用コピーdb12102mbc143上にあるOracle Database 12cにアップグレードします。どちらも、リモート・ノードbposvr141上に存在します。

$ rhpctl upgrade database -dbname testy -sourcewc db112mbcl43 -destwc db12102mbcl43 -root -targetnode bposvr141

rhpctl zdtupgrade database

ゼロ・ダウンタイム・アップグレード・コマンドrhpctl zdtupgrade databaseを使用すると、Oracle RACおよびOracle RAC One Node Oracle Databaseインスタンスの停止時間ゼロのデータベース・アップグレードが有効になります。

ノート:

Oracle Fleet Patching and Provisioning (FPP)の停止時間ゼロのアップグレード(ZDU)機能は、Oracle Database 23aiで非推奨になりました。

構文

rhpctl zdtupgrade database -dbname unique_db_name -destwc destination_workingcopy_name
   [converttopdb -cdbname cdb_name 
         [-pdbName pdb_name]]
   [-sourcewc source_workingcopy_name | -sourcehome oracle_home_path]
   -ggsrcwc golden_gate_source_workingcopy_name
   -ggdstwc golden_gate_dest_workingcopy_name
   [-clonedatadg diskgroup_name 
         [-cloneredodg diskgroup_name]
         [-clonerecodg diskgroup_name]|
   -clonedatafs acfs_mountpoint
         [-cloneredofs acfs_mountpont]
         [-clonerecofs acfs_mountpoint]]
   [-targetnode node_name
         {-root |
          -cred credential name|
          -sudouser sudouser name -sudopath sudo_binary_location|
          -auth plugin_name
                [arg1 name1:value1
                      [arg2 name2:value2. . . ]]}]
   [-eval]
   [-ignoreprereq]
   [-useractiondata user_action_data]
   [-dbuaargs dbua_arguments

パラメータ

表A-26 rhpctl zdtupgrade databaseコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-dbname unique_db_name

アップグレードするデータベースの一意の名前を指定します。

-converttopdb -cdbname cdbname -pdbName pdb_name

(オプション)アップグレード中に非コンテナ(非CDB) Oracle Databaseをプラガブル・データベース(PDB)に変換することを指定します。

このオプションを選択した場合は、次の引数を指定します。

-cdbname cdb_name: PDBを配置する既存のコンテナ・データベース(CDB)の名前を定義します

-pdbName pdb_name: CDBにプラグインするPDBの名前を定義します。

宛先ノードで非CDBソース・データベースがアップグレードされた後、-converttopdbを指定し、既存のCDBの名前を指定すると、停止時間ゼロのアップグレードによって変換が実行されます。

-destwc destination_workingcopy_name

データベースをアップグレードする宛先の作業用コピーの名前を指定します。

-sourcewc source_workingcopy_name

(オプション)データベースのアップグレード元の作業用コピーの名前を指定できます。

-sourcehome oracle_home_path

ソース作業用コピーの名前ではなく、ソースOracleホームのパスを指定することもできます。

-ggsrcwc golden_gate_source_workingcopy_name

Oracle GoldenGateソースの作業用コピーの名前を指定します。

-ggdstwc golden_gate_dest_workingcopy_name

Oracle GoldenGate宛先の作業用コピーの名前を指定します。

-clonedatadg diskgroup_name

(オプション)クローン・データベースのデータ・ファイルの場所として使用するOracle ASMディスク・グループの名前を指定できます。

-cloneredodg diskgroup_name

(オプション)クローン・データベースのREDOログの場所として使用するOracle ASMディスク・グループの名前を指定できます。

-clonerecodg diskgroup_name

(オプション)クローン・データベースのリカバリ領域として使用するOracle ASMディスク・グループの名前を指定できます。

clonedatafs acfs_mountpoint (オプション)クローン・データベースのデータ・ファイルの場所として使用するOracle Advanced Cluster File System (Oracle ACFS)のマウント・ポイントを指定できます。
-cloneredofs acfs_mountpoint

(オプション)クローン・データベースのREDOログの場所として使用するOracle ACFSファイル・システムの名前を指定できます。

-clonerecofs acfs_mountpoint

(オプション)クローン・データベースのリカバリ領域として使用するOracle ACFSファイル・システムの名前を指定できます。

-rmanlocation backup_location

(オプション)ソースRMANバックアップの場所を指定できます。

-sourcenode node_name

(オプション)ソース・データベースが実行されている作業用コピーのプロビジョニング先として、Fleet Patching and Provisioningクライアントが存在しないリモート・クラスタ内のソース・ノードの名前を指定できます。

-sourcenodeパラメータの使用を選択した場合に、リモート・ノードにアクセスするには、root、資格証明名、sudoまたは認証プラグインを選択する必要があります。

スーパーユーザー操作をrootとして実行する場合は、-rootを選択します。また、リモート・ノードにアクセスするためのユーザー名とパスワード資格証明を関連付ける資格証明名の指定、sudoユーザー名とsudoバイナリへのパスの指定によるsudoユーザーとしてのスーパーユーザー操作の実行、またはリモート・ノードにアクセスするための認証プラグインの使用も選択できます。

-targetnode node_name

-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_location | -auth plugin_name plugin_args

(オプション)アップグレードしたデータベースを実行する作業用コピーのプロビジョニング先となるrhpclientのないターゲットの名前を指定できます。

-targetnodeパラメータの使用を選択した場合に、リモート・ノードにアクセスするには、root、資格証明名、sudo、または認証プラグインを選択する必要があります。

スーパーユーザー操作をrootとして実行する場合は、-rootを選択します。また、リモート・ノードにアクセスするためのユーザー名とパスワード資格証明を関連付ける資格証明名の指定、sudoユーザー名とsudoバイナリへのパスの指定によるsudoユーザーとしてのスーパーユーザー操作の実行、またはリモート・ノードにアクセスするための認証プラグインの使用も選択できます。

eval

(オプション) evalを指定すると、ゼロ・ダウンタイム・アップグレード操作を評価して、それが成功しても操作が実行されないかどうかを確認できます。

-ignoreprereq

(オプション)このパラメータを使用すると、アップグレード中にシステムの前提条件を無視するようにzdtupgrade databaseコマンドに指示できます。

-useractiondata user_action_data

(オプション)このパラメータを使用して、ユーザー・アクション・スクリプトのuseractiondataパラメータに渡す値を指定できます。

-dbuaargs

(オプション) -autoupgパラメータを使用してアップグレードにAutoUpgradeユーティリティを指定せず、アップグレードにDatabase Upgrade Assistant (DBUA)を使用する場合は、DBUAに渡す引数を指定できます。-autoupgを指定した場合は、この引数は使用できません。

たとえば、ゼロ・ダウンタイム・アップグレードを実行しているユーザー・アカウントである場合、使用しているアカウントにSYSDBA権限がない場合、またはオペレーティング・システム認証を設定していない場合は、次の構文を使用して接続できます(ここで、mydbはOracle Database SID、usernameはSYSDBA権限を持つユーザー名、passwordはそのユーザー名のパスワードです)。

-sysDBAUserName - username -sysDBAPassword - password

[ -autoupg [ -upgtimezone [yes|no] [-runutlrp [yes|no] ]

(オプション)アップグレードにAutoUpgradeユーティリティを使用することを指定します。このオプションを選択した場合は、次の引数を指定します。

upgtimezone [yes|no] アップグレード中にタイムゾーンをアップグレードするにはyesを指定し、タイムゾーンのアップグレードをスキップするにはnoを指定します。

データベースのアップグレードを完了した後、アップグレード前情報ツールによってタイムゾーン・ファイルをアップグレードするよう指示された場合は、この引数を選択してゼロ・ダウンタイム・アップグレードを有効にし、アップグレードの完了後にタイムゾーン・ファイルをアップグレードできます。

runutlrp [yes|no] yesを指定すると、アップグレード後にutlrp.sqlスクリプトを実行してパッケージを再検証できます。または、noを選択してタイムゾーン・アップグレードをスキップします。

データベースのインストール、パッチ適用またはアップグレードの後にutlrp.sqlスクリプトを実行し、無効なオブジェクトを特定して再コンパイルすることをお薦めします。