4.2 ラスター記憶域の変更と最適化
ラスター・ブロック・サイズ、セル深度、インターリーブ・タイプなど、ラスター・イメージ・データを格納する方法(または将来格納する方法)の一部を変更または指定できます。このような柔軟性により、ラスター・データ記憶域形式を最適化してディスク領域を節約し、アプリケーションのパフォーマンスを向上できます。
GeoRasterオブジェクトをロードおよび処理して別のGeoRasterオブジェクトを作成するには、GeoRaster PL/SQLサブプログラムを使用して記憶域パラメータを指定できます。つまり、SDO_GEOR_GDAL.translate、SDO_GEOR.subset、SDO_GEOR.rectify、SDO_GEOR_AGGR.append、SDO_GEOR.mergeLayers、SDO_GEOR.createTemplate、SDO_GEOR_RA.rasterMathOpおよびSDO_GEOR_AGGR.mosaicSubsetなどのファンクションまたはプロシージャをコールするときに、出力形式を指定できます。既存のGeoRasterオブジェクトに対してこのような変更を直接行うことはできませんが、SDO_GEOR.changeFormatCopyプロシージャを使用し、storageParam
パラメータとともに必要な記憶域パラメータ値を指定して、既存のGeoRasterオブジェクトのコピーを作成できます。
結果のGeoRasterオブジェクトのstorageParam
パラメータは、ユーザーが決定するデータ・サイズ、次元サイズ、アプリケーション・ニーズなどの要素に基づいている必要があります。ただし、各GeoRasterオブジェクトで最小限の埋込みスペースのみが使用され、アプリケーション要件が引き続き満たされるように、ブロック・サイズは、GeoRasterオブジェクトの次元サイズとユーザーが必要とする目的の出力に基づいて自動的に最適化することもできます。ラスター次元サイズおよび必要なブロック化サイズによっては、埋込みによって記憶域を消費する可能性があるため、GeoRasterプロシージャをコールする場合、出力GeoRasterのためにblocking=OPTIMALPADDING
(storageParam
パラメータ内)を指定することを常に考慮する必要があります。
詳細は、特に表1-1の「記憶域パラメータ」を参照してください。最適な埋込みの適用例は、「記憶域パラメータ」の最後にあるPL/SQL例および「ブロック化および最適な埋込みを使用したロード」のGDAL例を参照してください
親トピック: GeoRasterのデータ問合せおよび操作