3.6 GeoRasterオブジェクトの検証

GeoRasterオブジェクトを使用する前、またはGeoRasterオブジェクトのラスター・データおよびメタデータを手動で編集した後、そのオブジェクトが有効であることを確認する必要があります。GeoRasterオブジェクトの検証では、GeoRasterオブジェクトの登録の確認、メタデータとラスター・セル・データの確認、およびメタデータとデータに一貫性があるかどうかの確認が行われます。たとえば、検証では、ラスター型、ディメンション情報およびセル・ブロックの実際のサイズが確認され、その他の確認が行われます。

GeoRasterローダー・ツール(「GeoRasterツール: ローダー、ビューア、エクスポータ」を参照)を使用した場合、GeoRasterオブジェクトはロード操作時に検証されています。

GeoRasterは、次の検証サブプログラムを提供します。

  • SDO_GEOR.validateGeoRaster: セル・データおよびメタデータを含む、GeoRasterオブジェクトを検証します。オブジェクトが有効な場合はTRUEを戻します。有効でない場合は、GeoRasterオブジェクトが無効である理由を示すOracleエラー・コード、FALSE(不明な理由によって検証が失敗した場合)、またはNULL(GeoRasterオブジェクトがNULLの場合)のいずれかを戻します。GeoRasterオブジェクトの作成後は、常にこのファンクションを使用する必要があります。

  • SDO_GEOR.schemaValidate: GeoRasterのXMLスキーマに対してメタデータを検証します。SDO_GEOR.validateGeoRasterファンクションによってエラー・コード13454が戻された場合、このファンクションを使用してエラーの場所を特定できます。SDO_GEOR.schemaValidateおよびSDO_GEOR.validateGeoRasterファンクションは、空間エクステント・ジオメトリを検証しません。

  • SDO_GEOR.validateBlockMBR: ラスター・データ表に格納された各ラスター・ブロックに関連するblockMBRジオメトリを検証します。無効なblockMBRジオメトリが存在する場合は、SDO_GEOR.generateBlockMBRプロシージャをコールしてそれらを再生成します。