タスク4: スタンバイ・クラスタ・ノードでのDBFSの構成

Oracle Data GuardでOracle GoldenGateを構成する場合、お薦めするソリューションはDatabaseファイル・システム(DBFS)のみです。

データベース内のDBFSユーザー、表領域およびファイル・システムは、「タスク4: Oracle RACでのファイル・システムの設定」の説明に従って、以前にプライマリ・データベース内に作成してあります。

残りの構成ステップは、Oracle GoldenGateが実行される可能性があるスタンバイ・クラスタのすべてのノードで必要です。

  1. My Oracle Supportのドキュメント869822.1の手順に従って、必要なFUSEライブラリをインストールします(まだインストールされていない場合)。
  2. プライマリ・クラスタで作成したのと同じように、IPCプロトコルを使用してtnsnames.oraのOracle Net接続別名を作成します。
    dbfs =
        (DESCRIPTION =
          (ADDRESS = (PROTOCOL = IPC)(KEY=LISTENER))
          (CONNECT_DATA =
            (SERVICE_NAME = NAME)
           )
        )
  3. プライマリ・クラスタで使用されているのと同一の、DBFSのマウントポイントを作成します。

    Oracle GoldenGateデプロイメントの物理的な場所はデプロイメント構成ファイルに含まれているため、このマウント・ポイントが同じであることが重要です。

    たとえば:

    # mkdir /mnt/dbfs
  4. mount-dbfs.confファイルとmount-dbfs.shファイルをプライマリ・クラスタからスタンバイ・クラスタ・ノードにコピーします。

    これらをプライマリ・クラスタと同じディレクトリに配置することをお薦めします。

  5. 次のコマンド例を使用して、DBFSリソースをOracle Clusterwareに登録します。

    Oracle Multitenantを使用している場合は、必ず、プライマリ・データベースで作成したのと同一の、DBFSリポジトリを含むPDBに、このサービス名を使用してください。

    DBNAME=dbName
    DEPNAME=ora.$DBNAME.oggserv_pdb.svc
    
    crsctl add resource $RESNAME \
      -type cluster_resource \
      -attr "ACTION_SCRIPT=$ACTION_SCRIPT, \
             CHECK_INTERVAL=30,RESTART_ATTEMPTS=10, \
             START_DEPENDENCIES='hard($DEPNAME)pullup($DEPNAME)',\
             STOP_DEPENDENCIES='hard($DEPNAME)',\
             SCRIPT_TIMEOUT=300"