タスク9: Oracle GoldenGateデータベース接続用のOracle Net TNS別名の作成
Oracle RACノード間の切替え時にGoldenGateプロセスにローカル・データベース接続を提供するために、Oracle GoldenGateが起動される可能性があるOracle RACノードすべてでTNS別名を作成します。TNS別名は、デプロイメントの作成時に指定したTNS_ADMIN
ディレクトリ内のtnsnames.ora
ファイルで作成します。
ソース・データベースがマルチテナント・データベースの場合は、2つのTNS別名エントリが必要になります。その1つはコンテナ・データベース(CDB)用、もう1つは、レプリケートされるプラガブル・データベース(PDB)用です。ターゲットのマルチテナント・データベースでは、TNS別名によって、レプリケートしたデータが適用されているPDBを接続しますプラガブル・データベースSERVICE_NAME
は、前のステップ(「タスク3: データベース・サービスの作成」を参照)で作成したデータベース・サービスに設定する必要があります。
次に、IPCプロトコルを使用する、ソース・データベースのTNS別名の定義の例を示します。これは、すべてのRACノードでローカルに定義する必要があります。
OGGSOURCE_CDB =
(DESCRIPTION =
(ADDRESS = (PROTOCOL=IPC)(KEY=LISTENER))
(CONNECT_DATA =
(SERVICE_NAME = oggserv_cdb)
)
)
OGGSOURCE_PDB =
(DESCRIPTION =
(ADDRESS = (PROTOCOL=IPC)(KEY=LISTENER))
(CONNECT_DATA =
(SERVICE_NAME = oggserv_pdb)
)
)
ノート:
GoldenGateデプロイメントのTNS_ADMIN
ディレクトリにあるtnsnames.ora
またはsqlnet.ora
を変更した場合は、変更内容を採用するためにデプロイメントを再起動する必要があります。
GoldenGateデプロイメントを作成したら、管理サーバーのホーム・ページで、前述のTNS別名を使用してデータベース資格証明を作成します。「ユーザーID」フィールド内のデータベース・ユーザー名に追加されているTNS別名を使用したデータベース資格証明の作成の例は、次の図6を参照してください。
ソース・データベースがマルチテナント・データベースの場合は、CDBとPDBのデータベース資格証明を作成します。ターゲット・データベースがマルチテナント・データベースの場合は、PDB用の単一の資格証明を作成します。