4.4 Javaクライアントを使用可能にする方法
クライアントとサーバー間でJavaを実行するには、次のアクティビティを実行する必要があります。
4.4.1 クライアントへのJava SEのインストール
クライアントにはJava Development Kit(JDK)11以上が必要です。使用しているJDKのバージョンを確認するには、コマンドラインで次のコマンドを実行します。
$ which java /usr/local/jdk11.0.18/bin/java $ which javac /usr/local/jdk11.0.18/bin/javac $ java -version java version "11.0.18"
4.4.2 環境変数の設定
クライアントにJDKをインストールした後に、次の環境変数にディレクトリ・パスを追加します。
-
$JAVA_HOMEこの変数は、インストールしたJDKベースの最上位ディレクトリに設定する必要があります。
-
$PATHこの変数には、
$JAVA_HOME/binを組み込む必要があります。 -
$LD_LIBRARY_PATHこの変数には、
$JAVA_HOME/libを組み込む必要があります。
Java クライアントに必要なJARファイル
Javaクライアントでサーバーと正常に通信できるようにするには、CLASSPATHに次のファイルを組み込みます。
ノート:
CLASSPATH要件の詳細は、異なるプラットフォームで実行されるOracle JVMごとに異なる可能性があります。Oracle JVMユーティリティのスクリプトに定義されたすべてのCLASSPATHの要素が存在する必要があります。
-
JDK 8の場合は、
$JAVA_HOME/lib/dt.jarを組み込みます。 -
JRE 8の場合は、
$JAVA_HOME/lib/rt.jarを組み込みます。 -
JDBCと対話するには、
$ORACLE_HOME/jdbc/lib/ojdbc8.jarを組み込みます。 -
SSLを使用するクライアントの場合は、
$ORACLE_HOME/jlib/jssl-1_2.jarおよび$ORACLE_HOME/jlib/javax-ssl-1_2.jarを組み込みます。 -
Java Transaction API(JTA)の機能を使用するクライアントの場合は、
$ORACLE_HOME/jlib/jta.jarを組み込みます。 -
Java Naming and Directory Interface(JNDI)の機能を使用するクライアントの場合は、
$ORACLE_HOME/jlib/jndi.jarを組み込みます。
クライアントでのサーバー・アプリケーションの開発
クライアントでサーバー・アプリケーションを開発およびコンパイルし、サーバーにロードされている同じJavaアーカイブ(JAR)ファイルを使用する場合は、CLASSPATHに$ORACLE_HOME/lib/aurora.zipを組み込みます。これは、Javaクライアントの実行には必要ありません。