runInstaller -createDatabase

runInstaller -createDatabaseコマンドは、Oracle Databaseソフトウェアをインストールし、サーバー上に単一インスタンスのOracle Databaseを作成します。

ノート:

このコマンドは、Oracleホームを作成しておらず、Oracle Databaseソフトウェアをサーバー上にインストールしていない場合にのみ使用します。Oracleホームがすでに存在する場合は、Oracle DBCAを使用してデータベースを作成します。

構文

runInstaller -createDatabase -OSDBA sysdba_group -OSBACKUPDBA osbackup_dba_group 
-OSDGDBA os_dg_dba_group -OSKMDBA os_km_dba_group -OSRACDBA os_rac_dba_group
-ORACLE_BASE Oracle_base_dir -dataLocation data_file_location | -diskGroup ASM_disk_group_name
-gdbName database_name -pdbName pdb_name -dbSID database_SID -memoryLimit db_memory_limit_in_MB
[-executePrereqs] [-OSOPER sysoper_group] [-installEdition <EE | SE2>] [-dbType < GENERAL_PURPOSE | DATA_WAREHOUSE>]
[-enableRecovery] [-recoveryLocation recovery_file_location]] [-enableAutoMemoryManagement] [-managementOption <CLOUD_CONTROL | NONE> 
-omsHost EM_hostname -omsPort EM_port -emAdminUser EM_admin_username] [-useSamePasswordForAllSchemas] 
[-INVENTORY_LOCATION central_inventory_location] [-executeConfigTools] [-executeRootScript [-configMethod <ROOT | SUDO> [-sudoPath] [-sudoUserName]]]

パラメータ

表B-4 runInstaller -createDatabaseコマンドのパラメータ

パラメータ 必須 説明
-OSDBA sysdba_group

SYSDBA特権オペレーティング・システム・グループの名前。デフォルトはdbaです。

-OSBACKUPDBA osbackup_dba_group

SYSBACKUP権限のあるオペレーティング・システム・グループの名前。

-OSDGDBA os_dg_dba_group

SYSDG権限のあるオペレーティング・システム・グループの名前。

-OSKMDBA os_km_dba_group

SYSKM権限のあるオペレーティング・システム・グループの名前。

-OSRACDBA os_rac_dba_group

SYSRAC権限のあるオペレーティング・システム・グループの名前。

-ORACLE_BASE Oracle_base_dir

Oracle Databaseのインストールに使用するOracleベースの場所への完全パス。

-dataLocation data_file_location

-diskGroupが指定されていない場合にのみ必須です。

データベース・ファイルの場所への完全パス。データファイル、制御ファイルおよびREDOログのディレクトリです。

ノート: この変数は、Oracle ASMが使用されていない場合にのみ使用します。

-diskGroup ASM_disk_group_name

-dataLocationが指定されていない場合にのみ必須。

Oracle ASMディスク・グループの名前(DATAなど)。

ノート: この変数は、-dataLocationが使用されない場合にのみ使用します。

-gdbName database_name

Oracleデータベースの一意のグローバル・データベース名。

-pdbName pdb_name

コンテナ・データベース(CDB)内のプラガブル・データベース(PDB)の一意の名前。

-dbSID database_SID

Oracleデータベースの一意のOracle Service識別子(SID)。

-memoryLimit db_memory_limit_in_MB

データベースの合計メモリー割当て(MB)。

-executePrereqs いいえ

前提条件チェックを実行して、インストールまたは構成プロセスに進む前に、必要なすべての条件および要件が満たされていることを確認します。

-OSOPER osoper_group いいえ

SYSOPER特権オペレーティング・システム・グループの名前。

-installEdition < EE | SE2 > いいえ

Oracleデータベースのインストール・エディション。Enterprise Editionのデフォルト値はEEです。

-dbType <GENERAL_PURPOSE | DATA_WAREHOUSE> いいえ

Oracleデータベースのタイプ。デフォルト値はGENERAL_PURPOSEです。

-enableRecovery いいえ

このオプションは、データベース・リカバリを有効にする場合に指定します。

-recoveryLocation recovery_file_location いいえ

データベース・リカバリ・ファイルを格納するための完全パス。

-enableAutoMemoryManagement いいえ

このオプションは、自動メモリー管理を有効にする場合に指定します。

-managementOption <CLOUD_CONTROL | NONE> いいえ

Oracleホームの管理に使用する管理オプション。デフォルト値はNONEです。

-omsHost EM_hostname いいえ

Enterprise Manager Cloud Controlに接続するためのOMSホスト。

-omsPort EM_port いいえ

Enterprise Manager Cloud Controlに接続するためのOMSポート。

-emAdminUser EM_admin_username いいえ

Enterprise Manager Cloud Controlに接続するための管理ユーザー名。

-useSamePasswordForAllSchemas いいえ

このオプションは、Oracleデータベース内のすべてのスキーマに同じパスワードを使用する場合に指定します。

-INVENTORY_LOCATION central_inventory_location いいえ

インベントリ・ファイルを格納する場所への完全パス。このコンピュータにOracleソフトウェアを以前にインストールした場合は、既存のインベントリ・パスを指定します。

-executeConfigTools いいえ

インストール済Oracle Databaseホームの構成ツールを実行します。

ノート:

このパラメータは、runInstaller -createDatabaseなどの他のコマンドでのみ使用できます。
-executeRootScript いいえ

このオプションは、rootスクリプトを自動的に実行する場合に指定します。

ノート:

このパラメータは、runInstaller -createDatabaseなどの他のコマンドでのみ使用できます。
-help いいえ

runInstaller -createDatabaseコマンドのヘルプを表示します。

次の例は、Oracle Databaseソフトウェアをインストールし、CDBおよびPDBを含む単一インスタンスのOracle Databaseを作成する方法を示しています。
runInstaller -createDatabase -OSDBA dba -OSBACKUPDBA backupdba -OSDGDBA dgdba -OSKMDBA kmdba -OSRACDBA racdba 
-ORACLE_BASE /u01/app/oracle -diskGroup DATA -gdbName mydb.example.com -pdbName mypdb1 -dbSID mydb -memoryLimit  24457 
-OSOPER oper -installEdition EE -enableAutoMemoryManagement -INVENTORY_LOCATION /u01/app/oraInventory 
-executeConfigTools -executeRootScript -configMethod ROOT