8 MLE JavaScriptコードでのSODAコレクションの操作
Simple Oracle Document Access (SODA)はNoSQL形式のAPIセットであり、これを使用すると、Oracle Databaseのドキュメント(特にJSON)のコレクションを作成および格納でき、Structured Query Language (SQL)や、ドキュメントがどのようにデータベースに格納されているかを理解していなくても、そのコレクションの取得や問合せを行うことができます。
SODA APIは様々なプログラミング言語用に存在しており、MLE JavaScriptのサポートが含まれています。SODA APIはドキュメント中心です。任意のSODA実装を使用して、ほぼあらゆる種類のドキュメント(ビデオ、イメージ、サウンド、およびその他のバイナリ・コンテンツを含む)について、作成、読取り、更新、削除(CRUD)操作を実行できます。また、任意のSODA実装を使用し、パターン一致: 例による問合せ(QBE)を使用してJavaScript Object Notation (JSON)ドキュメントのコンテンツを問い合せることができます。CRUD操作はドキュメント・キーまたはQBEによって決定できます。
この章では、クライアント側のnode-oracledb
ドライバではなくマルチリンガル・エンジン(MLE)に基づいて、データベースでのJavaScriptについて説明します。この章でJavaScriptについて述べられている場合は常に、暗黙的にMLE JavaScriptを示します。
ノート:
MLE SODA APIを使用するには、COMPATIBLE
初期化パラメータを23.0.0
に設定する必要があります。
関連項目:
SODAに関する全体概要は、『Oracle Database Simple Oracle Document Access (SODA)の概要』を参照してください
トピック
- SODA for In-Database JavaScriptの操作の概要
SODA APIは、MLE JavaScript SQLドライバの一部です。コレクションおよびドキュメントの対話においては、SODAデータベース・オブジェクトを取得する前に、まずデータベースとの接続を確立する必要があります。 - SODAオブジェクト
SODA APIで使用されるオブジェクト。 - SODA for In-Database JavaScriptの使用
SODA for In-Database JavaScriptにアクセスする方法と、これを使用してコレクションに対する作成、読取り(取得)、更新および削除(CRUD)操作を実行する方法について説明します。