6.2 ネットワークの可用性の確認

Oracle Netをクライアント・コンピュータとデータベース・サーバーとの接続に使用する前に、クライアント・コンピュータがデータベース・サーバーのコンピュータと正常に通信できるかどうかを確認します。ネットワークの接続性を評価しておくと、ネットワークに起因するエラーを排除できます。

次の手順では、ネットワーク接続の確認方法について説明します。

  1. 次のように、データベース・サーバーのコンピュータが、ループバック・テストによって自分自身と通信できることを確認します。

    1. ハードウェア接続を確認するには、コマンドラインで次のコマンドを入力します。

      ping ip_address

      前述のコマンドで、ip_addressはデータベース・サーバー・コンピュータのIPアドレスです。たとえば、次のように入力します。

      ping 192.0.2.203
    2. DNSまたはホスト名が正しく構成されていることを確認するには、コマンドラインで次のコマンドを入力します。

      ping host_name

      前述のコマンドで、host_nameはサーバーのホスト名です。

    3. サーバーのTCP/IP設定をテストするには、次のコマンドを入力します。

      ping 127.0.0.1
      
      ping6 ::1

      IPアドレス127.0.0.1は、ループバック・テスト用の標準のIPv4アドレスです。IPアドレス::1 (0: 0: 0: 0: 0: 0: 0: 1)は、ループバック・テスト用の標準のIPv6アドレスです。

  2. クライアント・コンピュータがデータベース・サーバーのコンピュータと正常に通信できることを確認します。

    検証方法は、ネットワーク・プロトコルによって様々です。TCP/IPでは、PING、FTP、TELNETユーティリティを使用できます。

    クライアント・コンピュータがサーバーに接続できない場合、ネットワークのケーブル接続やネットワーク・インタフェース・カードが正しく接続されているかを確認します。これらの問題を解消するには、ネットワーク管理者に連絡してください。