16.3.19 ディレクトリ・ネーミング・エラー
ディレクトリ・サーバーのデータベース・サービス名またはネットワーク・サービス名のエントリに対する接続性エラーに関連するディレクトリ・ネーミングの問題の解決には、データの分析が必要です。ディレクトリ・サーバーに含まれるデータの分析には、ldifwriteコマンドライン・ツールを使用します。ldifwriteツールはOracle Internet Directoryツールです。
ldifwriteツールを使用して、ディレクトリ・サーバーにある情報のすべてまたは一部をLDIFに変換できます。ldifwriteツールでは、指定した識別名(DN)の下のすべてのエントリを対象にサブツリー検索を実行します(DN自体も対象です)。
ldifwriteツールの構文は次のとおりです。
ldifwrite -cnet_service_name/database_service-bbase_DN-fldif_file
次の表では、ldifwriteツールの引数とそれぞれの説明を一覧で示します。
表16-8 ldifwriteの引数
| 引数 | 説明 |
|---|---|
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ディレクトリ・サーバーに接続するためのネットワーク・サービス名またはデータベース・サービス名。 |
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LDIFフォーマットで書き出されるサブツリーのベース。 |
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出力ファイル名。 |
次の例は、dc=us,dc=example,dc=comの下のすべてのディレクトリ・ネーミング・エントリをoutput1.ldiファイルに書き込みます。
ldifwrite -c ldap -b "dc=us,dc=example,dc=com" -f output.ldif
ノート:
ldap.oraファイルをチェックして、base_DN値を確認します。これは、ldap.oraファイルのDEFAULT_ADMIN_CONTEXTエントリと同じです。