5.1 サービス登録について
リスナーはデータベース・サービスとそのサービス・ハンドラが利用可能かどうかを、サービス登録から判断します。登録を行うと、リスナー登録(LREG)プロセスからリスナーに次の情報が提供されます。
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データベースが提供するデータベース・サービスの名前
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サービスに対応付けられているデータベース・インスタンスの名前と、その現在および最大のロード情報
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インスタンスから使用可能なサービス・ハンドラ(ディスパッチャおよび専用サーバー)とそのタイプ、プロトコル・アドレスおよび現在のロード量と最大ロード量
前述の情報によって、リスナーは、クライアントの要求を適切に送ることができます。
次の図では、2つのデータベース・インスタンスで、2つのリスナーに情報が登録されています。登録できるすべての情報を示しているわけではありません。たとえば、ポート番号などのリスニング・エンドポイントをリスナーに動的に登録できます。
インスタンスの起動時にリスナーが実行していない場合、LREGプロセスはサービス情報を登録できません。LREGは、定期的にリスナーに接続を試みますが、リスナーが起動されてからLREGがリスナーに登録するまで、最大で60秒間遅延することがあります。リスナーの起動後即座にサービス登録を開始するには、SQL文ALTER SYSTEM REGISTER
を使用します。この文は特に高可用性が求められる構成で有益です。
親トピック: Oracle Netアーキテクチャの理解