5.6 Oracle Connection Managerのアーキテクチャの理解

Oracle Connection Managerはゲートウェイであり、これを介してクライアントの接続要求が次のホップまたはデータベース・サーバーに直接送信されます。Oracle Connection Managerを通して接続要求を送信するクライアントは、そのOracle Connection Managerに構成されているセッション多重化およびアクセス制御を利用できます。LREGプロセスがサービスを登録するまで、サービス情報は送信されません。

Oracle Connection Managerは3つのコンポーネントで構成されています。

  • リスナー

  • CMGW (Oracle Connection Manager Gateway)

  • CMADMIN(Oracle Connection Manager Administration)

リスナーは、クライアント接続を受け取り、一連の規則と照合して、アクセスの可否を判断します。アクセスが許可されると、リスナーは最小接続回数の接続を選択してゲートウェイ・プロセスに要求を転送します。CMGWプロセスでは、データをリレーするために接続が終了するまで、この要求を別のOracle Connection Managerに転送するか、またはデータベース・サーバーに直接、転送します。すでに既存のサーバーへの接続がある場合、ゲートウェイは既存の接続を介してこの接続を多重化、または集中化させます。CMADMINは、ゲートウェイ・プロセスとリスナーの状態を監視して、必要に応じてプロセスを停止または開始します。さらに、このリスナーで使用されるゲートウェイ・プロセスの場所とロードを登録し、Oracle Connection Manager Controlユーティリティの要求に応答します。

次の図では、リスナーによって接続要求が選別されています。ゲートウェイ・プロセスは、CMADMINプロセスに登録され、CMADMINプロセスはリスナーに登録されます。最後にリスナーは、接続要求をゲートウェイ・プロセスに転送します。ゲートウェイ・プロセスは3つの有効なクライアント接続を受け取り、データベースへの単一のネットワーク・プロトコル接続を介してそれらを多重化します。4番目の接続は一連の規則について評価されて拒否されます。

図5-6 Oracle Connection Managerのアーキテクチャ

図5-6の説明が続きます
「図5-6 Oracle Connection Managerのアーキテクチャ」の説明