アプリケーションの接続性

データベース・セッション状態のリセット

データベース・セッション状態のリセット機能は、リクエストの終了時にアプリケーションによって設定されたセッション状態をクリアします。RESET_STATEデータベース・サービス属性は、アプリケーションがこれらのセッションの状態を参照できないように、ダーティ・セッションをクリーン・アップします。この機能は、データベース・サービスを使用してデータベースに接続するすべてのアプリケーションに適用されます。

この機能では、データベース・サービスのRESET_STATE属性を使用して、開発者がセッション状態を手動でクリーン・アップする必要がないように、各リクエストの終了時にセッション状態をクリーン・アップするようデータベースに指示します。この機能を使用すると、前のセッションのデータ・リークがないことを確認できます。

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データベース常駐接続プール(DRCP)の暗黙的接続プール

この機能により、アプリケーションが明示的に接続を閉じない場合でも、アプリケーションの起動およびデータベース操作の終了時に、実行時にアプリケーション接続との間でDRCPサーバーを自動的に割り当てることができます。

この機能により、アプリケーション接続プーリングを使用しないアプリケーションのデータベース・リソースのスケーラビリティおよび効率的な使用が可能になります。

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Traffic Directorモード(CMAN-TDM)でのOracle Connection Managerの暗黙的接続プーリング

アプリケーション接続プールを使用しないクライアント・アプリケーションは、アプリケーションを変更せずにCMAN-TDM Proxy Resident Connection Pooling (PRCP)を利用できます。

この新機能により、アプリケーションが明示的に接続を閉じない場合でも、アプリケーションが起動したときやデータベース操作を終了したときに、実行時にアプリケーション接続に対してPRCPサーバーを自動的に割り当てることができます。

この機能により、必要なPRCPプールのサイズを削減できます。 これにより、Oracle Session PoolingまたはUniversal Connection Pooling (UCP)を使用しないアプリケーションでのリソースのスケーラビリティと効率的な使用が向上します。

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Autonomous DatabaseのTraffic Directorモード(CMAN-TDM)プール構成設定のOracle Connection Managerの改善

Traffic Directorモード(CMAN-TDM)のOracle Connection Managerには、Autonomous Databaseで使用するための新しいProxy Resident Connection Pooling (PRCP)構成設定があります。PDBごとのPRCPプールを有効にして、各PDBの接続プールを統合し、同じPDBに属する複数のサービス間でこれらのセッションを共有できます。PRCPプールの最大サイズは、新しいcman.oraパラメータTDM_PERPDB_PRCP_CONNFACTORおよび各PDBに割り当てられたOracle Compute Unit (OCPU)数に基づいて動的に構成できます。

PDBごとのPRCPモードでは、CMAN-TDMゲートウェイ内のプール数を減らすことで、データベース・リソースを効率的に使用できます。プール・サイズ設定をより自律的にできるため、手動での再構成の必要性が削減されます。

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透過的アプリケーション・コンティニュイティに対するJDBC拡張機能

RDBMSサーバーがサポートする場合、この機能により、テンプレート(安定したリストア可能属性など)がクロスセッションになります(1つのテンプレートが複数のセッションで使用される場合があります)。この機能により、ほとんどのセッションで異なるために共有できないセッション状態を隔離することで、テンプレートの組合せ爆発を回避できます。

この機能を使用すると、ほとんどのアプリケーション・コンティニュイティ構成をサーバー側に移動することで、高可用性が簡略化されます。Javaアプリケーションは、最新のサーバー側拡張機能を透過的に継承します(つまり、コードが不要)。

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アプリケーション構成プロバイダのJDBC拡張機能

Azure構成ストアやOCIオブジェクト・ストアなどの中央ストア、または汎用Webサーバーからアクセス可能なJSONファイルから、Javaアプリケーション構成を安全に取得するためのJDBCのインストゥルメンタライズです。

この機能により、マルチクラウド環境でのJavaアプリケーション構成が簡略化されます。

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JDBCでのJAAS構成を使用したKerberos認証のサポート

デフォルトでは、Oracle JDBC Thinドライバは、Oracle JDKにバンドルされているデフォルトのKerberosログイン・モジュール(com.sun.security.auth.module.Krb5LoginModule)を使用します。この機能を使用すると、デフォルトの動作をオーバーライドするアプリケーションで、接続プロパティを介してJAAS構成ファイルを指定できます。

この機能により、Kerberos認証の構成に柔軟性が提供されます。

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JDBCでのユーザーおよびパスワードのプロパティを使用したKerberos認証のサポート

この機能を使用すると、ユーザーはユーザーおよびパスワードのプロパティを介してKerberosプリンシパルおよびパスワードを構成できます。JDBC Thinドライバは、アプリケーションのかわりにKerberosLoginModuleの初期化を処理します。

この機能により、Kerberos認証の構成が簡素化されます。

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OCI IAMとAzure ADを含むOAuth 2.0のJDBCサポート

Oracle JDBCドライバは、Oracle Cloud Infrastructure (OCI) Identity and Access Management (IAM) Cloud ServiceまたはAzure Active DirectoryのOAuth 2.0認証をサポートしています。

この機能により、ユーザー名/パスワードなどの従来の資格証明メカニズムまたはKerberosやRadiusなどの強力な認証メカニズムのかわりに、マルチクラウド環境(OCI、Azure)でOAuth 2.0を使用することで、Oracle Autonomous DatabaseへのJavaアプリケーション認証が簡素化されます。

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JavaでのTrue Cacheのサポート

Connection.setReadOnlyおよびConnection.isReadyOnlyメソッドは、True Cacheを透過的にサポートするように拡張されました。開発者に必要なのは、新しい接続およびシステム・プロパティoracle.jdbc.useADCDriverConnectiontrueに設定することのみです。

JDBCでのTrue Cacheのサポートにより、Oracleデータベースのミッションクリティカルな可用性がJavaアプリケーションに提供されます。これにより、単一障害点がなくなり、データ損失と停止時間を防ぐことができます。

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データベース常駐接続プール(DRCP)用の複数の名前付きプール

データベース常駐接続プーリング(DRCP)では、複数の名前付きプールがサポートされるようになりました。新しいDBMS_CONNECTION_POOL.ADD_POOL()およびDBMS_CONNECTION_POOL.REMOVE_POOL()プロシージャが追加されました。Oracle Net接続文字列構文が拡張されたため、各接続にプール名を指定できます。既存のプロシージャを使用して、名前付きプールを起動、停止または構成できます。既存のGV$ビューおよびV$ビューには、使用中の該当するプール名が表示されます。

複数のプールを保持することで、DRCPプールの使用量をより詳細に制御できます。これは、一部のアプリケーションが単一のプールを占有する状況を防ぐのに役立ちます。

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ODP.NET透過的アプリケーション・フェイルオーバー

Oracle透過的アプリケーション・フェイルオーバー(TAF)は、接続されたプライマリ・インスタンスに障害が発生した場合や停止した場合に、クライアント・アプリケーションがセカンダリ・データベース・インスタンスに自動的に再接続できるようにする高可用性機能です。ODP.NET Coreおよび管理対象ODP.NETは、接続および基本セッション状態TAFをサポートするようになりました。

ODP.NET TAFを使用すると、データベースの停止時間が発生したときにアプリケーションをリカバリして操作を続行できます。使用する.NETアプリケーション・コードを変更する必要はありません。

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ODP.NET: アプリケーション・コンティニュイティ

ODP.NETコア・ドライバおよびマネージド・ドライバで、アプリケーション・コンティニュイティ(AC)と透過的アプリケーション・コンティニュイティ(TAC)がサポートされるようになりました。ACやTACを使用すると、リカバリ可能な停止の後に未完了データベース・セッション(トランザクションを含む)がリカバリされることで、エンド・ユーザーとアプリケーションに停止が認識されることがなくなります。このリカバリは透過的であり、エンド・ユーザーにはわずかな実行遅延しか認識されず、認識できるような停止やエラーは発生しません。

ACやTACによって、計画外停止と計画的メンテナンスの両方について、ユーザー・エクスペリエンスが向上します。それらにより、Oracleデータベースを使用するシステムおよび.NETアプリケーションのフォルト・トレランスが向上します。開発者は、コードを変更することなく、既存の.NETアプリケーションとともにACやTACを使用できます。

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ODP.NET: パイプライン処理

ODP.NET Coreドライバおよび管理対象ドライバでは、そのデータベース通信でパイプライン処理がサポートされています。これにより、ODP.NETでデータベース・レスポンスを待機中であっても、後続のデータベース・リクエストが透過的に送信されキューに入れられるようになります。

パイプライン処理を利用すると、アプリケーション全体のパフォーマンスが向上し、データベース・リソースをより効果的に使用できるようになります。ODP.NETは、後続のリクエストを送信する前に、データベースが以前のリクエストから応答するまで待つ必要がありません。

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Oracle Call Interface (OCI)のパイプライン化された操作

Oracle Call Interface (OCI)が、操作のパイプライン化をサポートするように拡張されました。  パイプライン化を使用すると、アプリケーションはサーバーからのレスポンスを待機することなく、複数のデータベース操作を送信できます。  アプリケーションは、パイプライン化された操作に対するレスポンスが収集されるタイミングを制御します。これにより、データベースが結果を生成している間、アプリケーションはブロックされずに作業を続行できます。

この機能は、OCIを使用するアプリケーションと言語の全体的なスループットおよび応答性を高めるために使用します。パイプライン化により、従来のリクエスト/レスポンス・モデルと比較して、サーバーおよびクライアントのアイドル時間が短縮されます。

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Oracle Call Interface (OCI)セッション・プール統計

Oracle Call Interface (OCI)セッション・プールの使用状況統計を表示できます。

この統計は、パフォーマンス向上のためのプール・サイズのチューニングに役立ち、接続のライフサイクルを理解するのに役立ちます。

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Traffic Directorモード(CMAN-TDM)のOracle Connection Managerによるダイレクト・パス・アプリケーションのサポート

Oracle Databaseの現在のスキーマの設定およびダイレクト・パスAPI機能は、Oracle Connection ManagerでTraffic Directorモード(CMAN-TDM)でサポートされるようになりました。

この機能により、より多くのクライアント・アプリケーションでCMAN-TDM接続の多重化機能を利用できます。

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Traffic Directorモード(CMAN-TDM)でのOracle Connection Managerの使用状況統計

新しいV$TDM_STATSビューを使用して、CMAN-TDMのPDB当たりのプロキシ常駐接続プール(PRCP)の使用状況統計を問い合せることができます(接続プール内のアクティブなクライアント接続の数、ビジー状態および空きサーバー接続の数、最大接続数など)。

使用状況統計を提供すると、CMAN-TDMのモニターおよびチューニングの向上に役立ちます。

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再開可能なカーソル

再開可能なカーソル(複数のトランザクションにまたがるカーソル)は、透過的アプリケーション・コンティニュイティでリプレイできます。  このようなカーソルは、バッチ処理(レコードのセットのロードなど)で一般的であり、透過的アプリケーション・コンティニュイティによるリプレイ時にカーソルを再配置するために特別な処理が必要です。

再開可能なカーソルに依存するアプリケーション(複数のコミットにまたがるアプリケーション)に対する透過的アプリケーション・コンティニュイティによって、幅広くサポートされています。  これらのカーソルは、繰返しバッチ操作では非常に一般的で、レコード・セットの更新と挿入をループして、レコード・セットごとにコミットします。これで、TACは中断された(まだコミットされていない)トランザクションをリプレイできるようになります。

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データベース常駐接続プール(DRCP)の接続ドレインの停止

DBMS_CONNECTION_POOL.STOP_POOL()の新しいオプションのDRAINTIME引数を使用すると、指定された接続ドレイン時間後にアクティブなDRCPプールを閉じるか、接続がアイドル状態になるのを待たずにすぐに閉じることができます。

この機能により、DBAはDRCPの使用と構成をより適切に制御できます。

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シャード・データベースを使用したXAトランザクションのUCPサポート

この機能により、WebLogicサーバー・トランザクション・マネージャによって管理されるeXtendedアーキテクチャ(XA)トランザクションにシャード・データベース接続が参加できます。

この機能により、信頼できるXAトランザクションとシャード・データベースのスケーラビリティを結合できます。

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