管理性
プラガブル・データベースのハイブリッド読取り専用モード
管理者は、ハイブリッド読取り専用と呼ばれる新しいモードで動作するようにプラガブル・データベース(PDB)を構成できます。ハイブリッド読取り専用モードでは、PDBに接続されているユーザーに応じて、PDBを読取り/書込みまたは読取り専用として動作させることができます。共通ユーザーの場合、PDBは読取り/書込みモードになります。ローカル・ユーザーの場合、PDBは読取り専用モードに制限されます。
ハイブリッド読取り専用モードを使用すると、より高い権限を持つユーザーを含むローカル・ユーザーが、PDBの継続的なメンテナンス操作を妨害するリスクなしで、オープンPDBの安全なモードでアプリケーションにパッチを適用してメンテナンスできます。
ドキュメントの表示に関する項
リアルタイムSQLモニタリングの機能拡張
リアルタイムSQLモニタリングは、複数のPDBコンテナ間で独立して同時に、効率的に機能します。 SQL文、PL/SQLプロシージャと関数およびDBOP (データベース操作)は、PDBおよびCDBレベルでモニターされます。アドホック時間範囲、DBID (内部データベース識別子)およびCON_DBID (CDB識別子)間でSQLモニター・レポートを効率的に問い合せることができます。 このデータには、SQL履歴レポートからもアクセスできます。
さらに、SQLモニタリング・データを自動ワークロード・リポジトリ(AWR)とともにエクスポートして、別のデータベースまたはコンテナにインポートすることで、長期のストレージおよび分析を実行できます。
リアルタイムSQLモニタリングが、デフォルトでPDBおよびCDBレベルごとに効率的にサポートされるようになりました。PDBAペルソナとして、アプリケーションのモニター対象SQLのより正確なビューを取得できます。
SQLモニタリング・データは、AWRフレームワークを介して別のコンテナまたはデータベースに転送でき、長期のストレージおよびオフライン分析が可能です。
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PDBのオープン順序の制御
管理者は、最も重要なPDBが最初に起動される各プラガブル・データベース(PDB)の起動順序または優先度を定義できます。優先度は、PDBのオープン順序およびアップグレード順序に次のように適用されます。
- CDBのオープン時のPDB状態のリストア
PDB OPEN ALL
文を使用する場合のPDB状態の設定- PDBデータベースのアップグレード操作の順序の設定
- Active Data Guard (ADG)スイッチオーバーまたはフェイルオーバーでのPDBの起動
この機能により、重要なPDBが重要度の低いPDBより前に起動およびオープンし、重要なアプリケーションが使用できるようになるまでの時間を短縮できます。
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インスタンス間リソース管理
インスタンス間リソース管理は、割込みタスク・スケジューリングおよびリソース管理の機能です。これにより、クラスタ化された環境およびクラスタ化されていない環境で、サーバー、ホストまたは仮想マシンに存在する複数のコンテナ・データベース、プラガブル・データベース、およびデータベース以外のプロセスにわたり、CPUリソースをきめ細かく制御できます。インスタンス間リソース管理では、CPUリソース使用量の上限のみでなく下限が保証され、それによって、サーバー、ホストまたは仮想マシン上の1つのコンテナおよび複数のコンテナ・データベース内の、複数のプラガブル・データベースについて、バーストが可能になります。
この機能を使用すると、高密度のデータベース統合によりシステム・リソースを効果的に利用できます。
ドキュメントの表示に関する項
パラレル・ファイル・システム操作の最適化されたパフォーマンス
多数のPDBが含まれ、複数のDBMS_FS
リクエストをパラレルで処理する必要がある環境では、OFS_THREADS
の数を更新して、パラレルで実行されるDBMS_FS
リクエストの数を増やすことができます。これにより、Oracleデータベース内のOracleファイル・システムでmake、mount、unmountおよびdestroy操作を実行しているワーカー・スレッドの数が増加します。これにより、複数のPDBを持つ環境でパラレル・ファイル・システム・リクエストを実行するために必要な時間が短縮されます。
この機能により、複数のPDBを含む統合環境でパラレル・ファイル・システム・リクエストを実行するために必要な時間が大幅に短縮されます。
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読取り専用のユーザーおよびセッション
データベースに接続しているユーザーの権限に関係なく、ユーザーまたはセッションに読取り/書込み操作を可能にするかどうかを制御できます。READ_ONLY
セッションは、どのタイプのコンテナの、どのタイプのユーザーにも適用されます。READ_ONLY
ユーザーはローカル・ユーザーにのみ適用されます。
権限の取消しや再付与なしで任意のユーザーまたはセッションの読取り/書込み機能を無効化し再有効化できるようにすると、テスト、管理またはアプリケーション開発の目的でユーザーまたはセッションの権限を一時的に制御することがより容易になります。また、同じユーザーまたはセッションによって使用される、アプリケーションの様々な部分で、読取り/書込み動作を簡単に制御できるようになります。
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