データ・ウェアハウス/ビッグ・データ

この項では、新しいデータ・ウェアハウス/ビッグ・データ機能について説明します。

拡張されたパーティション化のメタデータ

パーティション化関連のメタデータ( ALL_TAB_PARTITIONSなど)を含むデータ・ディクショナリ・ビューには、パーティションおよびサブパーティションの高値(境界)情報をJSONおよびCLOB形式で表す2つの列が追加されています。

高値(境界)パーティション化情報をJSONで指定したりCLOBとして指定すると、この情報をプログラムで使用できるようになります。これにより、スキーマの取得またはライフサイクル管理の操作のために、この情報の単純かつ自動化された処理が可能になります。

ドキュメントの表示に関する項

Oracle Textでの言語サポートの拡張

言語サポートはOracle Textで拡張され、最大48言語をサポートするようになりました。また、すべての言語のサポートも拡張されています。拡張された言語のサポートによるディスク上のインストール・フットプリントの増加を回避するために、ダウンロードした言語をオンデマンドで制御するための新しいメカニズムが導入されています。 

ユーザーは、言語のサポートの向上によるメリットを享受し、サポートしている言語の必要なファイルのみをダウンロードできます。不要な言語に不必要にディスク領域を使用することを回避できます。

ドキュメントの表示に関する項

ファイル・パスの外部表パーティション値

オブジェクト・ストア内のデータを指す外部表は、多数のファイルからなる可能性があります。これらのファイルは、複数のディレクトリにまたがって編成でき、ディレクトリ・ツリーにまたがってもかまいません。ファイル・パスの一部としてフォルダ名を持つ外部表のパーティション化を使用できます。外部表の列で、行ごとにソース・ファイルのファイル名を返すこともできます。 パーティションの値は、ディレクトリ名またはファイル名から導出できます。

外部表およびSQL*Loaderは、オブジェクト・ストアに多数のデータ・ファイルをロードし、複数のディレクトリおよびディレクトリ・ツリーに編成されたHive生成表の要件を満たすことができます。この機能により、ディレクトリとファイル名に基づいて外部表のパーティション化が可能になります。たとえば、異なる月や異なる状態のファイルを別々のディレクトリに置くことができます。

ドキュメントの表示に関する項

マテリアライズド・ビューのリフレッシュおよび失効トラッキングの論理パーティション・変更トラッキング

論理パーティション変更トラッキング(LPCT)は、マテリアライズド・ビューの失効を追跡します。LPCTは、きめ細かいレベルの論理粒度で動作し、論理パーティションの境界をビジネス・ルールにあわせて、表に適用された変更で柔軟に調整できます。マテリアライズド・ビュー・ログを使用しないで、またはマテリアライズド・ビューで使用されている表のパーティション化を必要としないで、個々の論理パーティションに対する実表の失効を評価します。

LPCTを使用すると、マテリアライズド・ビューの失効は、論理パーティションの粒度で追跡されます。この機能は、詳細な問合せリライトによるアプリケーションに対する問合せリライトの適用性を大幅に拡大します。LPCTを使用すると、失効した論理パーティションのみを対象としたリフレッシュ操作を実行できるため、リフレッシュ時間が短縮され、データの完全な再ロードが回避されます。

ドキュメントの表示に関する項

ステージング表

ステージング表は、高速データ収集および揮発性データの処理用に最適化されたヒープ表です。主要な表属性は、追加のユーザー操作なしでこれらのユースケース用にデフォルトに設定されています。

通常の表ではなくステージング表を作成すると、高速データ収集および揮発性データ・コンテンツのために表属性をチューニングする必要がないように、時間と労力を節約できます。最適なパフォーマンスを保証し、不要なパフォーマンス・デバッグおよびチューニングを回避するために、ステージング表はデフォルトで最適な構成設定で構成されます。

ドキュメントの表示に関する項