インストール、アップグレードおよびパッチ適用

Oracle Database 23aiでは、特にAutoUpgradeユーティリティを使用したアップグレードによって、インストール・プロセスが大幅に改善されます。

AutoUpgradeリリース更新(RU)のアップグレード

AutoUpgradeでは、AutoUpgradeを使用してOracleホームのリリース更新のホーム外パッチ適用を実行するオプションをサポートしています。

AutoUpgradeを使用したOracle Databaseのホーム外パッチ適用の場合、AutoUpgradeは、パッチを適用するソース・データベースを新しいOracle DatabaseのOracleホームに移動し、選択したリリース更新を使用してそのターゲットOracleホームのデータベース・バイナリにパッチを適用します。このオプションを使用すると、計画アップグレードの一部としてまたはパッチ計画の一部として、データベースを新しいOracleホームに移動する任意の時点で、AutoUpgradeを使用できます。パッチ操作では、AutoUpgradeは次のワークフローを使用してパッチを実行します:

  1. AutoUpgradeは、ソース・データベースとターゲットのOracle Databaseが同じベース・リリースであることを認識します。
  2. AutoUpgradeは、アップグレード・ステップをスキップします。
  3. AutoUpgradeは、リリース更新を使用してターゲット・データベースにパッチを適用します。

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システム・リソースに基づくAutoUpgradeによるパラレル化の設定

AutoUpgradeは、システム・リソースを自動的に評価し、同時に実行できるアップグレード・ジョブの数をインテリジェントに決定します。

AutoUpgradeは、CPU_COUNT値およびシステム・プロセス・パラメータを使用して、使用可能なシステム・リソースを決定し、一度に実行できるアップグレードの数と各アップグレードのパラレル・スレッド数の両方を調整します。安全なしきい値を超えるアップグレードは、システム・リソースが使用可能になったときに実行できるようにキューに入れられます。

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TDEを使用したデータベースへのキーストア・アクセスによるアップグレードのAutoUpgradeサポート

AutoUpgradeは、キーストア生成を有効にすることで、透過的データ暗号化(TDE)を使用するデータベースのサポートを強化します。

AutoUpgradeでは、AutoUpgradeによって生成および保守される外部キー・マネージャにパスワードを提供できるようになりました。この構成では、AutoUpgradeによって、TDE対応データベースの無人操作または自動操作がサポートされます。AutoUpgradeは、キーストア・パスワードを要求せずにソース・データベース・キーストアをオープンし、ターゲット・データベースをTDE外部キーストアに登録してキー管理を行うことで、ターゲット・データベースを自動的に起動できます。

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AutoUpgradeによる別のシステムへの切断/接続アップグレード

Oracle DatabaseのAutoUpgrade切断/接続メソッドを使用して、あるシステムからPDBを切断し、別のシステムに接続してアップグレードできるようになりました。

以前のリリースでは、AutoUpgradeは同じサーバーでの切断/接続/アップグレードをサポートしていましたが、あるサーバーからPDBを切断して別のシステムに接続し、PDBをアップグレードすることはできませんでした。この機能を使用して、クラウドへの移行を含め、単一の操作でPDBを移行およびアップグレードできるようになりました。

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AutoUpgradeのREST API

Oracle DatabaseのアップグレードにAutoUpgradeを安全かつ確実にリモート使用するために、AutoUpgradeでREST API (ORDSおよびOCI)が提供されるようになりました。

Oracle REST Data Services (ORDS)データベースAPIは、Oracle REST Data Servicesに埋め込まれているデータベース管理およびモニタリングREST APIです。Oracle Cloud Infrastructure (OCI) REST APIは、OCI署名バージョン1のセキュリティ・ポリシーを使用するようにRESTアダプタ接続を構成することで有効化されます。これらの機能を使用し、SSHを介してAutoUpgradeアップグレードをリモートで実行できます。

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