AutoUpgrade構成ファイルのアップグレード・パラメータ
AutoUpgrade構成ファイル(config)のアップグレード・パラメータは、upgrade
操作でのみ使用されます。
- AutoUpgrade構成ファイルのローカルに変更可能なグローバル・アップグレード・パラメータ
AutoUpgrade構成ファイルのアップグレードのローカルに変更可能なグローバル・パラメータを使用すると、データベース固有のローカル・パラメータで上書きできる変更可能なグローバル・パラメータを構成(config)ファイルに設定できます。 - AutoUpgrade構成ファイルのローカル・アップグレード・パラメータ
アップグレード・ローカル・パラメータを使用すると、アップグレード(upgrade
)用に特定のOracle Databaseの構成ファイル(config)でAutoUpgrade処理を構成できます。 - AutoUpgrade構成ファイルのグローバル・アップグレード・パラメータ
AutoUpgrade構成ファイル(config)のアップグレード・グローバル・パラメータを使用すると、アップグレード(upgrade
)のグローバル・パラメータを設定できます。
AutoUpgrade構成ファイルのローカルに変更可能なグローバル・アップグレード・パラメータ
AutoUpgrade構成ファイルのアップグレードのローカルに変更可能なグローバル・パラメータを使用すると、データベース固有のローカル・パラメータで上書きできる変更可能なグローバル・パラメータを構成(config)ファイルに設定できます。
- catctl_options
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション) AutoUpgradeがcatctl.pl
に送信してデフォルトの動作をオーバーライドするために選択できるcatctl.pl
オプションのセットを1つ以上指定します。 - defer_standby_log_shipping
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)プライマリ・データベースから任意のスタンバイ・データベースへのログ送信を遅延します。すべてのログ・アーカイブの宛先(log_archive_dest_n
)が遅延に設定されます。 - drop_grp_after_upgrade
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)データベースのアップグレード後に、保証付きリストア・ポイント(GRP)を削除します。 - enable_local_undo
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション) CDBのアップグレードの場合、CDB$ROOT
のアップグレード前にLOCAL
UNDOを有効にする必要があるかどうかを指定します。 - export_rman_backup_for_noncdb_to_pdb
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)変換プロセスの一環として、AutoUpgradeがソース非CDBデータベースからターゲットPDBデータベースにメタデータを転送することを指定します。 - manage_network_files
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)アップグレード中にネットワーク・ファイルを処理するかどうかを指定します。 - patch_in_upgrade_mode
(AutoUpgradeアップグレードの場合のみオプション)パッチを適用するデータベースに、通常モードではなくアップグレード・モードでパッチを適用することを指定します。 - raise_compatible
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)アップグレードが正常に完了した後、Oracle DatabaseのCOMPATIBLE
初期化パラメータをターゲット・リリースのデフォルト値まで増やします。 - remove_underscore_parameters
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)構成ファイル内のすべてのOracle Databaseについて、アップグレード中およびアップグレード後にPFILE
ファイルからアンダースコア(非表示)パラメータを削除します。 - replay
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)データベースをアップグレードするのに、リプレイを使用するか、クラシック・アップグレードを使用するかを指定します。 - target_base
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)ターゲットOracleホームのターゲットORACLE_BASE
パスを指定します。 - target_version
(ターゲットOracleホームがシステム上にない場合またはリリース12.2の場合はAutoUpgradeアップグレードに必須) AutoUpgradeでアップグレードを実行するターゲット・リリース・バージョンを指定します。
catctl_options
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション) AutoUpgradeがcatctl.pl
に送信してデフォルトの動作をオーバーライドするために選択できるcatctl.pl
オプションのセットを1つ以上指定します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。
使用可能なcatctl.pl
オプション:
-n
パラレル操作に使用するプロセス数。リプレイ・アップグレードの場合、アップグレードに使用されるパラレル・プロセスの数は、CPU_COUNT
を4で割った値にデフォルト設定されます。クラシック・アップグレードの場合、CDB$ROOT
およびNON-CDB
データベースのデフォルトは8です。-N
PDBのアップグレード時に使用するプロセッサの数。リプレイ・アップグレードの場合、アップグレードに使用されるパラレル・プロセスの数は、CPU_COUNT
を4で割った値にデフォルト設定されます。クラシック・アップグレードの場合、デフォルトは2です-T
オフラインのユーザー・スキーマベースの表領域を取得します。-z
catcon.pl
の本番デバッグ情報を有効にします。
例
sales4.catctl_options=-n 24 -N 4
defer_standby_log_shipping
log_archive_dest_n
)が遅延に設定されます。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。デフォルトでは、ログ送信はアップグレードの一部として実行されます。Autoupgradeによりログ送信が遅延すると、ログ送信が遅延され、アップグレードが正常に完了した後にプライマリ・データベースからセカンダリ・データベースへの送信ログを再度有効にする必要があることが通知されます。
ノート:
この構成ファイル・パラメータは、スタンバイ・データベースのみならず、Oracle Zero Data Loss Recovery Appliance (ZDLRA)リアルタイム・ログ転送やOracle GoldenGateダウンストリーム取得など、プライマリ・データベースからREDOを受信するすべての製品またはサービスに影響します。オプション
[yes | no]
デフォルト値はno
です
デフォルトはnoです(ログ出送信は遅延されません)。デフォルトをYes
に変更すると、ログ送信は遅延されるため、アップグレード後に手動で再度有効にする必要があります。
例
defer_standby_log_shipping=yes
drop_grp_after_upgrade
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)データベースのアップグレード後に、保証付きリストア・ポイント(GRP)を削除します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。このオプションを選択した場合、アップグレードが正常に完了した後にGRPが削除されます。raise_compatible
をyes
に設定する場合は、パラメータdrop_grp_after_upgrade
もyes
に設定する必要があります。
オプション
[yes | no]
デフォルト値はno
です。
例
global.drop_grp_after_upgrade=yes
sales.drop_grp_after_upgrade=yes
enable_local_undo
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション) CDBのアップグレードの場合、CDB$ROOT
のアップグレード前にLOCAL
UNDOを有効にする必要があるかどうかを指定します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。このオプションを選択した場合、AutoUpgradeはアップグレード前に次の文を実行します: ALTER DATABASE LOCAL UNDO ON;
。
ローカルUNDOを最初に有効にすると、PDB$SEED
内のUNDO表領域のサイズは、CDB$ROOT
内のUNDO表領域のサイズの係数として決定されます。デフォルトは、UNDO表領域サイズの30%です。CDB内の他のすべてのPDBは、PDB$SEED
からこのプロパティを継承します。新しいUNDO
表領域を割り当てるのに十分な領域があることを確認します。
オプション
[yes | no]
デフォルト値はno
です。
例
enable_local_undo=yes
export_rman_backup_for_noncdb_to_pdb
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)変換プロセスの一環として、AutoUpgradeがソース非CDBデータベースからターゲットPDBデータベースにメタデータを転送することを指定します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。非CDBをPDBに変換する場合、ソース・データベースからRMANメタデータを抽出し、それをターゲット・データベースに配置して、PDB変換後にメタデータを使用できるようにします。このパラメータを使用すると、バックアップをプリプラグイン・バックアップとして使用できます。プラグイン直後にPDBをリストアする場合、プリプラグイン・バックアップ・オプションを使用すると時間と労力を節約できます。
このパラメータは、非CDBからPDBへの変換(リフレッシュ可能なクローンPDBではなく)にのみ適用されます。それ以外の場合、このパラメータは無視してください。
オプション
[yes | no]
デフォルト値はno
です。
例
sales.export_rman_backup_for_noncdb_to_pdb=yes
manage_network_files
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)アップグレード中にネットワーク・ファイルを処理するかどうかを指定します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。このオプションを選択すると、AutoUpgradeは、指定したオプションに応じてネットワーク・ファイルを処理します。
oranfstab
、ldap.ora
、tnsnames.ora
、sqlnet.ora
およびlistener.ora
の各ネットワーク・ファイルが処理されます。
オプション
[FULL|SKIP|IGNORE_READ_ONLY
]
FULL
: (デフォルト)ネットワーク・ファイルのターゲットOracleホームへのコピーおよびマージ中に発生したすべての例外を呼び出します。SKIP
: アップグレード後にネットワーク・ファイルを処理しません。IGNORE_READ_ONLY
: ネットワーク・ファイルをコピーおよびマージしようとしましたが、ターゲット・ファイルが読取り専用の場合、アップグレード中に例外は発生しません。
例
manage_network_files=ignore_read_only
patch_in_upgrade_mode
(AutoUpgradeアップグレードの場合のみオプション)パッチを適用するデータベースに、通常モードではなくアップグレード・モードでパッチを適用することを指定します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。AutoUpgrade 23.4以前のバージョンでは、パッチ適用のデフォルトはアップグレード・モードでパッチ適用を実行していました。AutoUpgrade 24.1以降のデフォルトでは、標準モードでパッチ適用が実行されます。アップグレード・モードでのみパッチ適用を実行する場合は、このパラメータを使用してそのデフォルトの動作をオーバーライドすると、アップグレード・モードでパッチを適用できます。
オプション
[yes | no]
デフォルト値はno
です。
例
sales.patch_in_upgrade_mode=yes
raise_compatible
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)アップグレードが正常に完了した後、Oracle DatabaseのCOMPATIBLE
初期化パラメータをターゲット・リリースのデフォルト値まで増やします。
使用上のノート
オプション:
Y
:COMPATIBLE
パラメータ設定をターゲット・リリースまで増やしますN
:COMPATIBLE
パラメータ設定をターゲット・リリースまで増やしませんCOMPATIBLE
レベルを特定のリリース更新(RU)レベル(23.0
、23.4
、23.7
など)に上げます。
デフォルトはN
です。
注意:
COMPATIBLE
パラメータを増やした後、データベースのダウングレードはできません。COMPATIBLE
パラメータを現在のリリース・レベルに設定するのは、アップグレードしたデータベースを完全にテストした後にのみ行うことをお薦めします。autoupgrade
コマンドライン・パラメータrestore
に使用する値に関係なく、構成ファイル・パラメータraise_compatible
の値をyes
に設定した場合は、アップグレードを開始する前に、作成した保証付きリストア・ポイントを手動で削除する必要があります。アップグレードが正常に完了すると、アップグレードを開始する前にAutoUpgradeによって作成された保証付きリストア・ポイントは自動的に削除されます。AutoUpgradeによってPOSTUPGRADEステージが開始されると、データベースをリストアする方法はありません。COMPATIBLE
をターゲットRUレベルに上げるように指定した場合、指定するRUレベルはターゲットOracleホームのリリースより大きくできません。たとえば、ターゲットOracleホームのリリースがOracle Database 23aiでRU 23.4に更新されている場合、23.7はraise_compatible
の有効値ではありません。
例
COMPATIBLE
をターゲットOracle Databaseホームのレベルに上げます:
sales1.raise_compatible=yes
COMPATIBLE
をRU 23.4に上げます:
sales1.raise_compatible=23.4
COMPATIBLE
をRU 23.7に上げます:
sales1.raise_compatible=23.7
remove_underscore_parameters
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)構成ファイル内のすべてのOracle Databaseについて、アップグレード中およびアップグレード後にPFILE
ファイルからアンダースコア(非表示)パラメータを削除します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。アンダースコアのパラメータは、Oracleサポートの指示がある場合のみ使用できます。
オプション
[yes | no]
デフォルト値はno
です。
例
sales1.remove_underscore_parameters=yes
replay
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)データベースをアップグレードするのに、リプレイを使用するか、クラシック・アップグレードを使用するかを指定します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。デフォルトでは、AutoUpgradeはクラシック・アップグレードを実行してデータベースをアップグレードします。
オプション
[yes | no]
デフォルト値はno
です。
ノート:
replay
パラメータ値をyes
に設定する以外に、リプレイ・アップグレードでアップグレードするPDBとCDB$ROOT
の両方で、sys.database_properties.pdb_upgrade_sync
を1
(デフォルト値)に設定する必要があります。
コンテナのsys.database_properties.pdb_upgrade_sync
がデフォルト値1にまだ設定されていない場合は、そのコンテナにログオンして次のSQLコマンドを実行します:
ALTER PLUGGABLE DATABASE UPGRADE SYNC ON
例
upg1.replay=yes
target_base
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)ターゲットOracleホームのターゲットORACLE_BASE
パスを指定します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。例
global.target_base=/u01/app/oracle
sales4.target_base=/u04/app/oracle4
target_version
(ターゲットOracleホームがシステム上にない場合またはリリース12.2の場合はAutoUpgradeアップグレードに必須) AutoUpgradeでアップグレードを実行するターゲット・リリース・バージョンを指定します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。AutoUpgradeでは、このパラメータで指定したリリース・バージョン情報を使用して、アップグレード対象のターゲットのOracle Databaseリリースに対して正しいチェックおよび修正が使用されるようにします。このパラメータの形式は、有効なOracleバージョンのピリオド区切りの値です。
このオプションは、ターゲット・ホームがシステムに存在しないか、ターゲット・ホームが12.2リリースの場合のみ必要です。それ以外の場合、AutoUpgradeはターゲット・リリース値を導出できます。
オプション
有効な値
- 12.2
- 18
- 19
- 21
- 23
例
global.target_version=23
employees.target_version=19
AutoUpgrade構成ファイルのローカル・アップグレード・パラメータ
アップグレード・ローカル・パラメータを使用すると、アップグレード(upgrade
)用に特定のOracle Databaseの構成ファイル(config)でAutoUpgrade処理を構成できます。
- add_after_upgrade_pfile
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)アップグレード後にパラメータを追加するPFILE
のパスおよびファイル名を指定します。 - add_during_upgrade_pfile
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)アップグレード時にパラメータを追加するPFILEのパスおよびファイル名を指定します。 - close_source
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション) AutoUpgradeが非CDBからPDBへの変換を開始するか、切断再配置アップグレードを開始するか、リフレッシュ可能なクローンPDBを使用する直前に、ソース非CDBまたはソースPDBを閉じます。 - del_after_upgrade_pfile
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)アップグレード後にパラメータを削除するPFILE
のパスおよびファイル名を指定します。 - del_during_upgrade_pfile
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)アップグレード時にパラメータを削除するPFILEのパスおよびファイル名を指定します。 - drop_db_link
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)ジョブが正常に完了した後に、切断/接続再配置(ホット・クローン)アップグレード用に設定されたデータベース・リンクが削除されること指定します。 - drop_win_src_service
(アップグレードの場合のみオプション) Microsoft Windowsでのアップグレードの場合、アップグレード後にソースOracle DatabaseのWindowsオペレーティング・システム・サービスを削除するかどうかを指定します。 - exclusion_list
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション) AutoUpgrade実行から除外するPDBのリストを設定します。このパラメータは、マルチテナント・アーキテクチャ(CDB)データベースにのみ適用されます。非CDBデータベースを接続およびアップグレードしている場合、このパラメータは無視されます。 - ignore_errors
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)アップグレードまたはパッチ適用プロセス中にAutoUpgradeで無視する特定のOracleエラーのカンマ区切りリストを指定できます。 - keep_pdb_save_state
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション) PDBの保存状態がソースCDBにある場合は、PDBの状態をターゲットCDBに保存するか保存しないかを指定します。 - keep_source_pdb
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)切断/接続アップグレード操作のソースPDBが、ソースCDBから削除されるのではなく、閉じた状態に保持されるかどうかを指定します。 - manage_standbys_clause
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)DB_UNIQUE_NAME
で特定したスタンバイOracle Data Guardスタンバイ・データベースをAutoUpgradeプラグインのアップグレードから除外して、スタンバイ・データベース・ファイルを再利用できるようにするかどうかを指定します。 - parallel_pdb_creation_clause
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)プラガブル・データベースの作成時に使用するパラレル実行サーバーの数を指定します。これは、PDBの再配置、PDBのクローニングなどのシナリオに使用できます。XMLファイルを使用してPDBを作成する場合には適用されません。 - pdbs
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)アップグレードを実行するPDBのリストを設定します。このパラメータは、マルチテナント・アーキテクチャ(CDB)データベースのアップグレードにのみ適用されます。非CDBデータベースを接続およびアップグレードしている場合、このパラメータは無視されます。 - remove_rac_config
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)ターゲットCDBホームへの正常な変換後にソースOracleホームのクラスタウェアから非CDB Oracle RACデータベースを削除するか、ソース・データベースを変更しないままにするかを指定します。 - run_dictionary_health
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)アップグレード前のチェックの一環としてOracle Dictionary Health Checkを実行して、データベース・ディクショナリの不整合を特定するかどうかを指定します。 - skip_tde_key_import
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)yes
に設定すると、アップグレードは実行されますが、ソース・データベースKeyStoreのターゲット・データベースへのインポートはスキップされ、エラーは発生しません。 - source_dblink
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)切断/接続再配置(ホット・クローン)アップグレード用に設定されたデータベース・リンクを指定します。 - target_cdb
(非CDB AutoUpgradeアップグレードの場合は必須)非CDB Oracle Databaseが接続されるターゲットCDBのSID
を指定します。 - target_is_remote
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)ターゲットCDBがクローニングされたPDBと同じシステムに配置されるかどうかを指定します。 - target_ldap_admin_dir
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)ターゲット・データベース・ホームのLDAP_ADMIN
ディレクトリへのパスを指定します。 - target_pdb_copy_option
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)非CDBデータベースをPDBに変換する場合、または別のソースCDBの既存のPDBを指定のターゲットCDBのPDBに変換する場合にAutoUpgradeが実行する、プラガブル・データベースを作成する文で使用されるfile_name_convert
オプションを指定します。 - target_pdb_name
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)ターゲットCDBに接続した後に、非CDBのソースOracle Databaseに割り当てる名前を指定します。 - target_tns_admin_dir
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)ターゲット・データベース・ホームのTNS_ADMIN
ディレクトリへのパスを指定します。 - timezone_upg
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション) AutoUpgradeプロセスの一部としてタイムゾーン・アップグレードの実行を有効または無効にします。 - tune_setting
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)指定したワークフロー・オプションに応じて、実行時にAutoUpgradeの動作を変更する特別なワークフローを有効にします。 - upgrade_node
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)現在のユーザー構成が有効なノードを指定します。デフォルト値はlocalhost
です。
add_after_upgrade_pfile
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)アップグレード後にパラメータを追加するPFILE
のパスおよびファイル名を指定します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。接頭辞を使用して、PFILE
パラメータを適用するアップグレード・グループを指定できます。
また、add_after_upgrade_pfile
で指定するPFILE内で、特定の名前付きPDBに対する固有のパラメータを指定できます。特定のPDBに対するパラメータを指定するには、PFILEでコメント行(#
)を使用してPDB固有のパラメータを入力する必要があります。この要件は、AutoUpgradeがPFILEからパラメータを識別できるようにするために必要ですが、それ以外の場合は行は無視されます。データベースの場合、PFILEにPDB固有のパラメータ値を含めることはできません。プラグイン操作には、元のPDBまたは非CDB名を使用します。
名前付きPDFに対するPFILEパラメータのロードを指定する場合は、PFILEパラメータには次の要件が適用されます:
V$SYSTEM_PARAMETER
のispdb_modifiable
列をTRUE
に設定する必要があります。この値がTRUE
に設定されていない場合、AutoUpgrade操作は失敗します。V$SYSTEM_PARAMETER
のissys_modifiable
列がFALSE
に設定されている場合、変更がPFILE
に反映されるようにシステムを再起動する必要があります。そうしないと、アップグレードの完了後に変更を確認できます。
構文
upgrade-batch].add_after_upgrade_pfile=value
PFILEに、PDB名とパラメータを指定するコメント行を追加し(PDB名はカッコで囲む)、PFILEのパラメータの通常の構文を使用してパラメータ名を追加します。
[pdb-name].parameter-name=parameter-value
例
add_after_upgrade_pfile
を使用して、アップグレード後にパラメータを追加するPFILEへのパスを指定します。sales3.add_after_upgrade_pfile=/path/to/my/pfile
PDBに対する特定のパラメータを指定するには、まずPFILEを作成し、次にPFILEを編集して、コメント行を使用してPDB固有のパラメータを指定します。たとえば、pdb10
という名前のPDBがあり、適用するパラメータの基準としてPFILE sales3_params.ora
を使用して、pdb10
のログ・アーカイブ先LOG_ARCHIVE_DEST_4='LOCATION=/u02/oracle/oradata/payroll/'
を指定するとします。その手順は次のとおりです:
-
AutoUpgradeによるアップグレード後に追加する初期化パラメータを使用して、
pfile_add.ora
というPFILEを作成します。CREATE PFILE = 'pfile_add.ora' FROM SPFILE = 'sales3_params.ora';
-
vi
などのテキスト・エディタでpfile_add_ora
を開き、接頭辞# [pdb10]
で指定されたコメント行としてログの場所を指定する行を追加すると、AutoUpgradeはこれをpdb10
のPFILEに追加するパラメータとして識別します。*.local_listener='LISTENER_sales3' *.nls_language='AMERICAN' *.nls_territory='AMERICA' *.sga_target=10641m *.undo_tablespace='UNDOTBS1' # [pdb10].LOG_ARCHIVE_DEST_4='LOCATION=/u02/oracle/oradata/payroll/'
-
pfile_add_ora
を/u02/app/oracle/dbs
の場所に保存します。 -
構成ファイルを開き、ad_after_upgrade_pfile行を追加して
pfile_add_ora
の場所を指定します。sales3.add_after_upgrade_pfile=/u02/app/oracle/dbs/pfile_add.ora
-
AutoUpgradeを実行します。
-
アップグレードが完了すると、
pfile_add.ora
のPFILEパラメータがアップグレードされたPDBに適用されます。また、pdb10
の場合は、次のパラメータがPFILEに追加されます:LOG_ARCHIVE_DEST_4=LOCATION=/u02/oracle/oradata/payroll/
-
pdb10
を停止し、新しいPFILEパラメータを追加して再度起動します:startup PFILE=$ORACLE_HOME/dbs/pdb10.ora
add_during_upgrade_pfile
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)アップグレード時にパラメータを追加するPFILEのパスおよびファイル名を指定します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。例
sales3.add_during_upgrade_pfile=/path/to/my/newpfile.ora
close_source
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション) AutoUpgradeが非CDBからPDBへの変換を開始するか、切断再配置アップグレードを開始するか、リフレッシュ可能なクローンPDBを使用する直前に、ソース非CDBまたはソースPDBを閉じます。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。前述の操作時に、close_source
がyes
(デフォルト)に設定されている場合、AutoUpgradeは、アップグレードを開始する直前にソース非CDBまたはソースPDBをクローズします。さらに、Oracle Real Application ClustersまたはOracle Grid Infrastructure (CRS)サービスが非CDBソース用に構成されている場合、アップグレードを開始する前に無効化されます。
このパラメータは、ソース・データベースとターゲット・データベースの両方が同じシステム上にある場合にのみ使用できます。異なるシステム上にある場合、ソース非CDBまたはPDBはAutoUpgradeがアクセスできないためクローズできません。
オプション
[yes | no]
デフォルト値はyes
。
例
sales3.close_source=yes
del_after_upgrade_pfile
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)アップグレード後にパラメータを削除するPFILE
のパスおよびファイル名を指定します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。例
sales3.del_after_upgrade_pfile=/path/to/my/pfile_del.ora
del_during_upgrade_pfile
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)アップグレード時にパラメータを削除するPFILEのパスおよびファイル名を指定します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。例
sales3.del_during_upgrade_pfile=/path/to/my/oldpfile.ora
drop_db_link
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)ジョブが正常に完了した後に、切断/接続再配置(ホット・クローン)アップグレード用に設定されたデータベース・リンクが削除されること指定します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。パラメータsource_dblink
で指定されたデータベース・リンクを使用している切断/接続再配置(ホット・クローン)ジョブの後、drop_db_link
パラメータは、そのジョブの正常完了後にリンクを削除することを指定します。このパラメータは、source_dblink
パラメータを使用しているジョブにのみ適用されます。データベース・リンクの削除中に発生したエラーは、ジョブ全体のエラーにはなりませんが、AutoUpgradeログ・ファイルにのみ記録されます。
ノート:
このオプションは、Oracle Database 12.1.0.2以降のソース・データベース・リリースで使用できます。例
次の例では、source_dblink
で設定されたリンクを使用した後、drop_db_linkは、正常完了後にデータベース・リンクを削除することを指定します。
upg1.drop_db_link
drop_win_src_service
(アップグレードの場合のみオプション) Microsoft Windowsでのアップグレードの場合、アップグレード後にソースOracle DatabaseのWindowsオペレーティング・システム・サービスを削除するかどうかを指定します。
使用上のノート
デフォルトでは、Microsoft Windowsオペレーティング・システムでのOracle Databaseアップグレードの場合、AutoUpgradeによってWindows Oracle Databaseサービスが停止され、アップグレードが完了すると、サービスはそのまま残ります。サービスを停止したままにしておくと、データベースのMicrosoft Windowsサービスを再作成しなくても、データベースをソースOracleホームにリストアできます。ただし、アップグレードが正常に完了した後、ソース・データベースのMicrosoft Windowsサービスを自動的に削除することを選択できます。no
が指定されているか、値が指定されていない場合、サービスはソース上で停止されますが、アップグレード後にそのまま残されます。
オプション
[yes | no]
デフォルト値はno
です。
例
upg1.drop_win_src_service=yes
exclusion_list
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション) AutoUpgrade実行から除外するPDBのリストを設定します。このパラメータは、マルチテナント・アーキテクチャ(CDB)データベースにのみ適用されます。非CDBデータベースを接続およびアップグレードしている場合、このパラメータは無視されます。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。このパラメータを使用して、AutoUpgrade実行から除外するPDBのリストを指定します。PDBリストはカンマで区切ります。PDB名のリストまたはアスタリスク(*)のいずれかを含めることができます。これは、AutoUpgradeの実行時にCDBでオープンしているすべてのPDBを除外することを示します。
構文:
prefix.exclusion_list=[pdb-name|*][,pdb-name,...]
例
PDB pdb1
およびpdb2
をcdb sales1のアップグレードから除外するとします。構成ファイルの次のエントリは、pdb1
およびpdb2
をAutoUpgradeの実行中の処理から除外します。
sales1.exclusion_list=pdb1,pdb2
構成ファイルのこのエントリは、CDB sales2
からオープンしているすべてのPDBを除外します。
sales2.exclusion_list=*
ignore_errors
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)アップグレードまたはパッチ適用プロセス中にAutoUpgradeで無視する特定のOracleエラーのカンマ区切りリストを指定できます。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。このパラメータを構成ファイルに追加すると、指定したアップグレード接頭辞のアップグレード中に、指定したエラー番号は無視されます。
例
sales3.ignore_errors=ORA-48181,ORA-00001
keep_pdb_save_state
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション) PDBの保存状態がソースCDBにある場合は、PDBの状態をターゲットCDBに保存するか保存しないかを指定します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。このパラメータは、切断/接続フロー(リストアを含む)に適用されます。PDB状態がソースCDBに保存されている場合、デフォルトでは、アップグレード・プロセス後も同じ保存状態が保存されます(デフォルトはyes
)。keep_pdb_save_state
がno
に設定されている場合、アップグレード後にソースPDBの状態は保存されません。AutoUpgradeアップグレード前チェックで推奨されたときに、keep_pdb_save_state
をno
に設定することを選択できます。たとえば、Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)のアップグレードでは、OracleではソースPDBの保存状態を保持しないことをお薦めしています。
オプション
[yes | no]
デフォルト値はyes
。
例
sales1.keep_pdb_save_state.pdbA=no
keep_source_pdb
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)切断/接続アップグレード操作のソースPDBが、ソースCDBから削除されるのではなく、閉じた状態に保持されるかどうかを指定します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。デフォルトでは、ソースPDBはアップグレード・プロセス中にソースCDBから削除されます。keep_source_pdb
がYES
に設定されている場合、ソースPDBは以前のリリース・システムから削除されません。パラメータtarget_pdb_copy_option
でコピー・オプションが指定されている場合のみ、パラメータをYES
に設定できます。コピー・オプションを使用しない場合、PDBを削除する必要があるため、このパラメータは無視されます。コピーがない場合、既存のデータファイルは単一のCDBでのみ使用できます。
オプション
[yes | no]
デフォルト値はno
です。
例
sales1.keep_source_pdb=yes
manage_standbys_clause
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション) DB_UNIQUE_NAME
で特定したスタンバイOracle Data Guardスタンバイ・データベースをAutoUpgradeプラグインのアップグレードから除外して、スタンバイ・データベース・ファイルを再利用できるようにするかどうかを指定します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。スタンバイ・データベースを使用してデータベース構成をアップグレードする前に、潜在的な問題を減らすために、スタンバイ・データベースでAutoUpgradeを分析モードで実行することをお薦めします。
オプション
次の構文では、pdb-name
は、切断/接続アップグレードでターゲットCDBにアップグレードするソースPDBのDB_UNIQUE_NAME
です。
manage_standbys_clause=STANDBYS=[NONE|ALL|ALL EXCEPT ('pdb-name', 'pdb-name', ...)|STANDBYS=('pdb-name', 'pdb-name', ...)]
デフォルト値はNONE
です。
例
次の例では、Oracle Data Guardスタンバイのメンバーである非CDBまたはプラガブル・データベースは、AutoUpgradeプラグイン・アップグレードから除外されません。
upg2.sid=cdb1
upg2.pdbs=*
upg2.target_cdb=cdb21x
upg2.source_home=/source/18x
upg2.target_home=/target/21x
upg2.manage_standbys_clause=standbys=none
次の例では、すべてのスタンバイ・データベースでのデータ・ファイルへのREDO適用が、すべてのAutoUpgradeプラグイン・アップグレードで遅延されます。
upg3.sid=cdb2
upg3.pdbs=*
upg3.target_cdb=cdb21x
upg3.source_home=/source/18x
upg3.target_home=/target/21x
upg3.manage_standbys_clause=standbys=all
次の例では、AutoUpgradeプラグイン・アップグレード中に、データ・ファイルへのREDO適用がPDB cdb3_stby_1
およびcdb3_stby_2
を除いたすべてのスタンバイPDBで遅延されます。
upg4.sid=cdb3
upg4.pdbs=*
upg4.target_cdb=cdb21x
upg4.source_home=/source/12.2x
upg4.target_home=/target/21x
upg4.manage_standbys_clause=standbys=all except ('cdb3_stby_1','cdb3_stby_2')
次の例では、AutoUpgradeプラグイン・アップグレード中に、データ・ファイルへのREDO適用がスタンバイPDB cdb4_stby1
でのみ遅延されます。
upg4.sid=cdb4
upg4.pdbs=*
upg4.target_cdb=cdb21x
upg4.source_home=/source/12.2x
upg4.target_home=/target/21x
upg4.manage_standbys_clause=standbys=('cdb4_stby_1')
parallel_pdb_creation_clause
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)プラガブル・データベースの作成時に使用するパラレル実行サーバーの数を指定します。これは、PDBの再配置、PDBのクローニングなどのシナリオに使用できます。XMLファイルを使用してPDBを作成する場合には適用されません。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。このパラメータは省略可能です。このパラメータを使用して、PDBの作成時に新しいPDBのデータ・ファイルを新しい場所にコピーするパラレル実行サーバーの数を指定できます。これにより、PDBの作成が高速化されることがあります。このオプションを利用できるシナリオは、非CDBのOracle DatabaseをPDBにアップグレードして変換する場合、またはPDBをソース・リリースCDBから切断し、ターゲット・リリースCDBにアップグレードするために再配置する場合です。
このパラメータは、AutoUpgrade構成ファイルのすべてのソース・データベースまたはプラガブル・データベースに固有です。現在のデータベースのロードおよび使用可能なパラレル実行サーバーの数によっては、CDBはこの設定を無視できます。このパラメータを使用すると、ターゲット・データベースに配置されたロードをより適切に制御できます。
ノート:
ノート: この機能は、切断/接続プロセス中は機能しません。オプション
整数値を使用して、パラレルで実行するサーバーの数を指定します(source-db-name-or-pdb
は非CDBデータベース名またはPDB名、integer-value
はパラレルで実行するサーバーの数を指定する数値):
prefix.parallel_pdb_creation_clause.source-db-name-or-pdb='integer-value
'
例
次の例では、16台のサーバーが、パラレルで実行するサーバー数の制限として指定されています。
upg1.parallel_pdb_creation_clause.pdb1=16
pdbs
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)アップグレードを実行するPDBのリストを設定します。このパラメータは、マルチテナント・アーキテクチャ(CDB)データベースのアップグレードにのみ適用されます。非CDBデータベースを接続およびアップグレードしている場合、このパラメータは無視されます。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。PDBリストはカンマ区切りです。リストには、PDB名またはアスタリスク(*
)のいずれかを含めることができます。これは、AutoUpgradeの実行時にCDBでオープンしているすべてのPDBをアップグレードすることを示します。パラメータが指定されていない場合、デフォルト値は*
です。
ANALYZE
モードで実行している場合、AutoUpgradeはマウント状態のPDBを無視します。
FIXUPS
、DEPLOY
またはUPGRADE
モードで実行している場合、AutoUpgradeは実行モードに応じて、マウント状態のPDBを読取り/書込みモード、アップグレード・モードまたはその両方で開きます。
例
sales1.pdbs=pdb1, pdb2, pdbn
upgr1.pdbs=*
remove_rac_config
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)ターゲットCDBホームへの正常な変換後にソースOracleホームのクラスタウェアから非CDB Oracle RACデータベースを削除するか、ソース・データベースを変更しないままにするかを指定します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。デフォルトでは、非CDBのソースOracle RACデータベース構成は、アップグレード・プロセス中にCDBに移行されると、ソースOracle Grid Infrastructureから削除されます。remove_rac_config
がno
に設定されている場合、ソースOracle RACデータベースは以前のリリースの非CDBシステムから削除されません。
オプション
[yes | no]
デフォルト値はyes
。
例
upg1.remove_rac_config=no
run_dictionary_health
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)アップグレード前のチェックの一環としてOracle Dictionary Health Checkを実行して、データベース・ディクショナリの不整合を特定するかどうかを指定します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。データベース・ディクショナリの不整合を特定しやすくするために、AutoUpgradeがアップグレード前のチェックの一部として、ソース・データベースでDBMS_DICTIONARY_CHECK
PL/SQLパッケージを実行するように指定できます。設定した場合、AutoUpgrade run_dictionary_health
パラメータにより、AutoUpgradeがデータベース・ディクショナリでOracle Dictionary Health Checksの配列全体を実行するか、または最もクリティカルなチェック・セットのみを実行するかを、アップグレード・ソース・データベースごとに指定できます。チェックによってデータベース・ディクショナリの潜在的またはクリティカルな問題が検出された場合、アップグレードの開始が回避されます。
Oracle Dictionary Health Checkの結果は、AutoUpgrade事前チェック・ディレクトリの下にdbname_healthcheck_result.log
という形式で格納されます。dbname
は、チェックが実行されたデータベースの名前です。Oracle Dictionary Health Checkの詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』のDBMS_HCHECK
パッケージ・ドキュメントを参照してください。
オプション
[full| critical]
パラメータが設定されていない場合、デフォルトではDBMS_DICTIONARY_CHECK
を実行しません。
例
sales1.run_dictionary_health=full
sales2.run_dictionary_health=critical
skip_tde_key_import
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション) yes
に設定すると、アップグレードは実行されますが、ソース・データベースKeyStoreのターゲット・データベースへのインポートはスキップされ、エラーは発生しません。
非推奨
ノート:
このパラメータは不要になったため、非推奨です。今後のAutoUpgradeリリースで削除される可能性があります。このパラメータを使用するかわりに、-load_password
コマンドライン・オプションを使用してTDEパスワードをAutoUpgradeのキーストアに追加するか、TDEパスワードをSecure External Password Store (SEPS)に追加することをお薦めします。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。このオプションは、非CDBからPDBへの操作および切断/接続操作に使用できます。ソース・データベースKeyStoreをターゲット・データベースへのインポートをスキップする場合、AutoUpgradeではPDBをアップグレード・モードでオープンしたままにするため、キーを手動でインポートできます。キーをインポートした後、通常モードでデータベースを再起動する必要があります。
オプション
[yes | no]
デフォルト値はno
です。
例
sales1.skip_tde_key_import=yes
source_dblink
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)切断/接続再配置(ホット・クローン)アップグレード用に設定されたデータベース・リンクを指定します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。非CDBまたはPDBに対して切断/接続再配置アップグレードを設定するには、まずソース・データベースとターゲット・データベースの場所間にデータベース・リンクを設定する必要があります。次に、source_dblink
パラメータを使用して、そのデータベース・リンクをAutoUpgradeに渡します。データベース・リンクに関連付けられているソース・データベース名は、source_dblink
.パラメータの接尾辞として識別します。データベースがデータベース・リンクからリフレッシュされる時間値を秒単位で指定することもできます。
ノート:
このオプションは、Oracle Database 12.1.0.2以降のソース・データベース・リリースで使用できます。target_pdb_copy_option
パラメータを使用すると、source_dblink
パラメータがアクティブになります。source_dblink
を使用する場合は、file_name_convert
パラメータの値も指定して、ファイル名を変換するように指定するか、ファイル名を変換しないように指定する必要があります。file_name_convert
がnone
に設定されている場合、データベース・ファイルを配置する場所を指定するためにdb_create_file_dest
も設定する必要があります。
また、ソース・データベースのデータベース・リンクでターゲット・データベースが更新される頻度を指定するリフレッシュ間隔を秒単位で設定することもできます。start_time
パラメータとともにリフレッシュ間隔を使用すると、ターゲットの場所に対してソース・データベースをリフレッシュするように維持できます。リフレッシュ率が指定されていない場合、ソース・データベースは1回のみクローニングされ、リフレッシュは行われません。リフレッシュ率が指定されているが、start_time
パラメータを使用して将来の開始時間を指定しない場合、リフレッシュ間隔値は無視され、データベースは1回のみクローニングされます。
オプション
- (必須)接尾辞として指定されたソース・データベース名。
- (必須)作成したデータベース・リンクの名前。
- (オプション)ソース・データベースからのターゲット・データベースへのリフレッシュ率(秒)。リフレッシュ率を指定する場合は、通常、
start_time
パラメータを使用して将来の開始時間も指定します。 - (オプション)
CLONE_ONLY
。このオプションを追加すると、作成されるPDBはリフレッシュされないクローンになり、クローン操作が完了した直後にアップグレードが開始するように指定されます。このオプションは、ソースがOracle Database 12.1 (リリース12.1.0.2)の場合に必要です。
例
-
pdbxcdb18x_link
。pdbx
という名前のPDBソース・データベースに作成されます。CREATE DATABASE LINK pdbxcdb18x_link CONNECT TO remote-user IDENTIFIED BY password USING'(DESCRIPTION =(ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST GRANT CREATE SESSION, CREATE PLUGGABLE DATABASE, SELECT_CATALOG_ROLE TO remote-user; GRANT READ ON sys.enc$ TO remote-user;
-
db18x_link
。db18x
という名前の非CDBソース・データベースに作成されます。CREATE DATABASE LINK db18x_link CONNECT TO
remote-user
IDENTIFIED BYpassword
USING'(DESCRIPTION =(ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = db-node1)(PORT = 1521)) (CONNECT_DATA = (SERVICE_NAME = db18x)))';
AutoUpgrade構成ファイルでは、データベース・リンクに関連付けられたデータベース名は、その名前をsource_dblink
の接尾辞として使用して指定します(PDBソース・データベースの場合、接尾辞はpdbx
で、非CDBソース・データベースの場合、接尾辞はdb18x
)。
source_dblink
を使用して、ソース・データベースpdbx
のdblinkを指定します。時間間隔が指定されていないため、AutoUpgradeの起動直後にPDBアップグレード・デプロイメントが開始されます。upg1.source_dblink.pdbx=pdbxcdb18x
同じ構成ファイルを使用して、AutoUpgradeは、AutoUpgradeがコマンドラインから起動された1時間40分後に、db18x
という名前のデータベースのアップグレードを開始します。AutoUpgradeが起動されてからstart_time
で指定されたデプロイメント時間までの間、クローニングされたターゲット・データベースはソースから20秒ごとにリフレッシュされます。
upg1.source_dblink.db18x=db18x_link 20
upg1.start_time=+1h40m
次の例では、ソース・データベースdb18x
がターゲットPDB db18x_link
にクローニングされ、そのソース・データベースが正常にクローニングされた直後にアップグレードが開始されます。
upg1.source_dblink.db18x=db18x_link CLONE_ONLY
target_cdb
(非CDB AutoUpgradeアップグレードの場合は必須)非CDB Oracle Databaseが接続されるターゲットCDBのSID
を指定します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。このパラメータは、非CDBのOracleデータベースをアップグレードおよび変換する場合に必須です。大/小文字は区別されます。
例
emp.target_cdb=salescdb
target_is_remote
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)ターゲットCDBがクローニングされたPDBと同じシステムに配置されるかどうかを指定します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。このパラメータは、ターゲットCDBがリモート・ホスト上にある場合、切断/接続フローに適用されます。不要なチェックに費やす時間を省くために、ターゲットCDBがリモート・システム上にある場合は、target_is_remote
をyes
に設定することをお薦めします。
デフォルトでは、このパラメータを設定しない場合、またはno
に設定されている場合、AutoUpgradeは、ターゲットCDBがクローニングされたPDBと同じシステム上にあることを前提としてチェックを実行します。
target_is_remote
がyes
に設定されている場合、AutoUpgradeは分析フェーズ中にTDE_PASSWORDS_REQUIRED
およびTARGET_CDB_AVAILABILITY
チェックをスキップします。これらの2つのチェックは、ターゲットCDBがリモート・システム上にある場合は適用されません。
オプション
[yes | no]
デフォルト値はno
です。
例
次の例では、接頭辞upg1
で識別されるターゲットCDBアップグレードがリモート・ホスト上にあります。TDE_PASSWORDS_REQUIRED
およびTARGET_CDB_AVAILABILITY
チェックを実行しないようにするには、パラメータをyes
に設定します。
upg1.target_is_remote=yes
target_ldap_admin_dir
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)ターゲット・データベース・ホームのLDAP_ADMIN
ディレクトリへのパスを指定します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。例
sales1.target_ldap_admin_dir=/u01/app/oracle/19/dbhome01/ldap/admin
target_pdb_copy_option
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)非CDBデータベースをPDBに変換する場合、または別のソースCDBの既存のPDBを指定のターゲットCDBのPDBに変換する場合にAutoUpgradeが実行する、プラガブル・データベースを作成する文で使用されるfile_name_convert
オプションを指定します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。このオプションは、ターゲットCDB内にプラガブル・データベースを作成する場合にのみ使用します。このパラメータを指定しない場合、パラメータのデフォルト値はNOCOPY
であり、ソース・データベースの既存のデータ・ファイルが再利用されます。このパラメータを指定する場合は、ソース・データベース名またはPDB名を指定するパラメータに接尾辞を追加(target_pdb_copy_option.suffix
)し、次のいずれかのオプションとともにfile_name_convert=
を指定する必要があります。
- ソース・ファイル名(f)およびターゲット置換ファイル名(r)を指定する('f', 'r')か、
NONE
を指定します - リフレッシュ可能なクローン・データベースを作成する場合は、ソース・データベース名またはPDB名を指定するパラメータに接尾辞を追加します(
target_pdb_copy_option.suffix
)
注意:
target_pdb_copy_option
を指定すると、AutoUpgradeは必要に応じてリカバリを管理できます。target_pdb_copy_option
が設定されておらず、デフォルトのnocopy
オプションが使用されている場合、デフォルトのPDBはリカバリされません。必ず、ソースPDBをバックアップしてください。
ターゲットCDBで、ASMを使用している場合、またはパラメータDB_CREATE_FILE_DEST
またはPDB_FILE_NAME_CONVERT
を設定し、ターゲットCDBでこれらのパラメータを置換ファイル名に対して有効にする場合は、値prefix.target_pdb_copy_option.source-db-name-or-pdb=file_name_convert=NONE
を設定します。
ターゲットCDBで変換時に1つ以上のデータ・ファイル名を変更する場合、構文prefix.target_pdb_copy_option.source-db-name-or-pdb=('f1', 'r1', 'f2', 'r2', . . .)
を使用して、パラメータの値を入力してソース・データベース名またはPDB(接尾辞として指定)、変更するソース・ファイル名および既存のファイルのコピー先となるターゲット・ファイル名を指定します(f1
は、ソースの最初のファイル名パターン、r1
はターゲットCDBの最初の置換ファイル名パターン、f2
はソースの2番目のファイル名パターン、r2
はターゲットCDBの2番目の置換ファイル名パターン、となっていきます)。
構文
prefix.target_pdb_copy_option.source-db-name-or-pdb=file_name_convert=('f1', 'r1', 'f2', 'r2', 'f3', 'r3'...)
例
この例では、AutoUpgradeは、接頭辞文字列upg1
および接尾辞sales
を付けて指定されたデータベースの変換時に既存のデータファイルをコピーし、ファイルパス文字列およびファイル名/old/path/pdb_2
をファイルパス文字列およびファイル名/new/path/depsales
で置換します。
upg1.target_pdb_copy_option.sales=file_name_convert=('/old/path/pdb_2', '/new/path/depsales')
target_pdb_copy_optionsource-db-name-or-pdb=file_name_convert
を使用してOMFファイルを変換するには、ターゲットOracleホームがOracle Database 19cリリース更新6以降(19.6.0)またはOracle Database 18cリリース更新10以降(18.10.0)である必要があります。
この例では、Oracle ASMに格納されているデータ・ファイルの内、Oracle管理ファイルとして格納されていないデータ・ファイルを+DATA/dbname/sales
から+DATA/dbname/depsales
にコピーするように、パラメータが構成されています。
upg1.target_pdb_copy_option.sales=file_name_convert=('+DATA/dbname/sales', '+DATA/dbname/depsales')
target_pdb_name
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)ターゲットCDBに接続した後に、非CDBのソースOracle Databaseに割り当てる名前を指定します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。このパラメータは省略可能です。これは、非CDBのOracle DatabaseをPDBにアップグレードして変換する場合、またはPDBをソース・リリースCDBから切断し、ターゲット・リリースCDBにアップグレードするために接続する場合に使用されます。
既存の非CDBデータベースをアップグレードしてターゲットCDBのPDBに変換する場合、target_cdb
パラメータはターゲットCDBを指定するため必須です。ターゲットCDBでのPDBの作成方法を決定する場合は、オプションのパラメータtarget_pdb_name
およびtarget_pdb_copy_option
を使用して、ターゲットCDBでのPDBの作成方法を指定できます。ただし、いずれのオプション・パラメータも使用しない場合は、ソースCDBの完全アップグレードが実行されます。
非CDBをPDBに変換する場合のターゲットPDBのデフォルト名は、非CDB Oracle Databaseのデータベースの一意の名前を使用します。CDBへの接続時に非CDBの既存の名前とは異なる名前を指定するには、target_pdb_name
を使用して新しい名前を設定します。さらに、リフレッシュ可能クローン・データベースを作成する場合は、ソース・データベース名またはPDB名を指定する接尾辞をパラメータに追加します(target_name.suffix
)
例
次の例では、ソース非CDBデータベースはemp19
です。target_pdb_nameパラメータを使用して、ターゲットCDBデータベースの名前をemp23pdb
に変更します。 upg.target_pdb_name=emp23pdb
リフレッシュ可能クローンの場合は、クローンのソース・データベースを示す接頭辞を追加します。この例では、ソース・コンテナ・データベースはdb122b
で、pdb1
をdb122b
からターゲット・コンテナ・データベースdb19
にクローニングしています。接尾辞pdb1
は、target_pdb_name
とsource_dblink
の両方の識別子として使用されます。pdb1
接尾辞識別子は、ソースpdb1
からターゲットPDB PLUG122
にデータを移動するために使用されるターゲットPDB名とdblinkの両方を関連付けます。
global.autoupg_log_dir=/tmp/logs
upg1.source_home=/u01/app/oracle/122
upg1.target_home=/u01/app/oracle/19
upg1.sid=db122b
upg1.target_cdb=db19
upg1.pdbs=pdb1
upg1.target_pdb_name.pdb1=PLUG122
upg1.target_pdb_copy_option.pdb1=file_name_convert=('/u01/app/oracle/oradata/db122b/pdb1', '/u01/app/oracle/plug/pdb122b')
upg1.source_dblink.pdb1=pdbxcdb122x_link
target_tns_admin_dir
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)ターゲット・データベース・ホームのTNS_ADMIN
ディレクトリへのパスを指定します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。例
sales1.target_tns_admin_dir=/u01/app/oracle/19/dbhome01/network/admin
timezone_upg
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション) AutoUpgradeプロセスの一部としてタイムゾーン・アップグレードの実行を有効または無効にします。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。データ整合性を維持するには、データベースのアップグレード時にタイムゾーン・ファイル(DST
)の設定をアップグレードすることをお薦めします。特に、timestamp with time zone
表の列など、タイムゾーンに依存するデータがある場合、タイムゾーンをアップグレードします。この設定は、チェックリスト・ファイルで修正を上書きすることで無効にできることに注意してください。
AutoUpgrade構成ファイルでタイムゾーン・ファイルのアップグレードを明示的に無効にする場合は、このタスクをアップグレード計画の一環として実行するか、後で実行することをお薦めします。
オプション
[yes | no]
デフォルト値は、アップグレードの場合はyes
、パッチ適用の場合はno
です。
例
sales1.timezone_upg=no
ノート:
RU 19.18以降のパッチをデータベースに適用すると、更新済のタイムゾーン・ファイルがデフォルトでOracleホームにインストールされます。パッチが適用されたOracleホームのDatabase Configuration Assistant (DBCA)で作成される新しいデータベースは最新のタイム・ゾーン・ファイルを使用して作成されます。tune_setting
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)指定したワークフロー・オプションに応じて、実行時にAutoUpgradeの動作を変更する特別なワークフローを有効にします。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。tune_setting
パラメータを使用すると、アップグレード・ステップ、またはAutoUpgrade構成ファイルのパラメータ接頭辞で指定されたコンテナ・データベースまたはプラガブル・データベース(CDBまたはPDB)によって指定されたアップグレードの処理に割り当てられたリソースを微調整できます。この機能は、デフォルトのAutoUpgrade値がシステム要件に十分でないか、デフォルト以外のAutoUpgradeオプションを有効にする場合に、一部のアップグレードに役立ちます。
構文
prefix.tune_setting=option[, option, option, ...]
次のリストから、必要なAutoUpgradeランタイム・チューニングを提供するtune_setting
オプションを選択します。複数のチューニング・オプションをtune_setting
パラメータと組み合せるには、カンマ区切りを使用します。例:
sales3.tune_setting=proactive_fixups=true,query_hint_parallel=8,utlrp_threads_per_pdb=8
ノート:
1つのtune_setting
エントリで、複数のパラメータを連結できます
オプション | 説明 |
---|---|
active_nodes_limit |
Oracle Real Application Clustersデータベースの分散アップグレード中に使用するアクティブなクラスタ・メンバー・ノードの新しい合計を設定します。デフォルトは2です。指定した数がクラスタ・メンバー・ノードの最大数以上である場合、すべてのノードが取得されます。
|
distributed_upgrade |
AutoUpgradeが分散アップグレードを実行することを指定します。分散アップグレードでは、Oracle Clusterwareクラスタ・メンバー・ノードのリソースを利用して、クラスタ上のPDBのアップグレードをより迅速に実行します。2つ以上のノードのOracle RACクラスタ内のCDBをアップグレードする場合、このオプションを使用します。このオプションを選択すると、
ノート: Microsoft Windowsでは、分散アップグレードはサポートされていません。 |
make_pdbs_available |
事前修正モードを使用するときに、事後修正の完了後、接頭辞で指定されたPDBを読取り/書込みモードおよび非制限モードでオープンします。このオプションを使用すると、アップグレードの完了直後に接頭辞で指定されたPDBがサービスで使用可能になり、他のPDBが引き続きアップグレードされます。これは大規模なフリート・アップグレード・デプロイメントに役立ちます。 事前注意事項: このオプションを選択すると、指定したPDBはユーザーからのサービス・リクエストを受け入れ、他のPDBは引き続きアップグレードされます。サービス・リクエストに対するPDBのレスポンス時間、および進行中のPDBアップグレードに必要な時間は、それぞれ影響を受ける可能性があります。 例:
|
proactive_fixups |
アップグレードの最後のステージとしてPDBがアップグレードされる、事前修正モードを有効にします。PDBの数がデータベースで定義されているCPU数を2で割った数より多い場合、このチューニング・オプションを選択すると、アップグレードが速くなります。例:
事前注意事項: CPUの数がPDBの数より多い場合、この設定を変更すると、パフォーマンスが向上しない可能性があります。 ノート:
ノート: |
query_hint_parallel |
接頭辞で指定されたPDBの問合せ中に表領域からデータを収集するコードにパラレル・スレッド指定を指定します。これにより、接頭辞で指定されたPDBにパラレル・スレッド数を増減して割り当てることができます。例:
このオプションを選択すると、AutoUpgradeによってシステム・リソースの消費量が増える可能性があります。 オプション
|
utlrp_pdb_in_parallel |
デフォルトの最大同時再コンパイル・スレッド数を、指定した数に上書きします。このオプションを使用して、無効なオブジェクトの再コンパイルのデフォルトの最大同時プロセス数を上書きします。例:
事前注意事項: 各PDBプロセスでは、 |
utlrp_threads_per_pdb |
CDB内の無効なオブジェクトの再コンパイルによって生成されるデフォルトの最大スレッド数を上書きし、指定したスレッド数を使用します。例:
事前注意事項: 指定されたスレッド数がシステムで使用可能なスレッド数を超えると、パフォーマンスが低下する可能性があります。 |
例
sales3
で指定されたデータベースのアップグレードは、Oracle Real Application ClustersのOracle Databaseインスタンスです。tune_setting
パラメータを使用して、Oracle Grid Infrastructureクラスタ内の複数のCDB間でアップグレード・ロードを分散する設定distributed_upgrade
を使用するように、これらのデータベース・インスタンスを設定します。
sales3.tune_setting=distributed_upgrade=true
次の例では、接頭辞sales3
で指定されたデータベースのアップグレードは、複数のtune_setting
パラメータ・オプションでチューニングされます。
sales3.tune_setting=proactive_fixups=true,query_hint_parallel=8,utlrp_threads_per_pdb=8
upgrade_node
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)現在のユーザー構成が有効なノードを指定します。デフォルト値はlocalhost
です。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。このパラメータの目的は、AutoUpgradeで使用する構成ファイルにリストされているデータベースがAutoUpgradeで処理されないようにすることです。ここで、upgrade_node
パラメータの値は現在のホスト名に対応していません。AutoUpgradeをリモートで実行することはできません。キーワードlocalhost
をワイルド・カードとして使用して、ローカル・ホストのデータベースを処理するように指定できます。
ユースケース:
構成ファイルconfig.cfg
には、10個のデータベースが含まれています。そのデータベースのうちの5つは、upgrade_node
の値がdenver01
に設定されています。残りの5つは、upgrade_node
の値がdenver02
に設定されています。AutoUpgradeが構成ファイルconfig.cfg
を使用してサーバーdenver01
で実行される場合、AutoUpgradeはupgrade_node
がdenver01
に設定されているデータベースのみを処理します。upgrade_node
がdenver02
に設定されているデータベースは無視されます。hostname
ユーティリティは、アップグレード・ノードを解決するために使用される値を識別します
例
hostname
denver02
sales1.upgrade_node=denver01
AutoUpgrade構成ファイルのグローバル・アップグレード・パラメータ
AutoUpgrade構成ファイル(config)のアップグレード・グローバル・パラメータを使用すると、アップグレード(upgrade
)のグローバル・パラメータを設定できます。
- add_after_upgrade_pfile
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)PFILE
をアップグレードした後にパラメータを追加するPFILE
のパスおよびファイル名を指定します。 - add_during_upgrade_pfile
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)アップグレード時にパラメータを追加するPFILEのパスおよびファイル名を指定します。 - del_after_upgrade_pfile
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)PFILE
のアップグレード後にパラメータを削除するPFILE
のパスおよびファイル名を指定します。 - del_during_upgrade_pfile
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)PFILE
のアップグレード中にパラメータを削除するPFILE
のパスおよびファイル名を指定します。 - upgradexml
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)upgrade.xml
ファイルを生成します。
add_after_upgrade_pfile
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション) PFILE
をアップグレードした後にパラメータを追加するPFILE
のパスおよびファイル名を指定します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。接頭辞を使用して、PFILE
パラメータを適用するアップグレード・グループを指定できます。
また、add_after_upgrade_pfile
で指定するPFILE内で、特定の名前付きPDBに対する固有のパラメータを指定できます。特定のPDBに対するパラメータを指定するには、PFILEでコメント行(#
)を使用してPDB固有のパラメータを入力する必要があります。この要件は、AutoUpgradeがPFILEからパラメータを識別できるようにするために必要ですが、それ以外の場合は行は無視されます。データベースの場合、PFILEにPDB固有のパラメータ値を含めることはできません。プラグイン操作には、元のPDBまたは非CDB名を使用します。
名前付きPDFに対するPFILEパラメータのロードを指定する場合は、PFILEパラメータには次の要件が適用されます:
V$SYSTEM_PARAMETER
のispdb_modifiable
列をTRUE
に設定する必要があります。この値がTRUE
に設定されていない場合、AutoUpgrade操作は失敗します。V$SYSTEM_PARAMETER
のissys_modifiable
列がFALSE
に設定されている場合、変更がPFILE
に反映されるようにシステムを再起動する必要があります。そうしないと、アップグレードの完了後に変更を確認できます。
この指定は、ユーザー構成ファイル内のすべてのデータベースに適用されます。
構文
add_after_upgrade_pfile=value
PFILEに、PDB名とパラメータを指定するコメント行を追加し(PDB名はカッコで囲む)、PFILEのパラメータの通常の構文を使用してパラメータ名を追加します。
global.add_after_upgrade_pfile=parameter-name=parameter-value
例
global.add_after_upgrade_pfile=/path/to/my/add_after.ora
add_during_upgrade_pfile
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション)アップグレード時にパラメータを追加するPFILEのパスおよびファイル名を指定します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。例
sales3.add_during_upgrade_pfile=/path/to/my/newpfile.ora
del_after_upgrade_pfile
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション) PFILE
のアップグレード後にパラメータを削除するPFILE
のパスおよびファイル名を指定します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。この指定は、ユーザー構成ファイル内のすべてのデータベースに適用されます。
例
global.del_after_upgrade_pfile=/path/to/my/del_after.ora
del_during_upgrade_pfile
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション) PFILE
のアップグレード中にパラメータを削除するPFILE
のパスおよびファイル名を指定します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。この指定は、ユーザー構成ファイル内のすべてのデータベースに適用されます。
例
global.del_during_upgrade_pfile=/path/to/my/del_during.ora
upgradexml
(AutoUpgradeアップグレードの場合はオプション) upgrade.xml
ファイルを生成します。
使用上のノート
ノート:
AutoUpgradeアップグレードでのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。生成されたupgrade.xml
は、XMLパラメータを指定したときにアップグレード前パッケージが生成した以前のリリースのファイルと同等のものです。このファイルは、分析モード(mode -analyze
)中に作成されます。これは、AutoUpgradeログ・ファイル用に定義された事前チェック・ディレクトリに生成されます。
オプション
[yes | no]
デフォルト値はno
です。
例
global.upgradexml=yes