AutoUpgrade構成ファイルのパッチ・パラメータ

AutoUpgrade構成ファイル(config)のパッチ・パラメータは、ソフトウェア・メンテナンス-patch操作でのみ使用されます。

AutoUpgrade構成ファイルのローカルに変更可能なグローバル・パッチ・パラメータ

AutoUpgrade構成ファイルのパッチのローカルに変更可能なグローバル・パラメータを使用すると、データベース固有のローカル・パラメータで上書きできる変更可能なグローバル・パラメータを構成(config)ファイルに設定できます。

ノート:

現時点では、パッチ適用のためのローカルに変更可能なグローバル・パラメータはありません。

AutoUpgrade構成ファイルのローカル・パッチ・パラメータ

パッチ・パラメータを使用すると、ソフトウェア・メンテナンス(-patch)用に特定のOracle Databaseの構成ファイル(config)でAutoUpgrade処理を構成できます。

after_action.create_home

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション) create_homeモードでは、接頭辞でアドレス指定された特定のデータベース・ジョブのパッチcreate_homeモードの完了後に実行するカスタム・アクションを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

使用するスクリプトはname.ext (たとえば、myscript.sh)の形式である必要があります。これにより、AutoUpgradeは実行するスクリプトのタイプを識別できます。このスクリプトは、パッチ適用操作のデプロイ・ステージでのみ実行されます。

許可される拡張子オプション:

  • UNIXシェル(.sh)
  • Microsoft Windowsバッチ(.bat.cmd)
  • Microsoft Windows PowerShell (.ps1)
  • Oracle SQLファイル(.sql)。接頭辞によって指定されたローカル操作のみ。

デフォルトでは、スクリプトが失敗すると、AutoUpgradeが引き続き実行されます。オペレーティング・システムがスクリプトの失敗を検出した場合、Yフラグを使用してAutoUpgradeが停止するように指定します。スクリプトが0とは異なるステータスで終了すると、失敗して完了したとみなされます。

パッチ適用操作の場合、ローカルのafter_action.create_homeパラメータはSQLスクリプトを指定でき、非CDBのOracleホームまたはCDB$ROOT上のターゲットOracle Databaseバイナリを使用してデータベースで実行されます。追加のコンテナ固有のアクションを実行する場合、コード内でこれらを設定する必要があります。より複雑なシナリオでは、シェルでコンテナ固有のアクションを実行できます。

スクリプトの出力が取得され、ファイルに格納されます。stdoutstderrの両方が取得されます。ファイルは、特定のデータベースまたはジョブに一致するディレクトリのpostupgradeサブディレクトリに格納されます。

次の環境変数はスクリプトを実行するシェルに設定されます。

  • ORACLE_SID
  • ORACLE_UNQNAME
  • ORACLE_BASE
  • ORACLE_HOME
  • TNS_ADMIN

AutoUpgradeがcreate_homeモードの処理を完了した後に、指定したスクリプトを実行します。スクリプトが失敗した場合にAutoUpgradeを停止するには、次のようにYフラグを設定します:

sales.after_action.create_home=/user/path/script.sh Y 

AutoUpgradeがcreate_homeの処理を完了した後に、指定したスクリプトを実行します。スクリプトが失敗した場合に実行を継続するには、次のようにAutoUpgradeを設定します:

sales4.after_action.create_home=/user/path/script.sh 

after_action.deploy

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション)接頭辞アドレスで識別されるデータベースのパッチ適用ジョブのデプロイ部分の完了後に実行するカスタム・アクションを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

使用するスクリプトはname.ext (たとえば、myscript.sh)の形式である必要があります。これにより、AutoUpgradeは実行するスクリプトのタイプを識別できます。このスクリプトは、パッチ適用操作のデプロイ・ステージでのみ実行されます。

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用のafter_action.deployパラメータとローカル・パラメータafter_actionを同じ構成ファイルで指定することはできません。

許可される拡張子オプション:

  • UNIXシェル(.sh)
  • Microsoft Windowsバッチ(.bat.cmd)
  • Microsoft Windows PowerShell (.ps1)
  • Oracle SQLファイル(.sql)。接頭辞によって指定されたローカル操作のみ。

デフォルトでは、スクリプトが失敗すると、AutoUpgradeが引き続き実行されます。オペレーティング・システムがスクリプトの失敗を検出した場合、Yフラグを使用してAutoUpgradeが停止するように指定します。スクリプトが0とは異なるステータスで終了すると、失敗して完了したとみなされます。

パッチ適用操作の場合、ローカルのafter_action.deployパラメータはSQLスクリプトを指定でき、非CDBのOracleホームまたはCDB$ROOT上のターゲットOracle Databaseバイナリを使用してデータベースで実行されます。追加のコンテナ固有のアクションを実行する場合、コード内でこれらを設定する必要があります。より複雑なシナリオでは、シェルでコンテナ固有のアクションを実行できます。

スクリプトの出力が取得され、ファイルに格納されます。stdoutstderrの両方が取得されます。ファイルは、特定のデータベースまたはジョブに一致するディレクトリのpostupgradeサブディレクトリに格納されます。

次の環境変数はスクリプトを実行するシェルに設定されます。

  • ORACLE_SID
  • ORACLE_UNQNAME
  • ORACLE_BASE
  • ORACLE_HOME
  • TNS_ADMIN

AutoUpgradeがパッチ操作の処理を開始した後に、指定したスクリプトを実行します。スクリプトが失敗した場合にAutoUpgradeを停止するには、次のようにYフラグを設定します:

sales2.after_action.deploy=/user/path/script.sh Y 

AutoUpgradeがパッチ適用のデプロイ・オプションの処理を開始した後に、指定したスクリプトを実行します。スクリプトが失敗した場合にパッチ操作の実行を継続するには、次のようにAutoUpgradeを設定します:

sales3.after_action.deploy=/user/path/script.sh 

before_action.create_home

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション) create_homeモードでは、接頭辞でアドレス指定された特定のデータベース・ジョブのパッチcreate_homeモードの開始前に実行するカスタム・アクションを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

パッチ適用操作の場合、ローカルのbefore_action.create_homeは、非CDBのOracleホームまたはCDB$ROOT上のターゲットOracle Databaseバイナリを使用して、パッチが適用されたデータベース用に新しいOracleホームを作成する前に実行するアクションを指定できます。新しいOracleホーム・パスを指定する必要があります。

次の環境変数はスクリプトを実行するシェルに設定されます。

  • ORACLE_SID
  • ORACLE_UNQNAME
  • ORACLE_BASE
  • ORACLE_HOME
  • TNS_ADMIN

構文

prefix.before_action.create_home=/my/new/oracle/home/

AutoUpgradeがcreate_homeモードの処理を開始する前に、指定したスクリプトを実行します。スクリプトが失敗した場合にAutoUpgradeを停止するには、次のようにYフラグを設定します:

sales.before_action.create_home=/user/path/script.sh Y 

AutoUpgradeがcreate_homeモードの処理を開始する前に、指定したスクリプトを実行します。スクリプトが失敗した場合に実行を継続するには、次のようにAutoUpgradeを設定します:

sales4.before_action.create_home=/user/path/script.sh 

before_action.deploy

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション)。deployモードでは、接頭辞でアドレス指定された特定のデータベース・ジョブのアップグレード・ジョブの起動前に実行するカスタム・アクションを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

使用するスクリプトはname.ext (たとえば、myscript.sh)の形式である必要があります。これにより、AutoUpgradeは実行するスクリプトのタイプを識別できます。許可される拡張子オプション:

  • UNIXシェル(.sh)
  • Microsoft Windowsバッチ(.bat.cmd)
  • Microsoft Windows PowerShell (.ps1)
  • Oracle SQLファイル(.sql)。接頭辞によって指定されたローカル操作の場合のみ。

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用のbefore_action.deployパラメータとローカル・パラメータのbefore_actionパラメータを同じ構成ファイルで指定することはできません。

デフォルトでは、スクリプトが失敗すると、AutoUpgradeが引き続き実行されます。オペレーティング・システムがスクリプトの失敗を検出した場合、Yフラグを使用してAutoUpgradeが停止するように指定します。スクリプトが0とは異なるステータスで終了すると、失敗して完了したとみなされます。

パッチ適用操作の場合、ローカルのbefore_action.deployパラメータはSQLスクリプトを指定でき、非CDBのOracleホームまたはCDB$ROOT上のターゲットOracle Databaseバイナリを使用してデータベースで実行されます。追加のコンテナ固有のアクションを実行する場合、コード内でこれらを設定する必要があります。より複雑なシナリオでは、シェルでコンテナ固有のアクションを実行できます。

スクリプトの出力が取得され、ファイルに格納されます。stdoutstderrの両方が取得されます。ファイルは、特定のデータベースまたはジョブに一致するディレクトリのpreupgradeサブディレクトリに格納されます。

次の環境変数はスクリプトを実行するシェルに設定されます。

  • ORACLE_SID
  • ORACLE_UNQNAME
  • ORACLE_BASE
  • ORACLE_HOME
  • TNS_ADMIN

AutoUpgradeがdeployモードの処理を開始する前に、指定したスクリプトを実行します。スクリプトが失敗した場合にAutoUpgradeを停止するには、次のようにYフラグを設定します。

sales.before_action.deploy=/user/path/script.sh Y 

AutoUpgradeがdeployモードの処理を開始する前に、指定したスクリプトを実行します。スクリプトが失敗した場合に実行を継続するには、次のようにAutoUpgradeを設定します:

sales4.before_action.deploy=/user/path/script.sh 

download

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション) My Oracle Supportからパッチを自動的にダウンロードするかどうかを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

My Oracle Supportからパッチを自動的にダウンロードするかどうかを指定します。デフォルトは「はい」です。

YESに設定した場合、コマンドラインで-load_passwordコマンドライン・オプションを使用して、My Oracle Support (MOS)資格証明またはOAUTHトークンのいずれかをAutoUpgradeパッチ適用にロードする必要があります。

ダウンロードされるパッチは、folderパラメータで指定したディレクトリ・フォルダに配置されます。

My Oracle Supportへの接続にプロキシ情報が必要な場合は、Linuxオペレーティング・システムの環境変数https_proxyhttp_proxyおよびno_proxyを使用してプロキシ値を設定します。

プロキシ定義のサポートされている形式は次のとおりです。user_infoはユーザー・アカウント、siteはURL、portはプロキシ・リスナーの指定ポートです:

[https|http|socks5|socks]://(user_info@)site:port

プロキシ定義にuser_info を追加することはオプションであり、プロキシの資格証明の形式はusername:passwordです。

オプション

[yes | no]

デフォルト値はyes

パッチをAutoUpgradeで自動的にダウンロードするのではなく、手動でダウンロードしたパッチを使用するように、デフォルト(yes)をオーバーライドします。

upg1.download=no 

drop_grp_after_patching

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション)データベース・パッチ・メンテナンス後に保証付きリストア・ポイント(GRP)を削除します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

このパラメータ・オプションを選択すると、AutoUpgradeパッチ・メンテナンスが正常に完了した後に、GRPが削除されます。

オプション

[yes | no]

デフォルト値はnoです。

sales4.drop_grp_after_patching=yes

folder

(AutoUpgradeパッチ適用の場合は必須)パッチのzipファイルと必要なOracle Databaseベース・イメージを格納するディレクトリを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

AutoUpgradeでパッチ適用を実行するには、パッチzipファイルを含むディレクトリを指定する必要があります。このディレクトリには、Oracle Databaseベース・イメージも含まれている必要があります。デフォルト値はありません。ディレクトリ・パスを指定する必要があります。このパラメータは、downloadパラメータと組み合せて次のようにも使用します:

download=YESの場合、folderパラメータで指定されたディレクトリは、パッチのダウンロード先のディレクトリです。

download=NOの場合、folderパラメータで指定されたディレクトリは、手動でダウンロードされたパッチが含まれているディレクトリである必要があります。

folderパラメータで指定するディレクトリには、ソース・データベースのリリース(Oracle Databaseリリース19.3など)のベース・イメージが含まれている必要があります。

upg1.folder=/storage/patches

home_settings.account_type

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション) Microsoft Windowsでは、このオプションは、ターゲットORACLE_HOMEの作成時に使用するアカウントのタイプを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

Microsoft Windowsでは、Oracleホーム・ユーザーは、Windows仮想アカウント(VIRTUAL)、Windows組込みアカウント(BUILT_IN)または標準のWindowsユーザー・アカウント(管理者アカウント以外)(USER)のいずれかになります。

Windows仮想アカウントを使用する場合、Oracle Databaseをインストールし、パスワードなしでデータベース・サービスを作成および管理できます。組込みアカウントを使用する場合、インストールおよび管理時にユーザー名およびパスワードは要求されません。Windowsのユーザー・アカウントをOracleホーム・ユーザーとして使用する場合、インストールおよび一部の管理タスク時にユーザー名およびパスワードを指定する必要があります。仮想アカウントは、Oracle Database単一インスタンス・インストールのOracleホーム・ユーザーとして使用できます。仮想アカウントでは、インストールおよび管理時にユーザー名およびパスワードは必要ありません。

ノート:

このオプションを使用するには、AutoUpgradeを実行する前に、Windowsユーザー・アカウント(管理ユーザー以外)が存在している必要があります。AutoUpgradeでは、これらのユーザーを作成できません。

オプション

[VIRTUAL|BUILT_IN|USER]

この例では、組込みアカウントとしてOracleホーム・ユーザー・アカウントを指定します:

upg1.home_settings.account_type=built_in

home_settings.binopt.asm

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション) AutoUpgradeパッチ適用によって作成されるターゲットORACLE_HOMEで、Oracle ASMのバイナリ・オプション(asm)をONまたはOFFにするかどうかを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

Oracle製品およびコンポーネントは、ソースOracleホームのバイナリ・レベルで有効または無効にされます。ローカル構成パラメータsource_homeを使用して、ソースOracleホームが構成ファイルに定義されている場合、ターゲットOracleホームに使用される値は、ソースOracleホームのバイナリ・オプションのステータスと一致します。デフォルトでは、バイナリ値は変更されません。ただし、yesまたはnoのいずれかを選択して、ターゲットOracleホームの設定をオーバーライドすることができます。

ノート:

このオプションは、Microsoft Windowsプラットフォームでは使用できません。

オプション

[yes | no]

デフォルトはありません。

この例では、ソースOracleホームのOracle Automatic Storage Management (asm)バイナリはオフになっています。このパラメータは、ターゲットOracleホームでasmバイナリをONにするようにAutoUpgradeに指示します。

upg1.home_settings.binopt.asm=yes

home_settings.binopt.dm

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション) AutoUpgradeパッチ適用によって作成されるターゲットORACLE_HOMEで、Oracle Data Miningのバイナリ・オプション(dm)をONまたはOFFにするかどうかを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

Oracle製品およびコンポーネントは、ソースOracleホームのバイナリ・レベルで有効または無効にされます。ローカル構成ファイルsource_homeを使用して、ソースOracleホームが構成ファイルに定義されている場合、ターゲットOracleホームに使用される値は、ソースOracleホームのバイナリ・オプションのステータスと一致します。デフォルトでは、バイナリ値は変更されません。ただし、yesまたはnoのいずれかを選択して、ターゲットOracleホームの設定をオーバーライドすることができます。

ノート:

このオプションは、Microsoft Windowsプラットフォームでは使用できません。

オプション

[yes | no]

デフォルトはありません。

この例では、ソースOracleホームのOracle Data Mining (dm)バイナリはオフになっています。このパラメータは、ターゲットOracleホームでdmバイナリをONにするようにAutoUpgradeに指示します。

upg1.home_settings.binopt.dm=yes

home_settings.binopt.jox

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション) AutoUpgradeパッチ適用によって作成されるターゲットORACLE_HOMEで、JavaVM JITコンパイラのバイナリ・オプション(jox)をONまたはOFFにするかどうかを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

Oracle製品およびコンポーネントは、ソースOracleホームのバイナリ・レベルで有効または無効にされます。ローカル構成パラメータsource_homeを使用して、ソースOracleホームが構成ファイルに定義されている場合、ターゲットOracleホームに使用される値は、ソースOracleホームのバイナリ・オプションのステータスと一致します。デフォルトでは、バイナリ値は変更されません。ただし、yesまたはnoのいずれかを選択して、ターゲットOracleホームの設定をオーバーライドすることができます。

ノート:

このオプションは、Microsoft Windowsプラットフォームでは使用できません。

オプション

[yes | no]

デフォルトはありません。

この例では、ソースOracleホームのJavaVM JITコンパイラ(jox)バイナリはオフになっています。このパラメータは、ターゲットOracleホームでDMバイナリをONにするようにAutoUpgradeに指示します。

upg1.home_settings.binopt.jox=yes

home_settings.binopt.olap

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション) AutoUpgradeパッチ適用によって作成されるターゲットORACLE_HOMEで、オンライン・アプリケーション処理(OLAP)オプションのバイナリ・オプション(olap)をONまたはOFFにするかどうかを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

Oracle製品およびコンポーネントは、ソースOracleホームのバイナリ・レベルで有効または無効にされます。ローカル構成パラメータsource_homeを使用して、ソースOracleホームが構成ファイルに定義されている場合、ターゲットOracleホームに使用される値は、ソースOracleホームのバイナリ・オプションのステータスと一致します。デフォルトでは、バイナリ値は変更されません。ただし、yesまたはnoのいずれかを選択して、ターゲットOracleホームの設定をオーバーライドすることができます。

オプション

[yes | no]

デフォルトはありません。

この例では、ソースOracleホームのオンライン・アプリケーション処理オプション(olap)バイナリはオフになっています。このパラメータは、ターゲットOracleホームでolapバイナリをONにするようにAutoUpgradeに指示します。

upg1.home_settings.binopt.olap=yes

home_settings.binopt.part

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション) AutoUpgradeパッチ適用によって作成されるターゲットORACLE_HOMEで、Oracle Partitioningのバイナリ・オプション(part)をONまたはOFFにするかどうかを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

Oracle製品およびコンポーネントは、ソースOracleホームのバイナリ・レベルで有効または無効にされます。ローカル構成パラメータsource_homeを使用して、ソースOracleホームが構成ファイルに定義されている場合、ターゲットOracleホームに使用される値は、ソースOracleホームのバイナリ・オプションのステータスと一致します。デフォルトでは、バイナリ値は変更されません。ただし、yesまたはnoのいずれかを選択して、ターゲットOracleホームの設定をオーバーライドすることができます。

オプション

[yes | no]

デフォルトはありません。

この例では、ソースOracleホームのOracle Partitioning (part)バイナリはオフになっています。このパラメータは、ターゲットOracleホームでpartバイナリをONにするようにAutoUpgradeに指示します。

upg1.home_settings.binopt.part=yes

home_settings.binopt.rac

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション) AutoUpgradeパッチ適用によって作成されるターゲットORACLE_HOMEで、Oracle RACのバイナリ・オプション(rac)をONまたはOFFにするかどうかを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

Oracle製品およびコンポーネントは、ソースOracleホームのバイナリ・レベルで有効または無効にされます。ローカル構成パラメータsource_homeを使用して、ソースOracleホームが構成ファイルに定義されている場合、ターゲットOracleホームに使用される値は、ソースOracleホームのバイナリ・オプションのステータスと一致します。デフォルトでは、バイナリ値は変更されません。ただし、yesまたはnoのいずれかを選択して、ターゲットOracleホームの設定をオーバーライドすることができます。

ノート:

このオプションは、Microsoft Windowsプラットフォームでは使用できません。

オプション

[yes | no]

デフォルトはありません。

この例では、ソースOracleホームのOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)バイナリ(rac)はオフになっています。このパラメータは、ターゲットOracleホームでracバイナリをONにするようにAutoUpgradeに指示します。

upg1.home_settings.binopt.rac=yes

home_settings.binopt.rat

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション) AutoUpgradeパッチ適用によって作成されるターゲットORACLE_HOMEで、Oracle Real Application Testingのバイナリ・オプション(rat)をONまたはOFFにするかどうかを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

Oracle製品およびコンポーネントは、ソースOracleホームのバイナリ・レベルで有効または無効にされます。ローカル構成パラメータsource_homeを使用して、ソースOracleホームが構成ファイルに定義されている場合、ターゲットOracleホームに使用される値は、ソースOracleホームのバイナリ・オプションのステータスと一致します。デフォルトでは、バイナリ値は変更されません。ただし、yesまたはnoのいずれかを選択して、ターゲットOracleホームの設定をオーバーライドすることができます。

オプション

[yes | no]

デフォルトはありません。

この例では、ソースOracleホームのOracle Real Application Testingバイナリ(rat)はオフになっています。このパラメータは、ターゲットOracleホームでratバイナリをONにするようにAutoUpgradeに指示します。

upg1.home_settings.binopt.rat=yes

home_settings.binopt.sdo

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション) AutoUpgradeパッチ適用によって作成されるターゲットORACLE_HOMEで、Oracle Spatial Data Option Messagesのバイナリ・オプション(sdo)をONまたはOFFにするかどうかを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

Oracle製品およびコンポーネントは、ソースOracleホームのバイナリ・レベルで有効または無効にされます。ローカル構成パラメータsource_homeを使用して、ソースOracleホームが構成ファイルに定義されている場合、ターゲットOracleホームに使用される値は、ソースOracleホームのバイナリ・オプションのステータスと一致します。デフォルトでは、バイナリ値は変更されません。ただし、yesまたはnoのいずれかを選択して、ターゲットOracleホームの設定をオーバーライドすることができます。

ノート:

このオプションは、Microsoft Windowsプラットフォームでは使用できません。

オプション

[yes | no]

デフォルトはありません。

この例では、ソースOracleホームのOracle Spatial Data Option Messages (SDO)バイナリ(sdo)はオフになっています。このパラメータは、ターゲットOracleホームでsdoバイナリをONにするようにAutoUpgradeに指示します。

upg1.home_settings.binopt.sdo=yes

home_settings.binopt.uniaud

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション) AutoUpgradeパッチ適用によって作成されるターゲットORACLE_HOMEで、Oracleの統合監査機能のバイナリ・オプション(uniaud)をONまたはOFFにするかどうかを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

Oracle製品およびコンポーネントは、ソースOracleホームのバイナリ・レベルで有効または無効にされます。ローカル構成パラメータsource_homeを使用して、ソースOracleホームが構成ファイルに定義されている場合、ターゲットOracleホームに使用される値は、ソースOracleホームのバイナリ・オプションのステータスと一致します。デフォルトでは、バイナリ値は変更されません。ただし、yesまたはnoのいずれかを選択して、ターゲットOracleホームの設定をオーバーライドすることができます。

オプション

[yes | no]

デフォルトはありません。

この例では、ソースOracleホームのOracleの統合監査機能バイナリ(uniaud)はオフになっています。このパラメータは、ターゲットOracleホームでuniaudバイナリをONにするようにAutoUpgradeに指示します。

upg1.home_settings.binopt.uniaud=yes

home_settings.cluster_nodes

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション) AutoUpgradeパッチ適用を実行するOracle Real Applications (Oracle RAC)クラスタ内のノードのリストを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

このパラメータの値は、ノード名のカンマ区切りリストである必要があります。各ノード名は、クラスタ内のノードのホスト名です。このオプションは、動作保証されているPOSIX準拠のプラットフォームでのみ使用できます。

ノート:

Oracle RACデータベースでのAutoupgradeパッチ適用では、Oracle Clusterware値(OCW)がパッチ・パラメータで定義されていない場合でも、Oracle ClusterwareソフトウェアのRUバージョンと一致するOracle Clusterwareパッチが自動的に適用されます。

構文

home_settings.cluster_nodes=node1[,node2,node3...]

構文のnode1node2およびnode3は、Oracle RACクラスタ内のクラスタ・メンバー・ノードの名前です。

ノート:

カンマ区切りリストにリストされている特定のノードに関係なく、このパラメータは常にAutoUpgradeが実行されているローカル・ノードで実行されます。たとえば、クラスタ・メンバーnode1およびnode2があるOracle RACクラスタのクラスタ・メンバーnode1からAutoUpgradeパッチ適用を実行するとします:

home_settings.cluster_nodes=node2

node1からAutoUpgradeパッチ適用を実行しているため、AutoUpgradeパッチ適用はnode1 (ローカル・ノード)とnode2の両方で実行されます。

この例では、Autoupgrade パッチ適用がデプロイ・モードで実行されると、構成ファイルはAutoUpgradeに、node1とnode2の両方のターゲット・ホームの場所に新しいOracleホームを作成し、各ノードのソースOracleホーム(/databases/ee/product/19x/dbhome_1)を各ノードのターゲットOracleホーム(/home/oracle/newOH)に移動するように指示します。

global.global_log_dir=/home/oracle/autopatch
upg1.patch=RU,OPATCH
upg1.sid=raccdb191
upg1.source_home=/databases/ee/product/19x/dbhome_1
upg1.target_home=/home/oracle/newOH
upg1.folder=/home/oracle/patches
upg1.home_settings.cluster_nodes=node1,node2

home_settings.edition

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション)ターゲットORACLE_HOMEの作成に使用するOracle Databaseエディションを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

構成ファイルにソースORACLE_HOMEが定義されている場合、エディションのデフォルト値はそのORACLE_HOMEに使用されるエディションと一致します。それ以外の場合、デフォルト値はありません。

オプション

Standard (SE2)またはEnterprise Edition (EE):

[se2|ee]

この例では、Oracle DatabaseエディションをOracle Database Standard Editionに指定します。

upg1.home_settings.edition=se2

home_settings.home_name

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション)ターゲットORACLE_HOMEの作成時に、Oracle Inventory (oraInventory)ディレクトリ内のinventory.xmlファイルでデータベースに使用されるOracleホーム名を指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

読取り/書込みのORACLE_HOMEでは、ORACLE_BASE_HOMEパスはORACLE_HOMEディレクトリと同じです。ただし、読取り専用のORACLE_HOMEでは、ORACLE_BASE_HOMEディレクトリは、ORACLE_HOMEと同じ場所ではなく、ORACLE_BASE/homes/HOME_NAMEにあります。HOME_NAMEの値は、ORACLE_HOMEの内部名です。これらのホーム名は、oraInventoryディレクトリ内で追跡されます。このディレクトリには、システムにインストールされているすべてのOracleホームの名前をリストするinventory.xmlというファイルがあります。Oracleソフトウェア所有者は、このグループのメンバーです。デフォルト値は、データベース・ホームに汎用名を使用することですが、このオプションを使用すると特定の名前を指定できます。

ノート:

このオプションは、Microsoft Windowsプラットフォームでは使用できません。

この例では、Oracleホーム名を指定して、データベース・ホームをdbhome_2などの汎用名からinv_westに変更します:

upg1.home_settings.home_name=inv_west

home_settings.ignore_opatch_conflict

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション)個別パッチによるパッチ間の競合を解消するための競合解消戦略を指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

このオプション・パラメータを使用すると、AutoUpgradeパッチ適用でOPatch前提条件チェックが実行されるときにAutoUpgradeで適用できるパッチ適用競合ポリシーを構成できます。このパラメータを使用して競合ポリシーを設定しているとき、AutoUpgradeでpatchパラメータで指定されたパッチ間の競合が検出されると、競合を解消するためにパッチ競合ポリシーが適用されます。競合がpatchパラメータで指定された個別パッチ間のみである場合、home_settings.ignore_opatch_conflictパラメータ値に基づいて、AutoUpgradeパッチ適用では、これらのパッチ間の競合を自動的に解消し、パッチ競合エラーで停止することなく、パッチ適用を完了することができます。

ノート:

patchパラメータで指定された個別パッチ以外の他のタイプのパッチ間でパッチの競合が発生した場合、AutoUpgradeでは、設定されたignore_patch_conflictポリシーに関係なく、常に停止してエラーを発行します。

オプション

[error|keep_first|skip_all]

デフォルトは、errorです。home_settings.ignore_opatch_conflictの値は次のとおりです:

  • error (デフォルト): AutoUpgradeでパッチの競合が発生すると、パッチ適用は停止します。AutoUpgradeはエラーを表示して、指定されたパッチ間に競合があることを示します。

  • keep_first: AutoUpgradeでパッチの競合が発生すると、構成ファイルprefix.patch=RU,OPATCH,patch-number1,patch-number2,patch-number3...パラメータ・エントリに入力された順序に基づいて個別パッチのインストールの優先順位が付けられます。競合が検出されると、パッチ・パラメータ値の順序で最初に出現する個別パッチは、これらのパッチが、パラメータ・パッチ優先度リストの後の方で指定されたパッチと競合する場合でも、引き続きインストールされます。パッチ適用操作の最後に、AutoUpgradeは適用できなかったパッチをレポートします。
  • skip_all : AutoUpgradeパッチ適用では、競合するすべての個別パッチのインストールが自動的にスキップされ、競合しないパッチのインストールが続行されます。

ignore_opatch_conflict=error

この例では、ignore_opatch_conflictオプションを指定しない(この場合、デフォルトはERRORに設定される)か、構成ファイルでこのオプションをERRORに設定します。その結果、AutoUpgradeでは、個別パッチ(101,102,103)間で競合が発生した場合、停止してエラーを表示します。

upg1.patch=RECOMMENDED,101,102,103

upg1.home_settings.ignore_opatch_conflict = ERROR



ignore_opatch_conflict=keep_first

この例では、構成ファイルでignore_opatch_conflictオプションをKEEP_FIRSTに設定します。

upg1.patch=RU,OPATCH,OJVM,101,102,103,104,105,106,107,108
upg1.home_settings.ignore_opatch_conflict = KEEP_FIRST

次の個別パッチ間で競合が発生したとします:

  • 101,102
  • 101,103
  • 102,103
  • 103,104
  • 104,105
  • 105,108

この場合、AutoUpgradeパッチ適用はエラー・メッセージで停止せず、パッチ・パラメータ値の順序での出現順に基づいてパッチ(RU、OPATCH、OJVM、101,104,106,107,108)のインストールを続行します。AutoUpgradeでは、パッチ102、103および105のインストールを自動的に無視します。パッチ適用操作の最後に、AutoUpgradeは競合があって無視されたパッチ(102、103、105)を、「次のジョブに指定された個別パッチ間で競合が検出され、無視されました」というメッセージとともにレポートします。

ignore_opatch_conflict=skip_all

この例では、構成ファイルでignore_opatch_conflictオプションをSKIP_ALLに設定します。

upg1.patch=RU,OPATCH,OJVM,101,102,103,104,105
upg1.home_settings.ignore_opatch_conflict = SKIP_ALL

競合があるが、パッチ103と104の間にのみ存在するとします。その場合、AutoUpgradeでは、パッチ番号103と104を無視し、停止してエラーを表示することなく、パッチRU、OPATCH、OJVM、101、102および105のインストールを完了します。プロセスの最後に、AutoUpgradeは、パッチ103および104で競合が検出されたため、これらのパッチが無視されたことをレポートします。

home_settings.ignore_prereq_failure

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション) AutoUpgradeパッチ適用で、Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)ターゲット・ホームへのインストール中に発生した前提条件チェック・エラーを無視するかどうかを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。
このオプション・パラメータを使用すると、特定の前提条件チェックを無視してインストールを続行することを選択できます。Microsoft Windows Oracle RACホームのパッチ適用では使用できません。このパラメータは、チェック・エラーを調査して、インストールに影響しないことが判明した場合に使用します。

ノート:

続行する前に、まず前提条件チェックの競合エラーに対処することをお薦めします。

オプション

[yes|no]

デフォルトはnoです。

次の例では、値はyesに設定されています。AutoUpgradeパッチ適用では、前提条件チェックの失敗を無視し、node1およびnode2での新しいターゲットoracleホームの作成を継続します。

global.global_log_dir=/home/oracle/autopatch
upg1.patch=RU,OPATCH
upg1.sid=raccdb191
upg1.source_home=/databases/ee/product/19x/dbhome_1
upg1.target_home=/home/oracle/newOH
upg1.folder=/home/oracle/patches
upg1.home_settings.cluster_nodes=node1,node2
upg1.home_settings.ignore_prereq_failure=yes

home_settings.inventory_group

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション) Oracle Inventoryグループ(OINSTALL)として指定されるグループを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

Oracle Inventoryグループのメンバーには、Oracle Inventoryグループ・ディレクトリ(oraInventory)に対して読取りおよび書込みを実行するためのOINSTALL権限が付与されます。Oracleソフトウェア所有者は、このグループのメンバーです。oraInst.locがシステムにすでに存在する場合、デフォルト値は、システムにすでに定義されている指定されたオペレーティング・システム・グループと一致します。それ以外の場合、デフォルト値はoinstallです。

ノート:

このオプションは、Microsoft Windowsプラットフォームでは使用できません。

この例では、OINSTALLグループをoracle-ownersに指定します:

upg1.home_settings.inventory_group=oracle-owners

home_settings.inventory_location

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション) Oracle Databaseインベントリ(oraInventory)ディレクトリに使用するディレクトリを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

Oracle Inventoryディレクトリ(oraInventory)では、システムにインストールされたすべてのOracle ソフトウェアのインベントリが保持されます。oraInst.locがシステムにすでに存在する場合、oraInventoryのデフォルト値は、すでに定義されている指定されたinventory_locationディレクトリと一致します。それ以外の場合、デフォルト値はありません。

ノート:

このオプションは、Microsoft Windowsプラットフォームでは使用できません。

この例では、Oracle Inventoryをパスの場所/u02/app/oraInventory内に指定します:

upg1.home_settings.inventory_location=/u02/app/oraInventory

home_settings.oracle_base

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション) Oracleベース・ディレクトリに使用するディレクトリを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

読取り専用のORACLE_HOMEでも読取り/書込みのORACLE_HOMEでも、ユーザー固有のファイル、インスタンス固有のファイルおよびログ・ファイルは、ORACLE_BASE_HOMEという場所にあります。デフォルトでは、Oracleベース・ホーム・ディレクトリには、/u01/app/oracle/などのOptimal Flexible Architecture (OFA)パスがあります。必要に応じて、デフォルトのOracleベースから、/optパスなどの他のパスに変更できます。

この例では、Oracleベース・ホームをパスの場所/opt/oracle/databases/内に指定します:

upg1.home_settings.inventory_location=/opt/oracle/databases/

home_settings.osbackupdba_group

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション) Oracle Databaseのオペレーティング・システムのOSBACKUPDBAバックアップおよびリカバリ・システム権限グループとして指定されるグループを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

このオプションは、ターゲットORACLE_HOMEをインストールしてOSBACKUPDBAシステム権限グループを指定するときに、AutoUpgradeパッチ適用とともに使用されます。AutoUpgradeパッチ適用を実行しているユーザーは、指定されたグループのメンバーである必要があります。デフォルトでは、構成ファイルにソースORACLE_HOMEが定義されている場合、デフォルト値はそのORACLE_HOMEに使用されるOSBACKUPDBAグループと一致します。それ以外の場合、デフォルト・グループはhome_settings.osdba_groupに指定されたグループを使用します。これらのデフォルトをオーバーライドするには、名前付きOSBACKUPDBAグループを指定します。

ノート:

このオプションは、Microsoft Windowsプラットフォームでは使用できません。

この例では、OSBACKUPDBAグループをoracle_backupに指定します:

upg1.home_settings.osbackupdba_group=oracle_backup

home_settings.dba_group

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション)データベースのオペレーティング・システムのDBAシステム権限グループ(OSDBA)管理として指定されるグループを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

このオプションは、ターゲットORACLE_HOMEをインストールしてOSDBAシステム権限グループを指定するときに、AutoUpgradeパッチ適用とともに使用されます。このグループのメンバーには、データベースを管理するためのSYSDBAシステム権限が付与されます。AutoUpgradeパッチ適用を実行しているユーザーは、指定されたグループのメンバーである必要があります。デフォルトでは、構成ファイルにソースORACLE_HOMEが定義されている場合、デフォルト値はそのORACLE_HOMEに使用されるOSDBAシステム権限グループと一致します。source_homeが定義されていない場合、このパラメータのデフォルトはdbaになります。

ノート:

このオプションは、Microsoft Windowsプラットフォームでは使用できません。

この例では、OSDBAグループをinv_dbaに指定します:

upg1.home_settings.osdba_group=inv_dba

home_settings.osdgdba_group

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション) Oracle Data Guardを管理およびモニターするためのオペレーティング・システムのOSDGDBAシステム権限として指定されるグループを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

このオプションは、ターゲットORACLE_HOMEをインストールしてOSDGDBAシステム権限グループを指定するときに、AutoUpgradeパッチ適用とともに使用されます。AutoUpgradeパッチ適用を実行しているユーザーは、指定されたグループのメンバーである必要があります。デフォルトでは、構成ファイルにソースORACLE_HOMEが定義されている場合、デフォルト値はそのORACLE_HOMEに使用されるOSDGDBAシステム権限グループと一致します。それ以外の場合、デフォルト・グループはhome_settings.osdba_groupに指定されたグループを使用します。これらのデフォルトをオーバーライドするには、名前付きOSDGDBAグループを指定します。

ノート:

このオプションは、Microsoft Windowsプラットフォームでは使用できません。

この例では、OSDGDBAグループをoracle_dgに指定します:

upg1.home_settings.osdgdba_group=oracle_dg

home_settings.oskmdba_group

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション) Oracle Wallet Managerなどのアプリケーションの暗号化キー管理のためのオペレーティング・システムのSYSKMシステム権限として指定されるグループを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

このオプションは、ターゲットORACLE_HOMEをインストールしてSYSKMシステム権限グループを指定するときに、AutoUpgradeパッチ適用とともに使用されます。AutoUpgradeパッチ適用を実行しているユーザーは、指定されたグループのメンバーである必要があります。デフォルトでは、構成ファイルにソースORACLE_HOMEが定義されている場合、デフォルト値はそのORACLE_HOMEに使用されるSYSKMシステム権限と一致します。それ以外の場合、デフォルト・グループはhome_settings.osdba_groupに指定されたグループを使用します。これらのデフォルトをオーバーライドするには、名前付きSYSKMグループを指定します。

ノート:

このオプションは、Microsoft Windowsプラットフォームでは使用できません。

この例では、SYSKMグループをoracle_keystoreに指定します:

upg1.home_settings.osdgdba_group=oracle_keystore

home_settings.oper_group

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション)オペレーティング・システム・オペレータ(OSOPER)のシステム権限グループとして指定されるグループを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

このオプションは、ターゲットORACLE_HOMEをインストールしてOSOPERシステム権限グループを指定するときに、AutoUpgradeパッチ適用とともに使用されます。このグループのメンバーには、データベースの起動および停止を実行するためのOPERATORシステム権限が付与されます。AutoUpgradeパッチ適用を実行しているユーザーは、指定されたグループのメンバーである必要があります。デフォルトでは、構成ファイルにソースORACLE_HOMEが定義されている場合、デフォルト値はそのORACLE_HOMEに使用されるOSOPERシステム権限グループと一致します。それ以外の場合、デフォルト・グループはhome_settings.osdba_groupに指定されたグループを使用します。これらのデフォルトをオーバーライドするには、名前付きOSOPERグループを指定します。

ノート:

このオプションは、Microsoft Windowsプラットフォームでは使用できません。

この例では、OSOPERグループをinv_operに指定します:

upg1.home_settings.osdba_group=inv_oper

home_settings.osracdba_group

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション) Oracle RACクラスタでOracle Databaseの日々の管理を実行するための、オペレーティング・システムのSYSRAC権限として指定されるグループを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

このオプションは、ターゲットORACLE_HOMEをインストールしてオペレーティング・システムのRACDBAシステム権限グループを指定するときに、AutoUpgradeパッチ適用とともに使用されます。AutoUpgradeパッチ適用を実行しているユーザーは、指定されたグループのメンバーである必要があります。デフォルトでは、構成ファイルにソースORACLE_HOMEが定義されている場合、デフォルト値はそのORACLE_HOMEに使用されるRACDBAシステム権限と一致します。それ以外の場合、デフォルト・グループはhome_settings.osdba_groupに指定されたグループを使用します。これらのデフォルトをオーバーライドするには、名前付きRACDBAグループを指定します。

ノート:

このオプションは、Microsoft Windowsプラットフォームでは使用できません。

この例では、RACDBAグループをoracle_racに指定します:

upg1.home_settings.osdgdba_group=oracle_rac

home_settings.read_only

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション)ターゲットORACLE_HOMEの作成時に読取り専用Oracleホームを有効にするかどうかを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

読取り専用Oracleホームでは、プロビジョニングを簡略化できます。Oracleホームが読取り専用の場合、すべての構成データおよびログ・ファイルがその読取り専用Oracleホーム以外の場所に格納されます。読取り専用Oracleホームの詳細は、プラットフォームのインストレーション・ガイドを参照してください。

構成ファイルにソースORACLE_HOMEが定義されている場合、デフォルト値はそのORACLE_HOMEに使用される設定と一致します。それ以外の場合、読取り専用Oracleホームのデフォルトはnoです。ターゲットOracleホームの読取り専用Oracleホームをプロビジョニングするには、このオプションをyesに指定することで、このオプションを使用して読取り専用Oracleホームを選択できます。

オプション

[yes|no]

デフォルトはnoです。

この例では、ターゲットOracleホームが読取り専用Oracleホームになるように指定します:

upg1.home_settings.read_only=yes

home_settings.ru_apply

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション)リリース更新(RU)をORACLE_HOMEと同時にインストールするか、OPatchによって別のステップとしてインストールするかを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

Microsoft Windows以外のプラットフォームでパラメータをYESに指定した場合、-applyRUコマンドライン・オプションを使用してrunInstallerを実行すると、デプロイ操作中にインストールされるRUがインストールされます。パラメータをNOに指定した場合、RUは、ORACLE_HOMEがすでにインストールされた後にOPatchを実行して個別にインストールされます。

ノート:

このオプションは、Microsoft Windowsプラットフォームでは使用できません。

オプション

[yes|no}

現在のオペレーティング・システムがOracle Linux 9以降である場合を除き、デフォルト値はnoです。

この例では、Oracleホームのインストール後にOPatchを実行する予定であることを示すnoにパラメータを指定します。

upg1.home_settings.ru_apply=no

method

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション)新しいターゲットOracleホームを作成するかどうかを指定し、作成する場合はその方法を指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

デフォルト値はoutofplaceです。このリリースの時点では、outofplaceのみが、許可されている値です。AutoUpgradeコマンドライン・パラメータ-patchを使用すると、AutoUpgradeにより、folderパラメータで指定したディレクトリに含まれているベース・イメージを使用して新しいターゲットOracleホームが作成されます。Oracleでは、すべてのパッチ適用をアウトオブプレース・パッチ適用で実行することをお薦めしています。この方法では新しいOracleホームが作成されます。

upg1.method=outofplace

patch

(AutoUpgradeパッチ適用の場合は必須)インストールするパッチのカンマ区切りリストを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

オプション

[recommended|ru|ru:x.y|ocw|opatch|ojvm|ojvm:x.y|dpbp|patch-number]

デフォルト値はRECOMMENDEDです。

オプション:

  • RECOMMENDED: RUOPATCHOJVMDPBPオプションすべての別名。

  • RU: 最新のリリース更新

  • RU:x.y: 指定したリリース・バージョンのリリース更新(RU)。xはメジャー・リリース番号、yはRUです。例: RU:19.24

  • OCW: 指定したRUに適用されるOracle Clusterwareパッチを適用します。
  • OPATCH: 最新バージョンのOPatchを使用します

  • OJVM: 指定したRUに適用されるOracle Java VMパッチを適用します。

  • OJVM:x.y: 指定されたリリース・バージョンのOracle Java VMパッチを適用します(ここでのxはメジャー・リリース番号、yはRU)。例: OJVM:19.24

  • DPBP: 指定したRUにOracle Data Pumpパッチを適用します

  • patch-number[,patch-number,patch-number...]は、AutoUpgradeで適用する1つ以上の特定の個別パッチを優先度順に指定します。

patch-number: 特定の個別パッチ番号を指定します。

upg1.patch=ru:19.24,12345678,opatch

推奨パッチを適用します。これには、一連の推奨パッチ・オプション(RU (ベース・イメージの最新リリース更新)と、OPATCHOJVMおよびDPBP)が含まれています:

upg1.patch=recommended

patch_node

(オプション) AutoUpgradeパッチ適用の場合、現在のユーザー構成が有効なノードを指定します。デフォルト値はlocalhostです。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。

このパラメータの目的は、AutoUpgradeで使用する構成ファイルにリストされているデータベースが、patch_nodeパラメータの値は現在のホスト名に対応していない場合に、AutoUpgradeパッチ適用で処理されないようにすることです。AutoUpgradeパッチ適用をリモートで実行することはできません。キーワードlocalhostをワイルド・カードとして使用して、ローカル・ホストのデータベースを処理するように指定できます。

ユースケース:

構成ファイルconfig.cfgには、10個のデータベースが含まれています。そのデータベースのうちの5つは、patch_nodeの値がdenver01に設定されています。残りの5つは、patch_nodeの値がdenver02に設定されています。AutoUpgradeが構成ファイルconfig.cfgを使用してサーバーdenver01で実行される場合、AutoUpgradeはpatch_nodedenver01に設定されているデータベースのみをパッチ適用対象として処理します。patch_nodedenver02に設定されているデータベースは無視されます。hostnameユーティリティは、アップグレード・ノードを解決するために使用される値を識別します

hostname
denver02
sales1.patch_node=denver01

platform

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション) My Oracle Supportからパッチをダウンロードするときに、AutoUpgradeパッチ適用で使用されるプラットフォームを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

パラメータplatformは、AutoUpgradeがパッチ適用に使用するプラットフォーム・パッチを指定します。AutoUpgradeパッチ適用では、次のプラットフォームがサポートされています:

  • AIX.x64 IBM AIX on POWER Systems (64ビット)
  • ARM.x64 LINUX ARM (aarch64)
  • LINUX.X64 Linux x86-64
  • SPARC.x64 Oracle Solaris on SPARC (64ビット)
  • SOLARIS.x64 Oracle Solaris on x86-64 (64ビット)
  • WINDOWS.X64 Microsoft Windows x64 (64ビット)。

現在のオペレーティング・システムがサポートされているプラットフォームのいずれかである場合、デフォルト値はそのプラットフォームと一致します。それ以外の場合は、デフォルト値はLINUX.X64です

オプション

[AIX.x64|ARM.x64|LINUX.X64|SPARC.x64|SOLARIS.x64|WINDOWS.X64]

デフォルト値はLINUX.X64です。

upg1.platform=LINUX.X64

revert_after_action.create_home

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション) create_homeモードでは、接頭辞でアドレス指定された特定のデータベース・ジョブに対してシステム・リストアが完了した後にオペレーティング・システムで実行するカスタム・アクションを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

パッチ適用操作の場合、ローカルのrevert_after_action.create_homeは、リストア・プロセスが完了し、データベースが稼働した後に、パッチが適用されたデータベース用の新しいOracleホームのbefore_action.create_homeオプションを元に戻します。このオプションは、非CDBのOracleホームまたはCDB$ROOT上のターゲットOracle Databaseバイナリを使用します。新しいOracleホーム・パスを指定する必要があります。

次の環境変数はスクリプトを実行するシェルに設定されます。

  • ORACLE_SID
  • ORACLE_UNQNAME
  • ORACLE_BASE
  • ORACLE_HOME
  • TNS_ADMIN

構文

prefix.revert_after_action.create_home=/my/new/oracle/home/

AutoUpgradeがcreate_homeモードの処理を開始した後に、指定したスクリプトを実行します。スクリプトが失敗した場合にAutoUpgradeを停止するには、次のようにYフラグを設定します:

sales.revert_after_action.create_home=/user/path/script.sh Y 

AutoUpgradeがcreate_homeモードの処理を開始する前に、指定したスクリプトを実行します。スクリプトが失敗した場合に実行を継続するには、次のようにAutoUpgradeを設定します:

sales4.revert_after_action.create_home=/user/path/script.sh 

revert_after_action.deploy

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション) deployモードでは、接頭辞でアドレス指定された特定のデータベース・ジョブに対してシステム・リストアが完了した後にオペレーティング・システムで実行するカスタム・アクションを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

使用するスクリプトはname.ext (たとえば、myscript.sh)の形式である必要があります。これにより、AutoUpgradeは実行するスクリプトのタイプを識別できます。許可される拡張子オプション:

  • UNIXシェル(.sh)
  • Microsoft Windowsバッチ(.bat.cmd)
  • Microsoft Windows PowerShell (.ps1)
  • Oracle SQLファイル(.sql)。接頭辞によって指定されたローカル操作の場合のみ。

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用のrevert_after_action.deployパラメータとローカル・パラメータのrevert_actionパラメータを同じ構成ファイルで指定することはできません。

デフォルトでは、スクリプトが失敗すると、AutoUpgradeが引き続き実行されます。オペレーティング・システムがスクリプトの失敗を検出した場合、Yフラグを使用してAutoUpgradeが停止するように指定します。スクリプトが0とは異なるステータスで終了すると、失敗して完了したとみなされます。

パッチ適用操作の場合、ローカルのrevert_after_action.deployパラメータはSQLスクリプトを指定でき、非CDBのOracleホームまたはCDB$ROOT上のターゲットOracle Databaseバイナリを使用してデータベースで実行されます。追加のコンテナ固有のアクションを実行する場合、コード内でこれらを設定する必要があります。より複雑なシナリオでは、シェルでコンテナ固有のアクションを実行できます。

スクリプトの出力が取得され、ファイルに格納されます。stdoutstderrの両方が取得されます。ファイルは、特定のデータベースまたはジョブに一致するディレクトリのpreupgradeサブディレクトリに格納されます。

次の環境変数はスクリプトを実行するシェルに設定されます。

  • ORACLE_SID
  • ORACLE_UNQNAME
  • ORACLE_BASE
  • ORACLE_HOME
  • TNS_ADMIN

AutoUpgradeがdeployモードの処理を完了した後に、指定したスクリプトを実行します。スクリプトが失敗した場合にAutoUpgradeを停止するには、次のようにYフラグを設定します:

sales.revert_after_action.deploy=/user/path/script.sh Y 

AutoUpgradeがdeployモードの処理を完了した後に、指定したスクリプトを実行します。スクリプトが失敗した場合に実行を継続するには、次のようにAutoUpgradeを設定します:

sales4.revert_after_action.deploy=/user/path/script.sh 

revert_before_action.create_home

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション) create_homeモードでは、接頭辞でアドレス指定された特定のデータベース・ジョブに対してシステム・リストアが完了した後にオペレーティング・システムで実行するカスタム・アクションを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

パッチ適用操作の場合、ローカルのrevert_before_action.create_homeは、非CDBのOracleホームまたはCDB$ROOT上のターゲットOracle Databaseバイナリを使用して、パッチが適用されたデータベース用にOracleホームを作成する前にアクションを元に戻すスクリプトを起動できます。新しいOracleホーム・パスを指定する必要があります。

次の環境変数はスクリプトを実行するシェルに設定されます。

  • ORACLE_SID
  • ORACLE_UNQNAME
  • ORACLE_BASE
  • ORACLE_HOME
  • TNS_ADMIN

構文

prefix.revert_before_action.create_home=/my/new/oracle/home/

AutoUpgradeがcreate_homeモードの処理を開始する前に、指定したスクリプトを実行してアクションを元に戻します。スクリプトが失敗した場合にAutoUpgradeを停止するには、次のようにYフラグを設定します:

sales.revert_before_action.create_home=/user/path/script.sh Y 

AutoUpgradeがcreate_homeモードの処理を開始する前に、指定したスクリプトを実行してアクションを元に戻します。スクリプトが失敗した場合に実行を継続するには、次のようにAutoUpgradeを設定します:

sales4.revert_before_action.create_home=/user/path/script.sh 

revert_before_action.deploy

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション)。deployモードでは、接頭辞でアドレス指定された特定のデータベース・ジョブのアップグレード・ジョブの起動前に、アクションを元に戻すカスタム・スクリプトを指定します。

使用上のノート

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用でのみ使用します。パッチ適用操作とアップグレード操作は相互に互換性がありません。構成ファイルの同じエントリでは、パッチ適用操作またはアップグレード操作のいずれかを実行することはできますが、両方は実行できません。

使用するスクリプトはname.ext (たとえば、myscript.sh)の形式である必要があります。これにより、AutoUpgradeは実行するスクリプトのタイプを識別できます。許可される拡張子オプション:

  • UNIXシェル(.sh)
  • Microsoft Windowsバッチ(.bat.cmd)
  • Microsoft Windows PowerShell (.ps1)
  • Oracle SQLファイル(.sql)。接頭辞によって指定されたローカル操作の場合のみ。

ノート:

AutoUpgradeパッチ適用のrevert_before_action.deployパラメータとローカル・パラメータのbefore_actionパラメータを同じ構成ファイルで指定することはできません。

デフォルトでは、スクリプトが失敗すると、AutoUpgradeが引き続き実行されます。オペレーティング・システムがスクリプトの失敗を検出した場合、Yフラグを使用してAutoUpgradeが停止するように指定します。スクリプトが0とは異なるステータスで終了すると、失敗して完了したとみなされます。

パッチ適用操作の場合、ローカルのrevert_before_action.deployパラメータはSQLスクリプトを指定でき、非CDBのOracleホームまたはCDB$ROOT上のターゲットOracle Databaseバイナリを使用してデータベースで実行されます。追加のコンテナ固有のアクションを実行する場合、コード内でこれらを設定する必要があります。より複雑なシナリオでは、シェルでコンテナ固有のアクションを実行できます。

スクリプトの出力が取得され、ファイルに格納されます。stdoutstderrの両方が取得されます。ファイルは、特定のデータベースまたはジョブに一致するディレクトリのpreupgradeサブディレクトリに格納されます。

次の環境変数はスクリプトを実行するシェルに設定されます。

  • ORACLE_SID
  • ORACLE_UNQNAME
  • ORACLE_BASE
  • ORACLE_HOME
  • TNS_ADMIN

AutoUpgradeがdeployモードの処理を開始する前に、指定したスクリプトを実行してアクションを元に戻します。スクリプトが失敗した場合にAutoUpgradeを停止するには、次のようにYフラグを設定します:

sales.revert_before_action.deploy=/user/path/script.sh Y 

AutoUpgradeがdeployモードの処理を開始する前に、指定したスクリプトを実行してアクションを元に戻します。スクリプトが失敗した場合に実行を継続するには、次のようにAutoUpgradeを設定します:

sales4.revert_before_action.deploy=/user/path/script.sh 

target_version

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション) AutoUpgradeでパッチ・メンテナンス操作を実行するターゲット・リリース・バージョンを指定します。

使用上のノート

このパラメータの目的は、作成中のターゲットOracleホームに適切なパッチ・セットがダウンロードまたはインストールされるようにすることです。AutoUpgradeパッチ適用の場合、ローカル・パラメータtarget_versionは、次の両方の条件に該当する場合にのみ必要です。

  1. source_homeパラメータが構成ファイルに指定されていない
  2. パッチ・パラメータでRU:x.y表記が使用されていない

これらの条件に当てはまらない場合、AutoUpgradeではターゲット・リリース値を導出できます。指定できる値は単一のメジャー・リリース番号です。このリリースの時点では、有効な値はOracle Database 19c (19)のみです。

有効な値:

19

sales1.target_version=19

AutoUpgrade構成ファイルのグローバル・パッチ・パラメータ

AutoUpgrade構成ファイル(config)のパッチ・グローバル・パラメータを使用すると、ソフトウェア・メンテナンス(-patch)のグローバル・パラメータを設定できます。

patch_json

(AutoUpgradeパッチ適用の場合はオプション) patch.jsonファイルを生成します。

使用上のノート

生成されたpatch.jsonは、XMLパラメータを指定したときにアップグレード前パッケージが生成した以前のリリースのファイルと同等のものです。このファイルは、分析モード(mode -analyze)中に作成されます。これは、AutoUpgradeログ・ファイル用に定義された事前チェック・ディレクトリに生成されます。

オプション

[yes | no]

デフォルト値はnoです。

global.patch_json=yes