6 サポートされている機能

この章は、プログラマが使用することを意図しています。この章では、Oracle Database ODBCドライバがサポートする追加の機能について説明します。

トピック:

6.1 API準拠

Oracle Database ODBCドライバ・リリース9.2.0.0.0以上では、すべてのコア、レベル2およびレベル1の機能がサポートされています。

また、Oracle Database ODBCドライバ・リリース9.2.0.0.0以上では、変換DLLがサポートされています。

次のトピックでは、Oracle Database ODBCドライバで実装されているODBC API関数について説明します。

関連項目:

6.2 ODBC API関数の実装

次の表に、Oracle Database ODBCドライバによる特定の関数の実装方法を示します。

表6-1 Oracle Database ODBCドライバで特定の関数を実装する方法

関数 説明

SQLConnect

SQLConnectには、DBQ、ユーザーIDおよびパスワードのみが必要です。

SQLDriverConnect

SQLDriverConnectは、DSN、DBQ、UIDおよびPWDキーワードを使用します。

SQLMoreResults

暗黙的結果のODBCサポートを実装します。これは、Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.1)に実装されている新しいAPIです。詳細は、SQLMoreResults関数を参照してください。

SQLSpecialColumns

SQLSpecialColumnsは、SQL_BEST_ROWID属性を指定してコールされると、ROWID列を戻します。

SQLProceduresおよびSQLProcedureColumns

次の項を参照してください。

すべてのカタログ関数

SQL_ATTR_METADATA_ID文属性がSQL_TRUEである場合、文字列引数は識別子引数として扱われ、大/小文字の区別はされません。この場合、アンダースコア(_)およびパーセント記号(%)は検索用パターン文字ではなく、実際の文字として処理されます。この属性がSQL_FALSEである場合、通常の引数またはパターン値の引数となり文字どおりに扱われ、大/小文字は区別されます。

6.3 ODBC SQL構文の実装

比較述語で比較の2番目の式としてパラメータ・マーカーが使用され、そのパラメータの値がSQLBindParameterを使用してSQL_NULL_DATAに設定されている場合、比較は失敗します。これは、ODBC SQLのNULL述語構文と一致しています。

6.4 データ型の実装(プログラミング)

プログラマにとって特に注意が必要なのは、CHARVARCHARおよびVARCHAR2データ型の実装です。

SQL_VARCHARfSqlType値の場合、SQLGetTypeInfoはOracleデータベースのデータ型VARCHAR2を返します。SQL_CHARfSqlType値の場合、SQLGetTypeInfoはOracleデータベースのデータ型CHARを返します。