A 開発環境のセットアップ
A.1 概要
OLAP Java APIクライアント・ソフトウェアは、Oracle OLAPへのJavaプログラミング・インタフェースを実装するクラスを含む一連のJavaパッケージです。 OLAPオプションを指定したOracle Databaseは、OLAP Java APIおよびその他の必要なクラス・ライブラリをJavaアーカイブ(JAR)ファイルとして提供します。 アプリケーション開発者は、必要なJARファイルを、Javaアプリケーションを開発するコンピュータにコピーするか、開発環境からアクセスできるようにする必要があります。
Javaアプリケーションは、OLAP Java APIオブジェクトのメソッドをコールすると、OLAP Java APIクライアント・ソフトウェアを使用して、Oracle Databaseインスタンス内に存在するOracle OLAPと通信します。 OLAP Java APIクライアント・ソフトウェアとOracle OLAP間の通信は、リレーショナル・データベースに接続するための標準のJavaインタフェースであるJava Database Connectivity(JDBC)APIを介して行われます。 もう1つの必須JARファイルでは、OLAP Java APIメタデータ・オブジェクトXMLのインポートおよびエクスポートがサポートされています。
アプリケーションの開発時にOLAP Java APIクラスを使用するには、これらのクラスをJavaコードにインポートします。 アプリケーションをユーザーにデプロイする際、アプリケーションにOLAP Java APIクラスを含めます。 また、ユーザーがJDBCにアクセス可能であることを確認する必要もあります。
OLAP Java APIアプリケーションを開発するには、Java Development Kit (JDK)が必要です(Oracle JDeveloperの1つなど)。 ユーザーには、開発に使用されたJDKと互換性のあるバージョン番号のJava Runtime Environment(JRE)が必要です。
親トピック: 開発環境の設定
A.2 必須クラス・ライブラリ
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OLAP Java APIクラス・ライブラリを含む
olap_api.jar
ファイル。 -
ojdbc6.jar
ファイル。これは、Oracle Databaseインスタンスへの接続に必要なクラスを含むOracle JDBC (Java Database Connectivity)ライブラリです。 OracleインストールにはJDBCファイルが含まれます。 そのJDBCファイルは、別のOracle製品のものでも、別のベンダーの製品からのものでも使用しないでください。 -
xmlparserv2.jar
ファイル。XML解析サポートを提供するクラスが含まれます。 -
Java Development Kit (JDK)バージョン1.6。 Oracle Databaseインストールでは、JDKは提供されません。 Oracle JDeveloperを開発環境として使用している場合、JDKはコンピュータにすでにインストールされています。 ただし、JDeveloperで正しいバージョンのJDKを使用していることを確認してください。 他のJDKの取得および使用の詳細は、Oracle Technology Network Javaのwebサイト(
http://www.oracle.com/technetwork/java/index.html
)を参照してください。
親トピック: 開発環境の設定
A.3 クラス・ライブラリの取得
「表A-1」は、アプリケーション開発環境に含める必要があるOLAP Java APIおよびその他のJARファイルをリストします。 表には、Oracle Databaseがインストールされているシステム上のORACLE_HOME
環境変数で識別されるディレクトリの下にあるファイルのロケーションが含まれます。 これらのファイルは、アプリケーション開発コンピュータにコピーするか、開発環境に含めます。
表A-1 必要なクラス・ライブラリおよびOracleのインストール時におけるクラス・ライブラリの場所
クラス・ライブラリのjarファイル | ORACLE_HOME下の場所 |
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親トピック: 開発環境の設定