『Oracle Provider for OLE DB開発者ガイド』のこのリリースでの変更点
ここでは、次の内容について説明します。
23aiでのOracle Provider for OLE DBの変更点
Oracle Database 23aiの『Oracle Provider for OLE DB開発者ガイド』の変更点は次のとおりです:
新機能
このリリースの新機能は次のとおりです。
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VECTOR
データ型OraOLEDBは、
CLOB
、VARCHAR2
または同等のデータ型を使用してベクトルをサポートします。OLE DBデータの取得および操作では、既存のOLE DBDBTYPE_STR
またはDBTYPE_WSTR
データ型を使用して、ベクトル・データを使用します。 -
延長されたデータベース・パスワード長
このリリース以降、Oracle Databaseおよびクライアント・ドライバ(Oracle Provider for OLE DBを含む)で、1024バイトまでの長さのパスワードがサポートされています。
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SQL BOOLEANデータ型
Oracleクライアント・ドライバでは、新しい
BOOLEAN
データベース列のフェッチおよびバインドがサポートされるようになりました。アプリケーションで、ネイティブ・データベースのBOOLEAN
列データ型とネイティブ・ドライバのBOOLEAN
データ型を併用できます。 -
Oracle Database JSONデータ型
Oracle Provider for OLE DBは、Oracle DatabaseのネイティブJavaScript Object Notation (JSON)データ型をサポートしています。JSONデータ型は、問合せおよびDML処理用に最適化されており、JSONの処理でデータベースのパフォーマンスが向上します。
JSONデータは、
DBTYPE_STR
またはDBTYPE_WSTR
データ型を使用して、パラメータとしてバインドできます。 -
JSONリレーショナル二面性
JSONリレーショナル二面性ビューは、Oracle Database 23aiで導入されたリレーショナル・データに対する完全に更新可能なJSONビューです。データは非常に効率的な正規化された形式でリレーショナル表に格納されたままですが、JSONドキュメントの形式でアプリケーションからアクセスできます。
二面性ビューでは、リレーショナル・モデルまたはドキュメント・モデルを使用してアプリケーションを構築する際に開発者が直面していた過去の課題は克服されているため、画期的な柔軟性と簡潔性が実現されます。